明治屋醤油の店舗に入ると左手奥に「小松商店連盟」とタイトルがつけられた
一枚の手ぬぐいが飾られています。
この一枚の地図から、「森のねんどワークショップ」の企画は始まりました。
そこには、「明治40年代の小松地域の様子・作野末徳司」と記してあります。
しかし、手掛かりは、たったこれだけ。
明治屋醤油さんにこの地図の作者のことを聞くと、
野末徳司さんは近所に住んでおられたのだけど既に亡くなられたとのことで、
それ以上の情報はありませんでした。
私自身はこの小松本町に育った訳ではないので、詳しいことがわかりません。
何かこの小松本町の歴史の情報がないかと、地図を持って今の町を歩いたりしていました。
ある日、明治屋醤油のお隣に住んでいる従姉妹から連絡が入りました。
そこには、伯母の家に手書きの古い地図があるとのことで、
手書きの地図の写真(メイン写真参照)が添えられていました。
私が、古い地図を探していると聞き、知らせてくれたのです。
添えられていた写真を見ると、「明治44年頃の本町の家並」と書いてありました。
おお!これは「明治屋醤油のお店に飾ってある手ぬぐいと同じ年代!」と驚きました。
さらに野末徳司さんが書いたものだと聞き、二度びっくり。
野末徳司さんは、この小松本町に生まれ育ち、浜北市の市議会議員をされていた方。
明治生まれの野末徳司さんは、晩年自分の幼少の頃の記憶を辿ってこの地図を作ったそうです。
その後、小松本町の公会堂にも違う地図があると聞き、見せてもらったところ、
これも明治末期の地図でした。
立体的な絵地図になっていて、そこには、当時の賑わいを記した説明もあります。
これを見ると当時の様子がとてもイメージしやすくなります。
きっと、野末徳司さんが残してくれた地図から作ったものではないかと思います。
こんな風に導かれるように、この地図の情報にたどり着きました。
しかも、この立体地図の説明文を書いたのは、知らせてくれた従姉妹というおまけ付き。
この地図をめぐる素敵なご縁に感謝です。
この三枚の地図で、明治屋醤油に飾られていた平面地図から
立体的な町のイメージが立ち上がりました。
ここから、100年前の町の暮らしをイメージして、
ワークショップを楽しく演出できたら良いなと思います!
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森のねんどワークショップ〜明治のまちづくり編〜