本屋さんでの立ち読みのように、「中身をちょこっとお見せ!」シリーズをはじめます。第1弾は「特攻のこと」。呉の郷土史なのになんで特攻!?・・・と思われるかもしれません。でも、「一億総特攻」という号令で日本中が熱に浮かされていました。そして、呉でも、特攻に使うための飛行機も組み立てられた。人間魚雷回天のみならず。わたしは特攻のことをほとんど知りませんでした。考えてもみなかった。なのに衝撃的なことがあって、踏み込む決意をしました。それが、作家で武士道研究家の石川真理子さんとの出会いです。真理子先生がFacebookにこんなご投稿をくださいました。こちらを読んでもらえたら、中身をちょこっと先取りしていただけます!『石川真理子さんは丸古 玲子さんと一緒にいます。1月5日 11:05 マリコアカデミィで武士道と歴史を学んでくださっている丸古玲子さんがご著書『くれぼん呉本』の続編出版のためにクラウドファンディングに挑戦されています。私も応援させていただきました!実は、大変恐縮ながらこの続編で、不肖石川真理子の名前がかなり出てきます。それも、「特攻とは何か」というテーマの章で、です。拙著『五月の蛍』を刊行した後「本丸」と位置づけている「特攻作戦」についてのことを書いていかねばなぁ、、、、、と思い続け私のことですから相当な取材と資料研鑽を積み重ねました。が、知れば知るほど、深まれば深まるほど容易ならざる事になっていったのです。こういうことは、よくあることです。そんなわけで、数年間、渋っていました。そうした中、私から「特攻についてのあれこれ」を聴いてくださった丸古さんがその衝撃を衝撃のまま受け止めたうえで地元、呉のため、そして特攻出撃した英霊のため勇猛果敢に取り組んでくださったのです。出版するにあたってその部分について、原稿確認のご依頼をいただき拝読いたしました。その内容は、まったく勘違いしていたこと当たり前のことに気づいていなかったこと今も「特攻の語り方」に違和感があることその違和感の原因がどこにあるかということさらには、美濃部少佐のこと、芙蓉部隊のこと・・・・といったことどもが素直に、ありのままに、綴られていました。『五月の蛍』では、否応なしに特攻についても書かざるを得ず猛烈なエネルギーを使いました。その経験があるから丸古さんが、いかほど身も心も打ち下されそうになりながらそれに堪えて筆を進めたかがわかるのです。丸古さんが、今回、ありのままに書き綴ってくださったことは私の勇気にもなりました。とかく面倒なことが多い、「あの戦争」にまつわること。特に、「特攻」に関係することは現世に生きる人間の、面倒なことがつきものです。それも承知の上で乗り越えた丸古さんを心から応援いたします。もし、よろしければ、ぜひあなたも。クラウドファンディングに対する見解がそれぞれであることはわかっています。でも、これもひとつのチャレンジであることには変わり有りません 』
瑞々しい思春期・青春期のお子さまが身近にいらっしゃる方に、ぜひご協力ご支援をいただきたいのです。写真は、『呉本』『江田島本』の活動をきっかけに広がった、母校「県立呉宮原高等学校」での講演の模様です。昨年(今年度)で3回目を数えました!いま、小中高の各学校で年齢に沿った「総合学習の時間」が進められています。これ、校外学習というのかな? 地元に繰り出していろんな方々にお話を聞く「フィールドワーク」。もうですね。青春真っ盛りの彼ら彼女らは最初とーっても反応が薄く・苦笑、壇上でわたしのひざはガクガクぶるぶるでした。でも、あとでいただくアンケートには、とても熱い感想や、わたしへの質問があふれているのです。ちょっと恥ずかしいだけで、本当は知りたいことがいっぱいあるんだな、と。動きにくい世間ではありますが、今年度は2年生に対してはリアル講演、1年生に対しては「オンライン講演」に初挑戦! いや、わが母校、チャレンジャーです!「探究するとはどういうこと?」「興味を持つってなに?」「お話を聞くときのコツは?」などなど。わたしのテーマは「興味を見つけて訪ねていき話を聞こう」「ふるさと(呉)ってどんなところか調べてみよう」の、いわば「how-to」の伝授です。けれど、1年生のオンラインはちょっと趣が違いました。つらつらわたしが一方的にしゃべるのではなく、みんなに「お題」を出してやってもらうワークショップ形式。わたしからのお題は「2人一組で相手の好きなものを探り出せ!」。聞くほうと、聞かれて話すほう。どちらも経験することで、「聞くってなんだろう」「知るってなんだろう」を体感してもらう狙いです。これがすごくよかった!ええ~・・・と言いながらも全員が挑戦!わたしのほうが感激しました。アンケートも冊子ですよ、すごいでしょ?本気で知りたい人に、人は本気で教えてくれる。知らないことは恥ずかしいことじゃない、何度もどんどん聞こう。高校生たちはハッキリと感じ取ってくれたんじゃないかと思います。だから。若い世代に本気で聞かれて、本気で応えられる大人にならなきゃ。そう思いました。大人だからってなんでもかんでも知っているわけじゃない。だったら。いまから一緒に知っていこう。わたしの本もそんな入口のひとつになればいいなと思っています。どうぞ応援くださいませ!