あすのば代表理事の小河光治さんよりメッセージをいただきました。
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日本は子どもにやさしくない国だなと感じることが多いのですが、若者にはもっとやさしくない社会だなと痛感することが多いです。
さまざまな困難を抱える子どもたちへの支援が満18歳や高校卒業と同時に切れてしまいことが少なくありません。高校卒業後も進学する若者には支援があっても、それ以外の若者への支援がほとんどありません。
児童養護施設や里親家庭で育つ若者支援が原則18歳までとなっている年齢上限の撤廃について、児童福祉法改正案が閣議決定されたことは大きな一歩ですが、その理解を社会に拡げていくことは、今後の大きな課題だと感じています。
社会的養護のアフターケアハンドブックは、全国各地で困難を抱える子ども・若者たちを支えている人々にとって、とても大切な本になるに違いないと確信しています。
私は、20年ほど前に「ケアする人のケアを学びたい」とアメリカで1年間研修をしてきました。
そこで学んだことは、その即効薬などなく、いかにケアする人々同士が学び会い、そして何より、弱音も泣き言も含めて本音で語り合い、分かち合うことの大切さでした。
この本には、読んだ人が共感することや勇気づけられることもいっぱいつまったものになるだろうととても期待しています。
この本が誕生するには、みなさんのご支援が必須です。私もクラウドファンディングに参加させていただきました。ぜひともみなさんの温かいご支援をお待ちしています!
子どもの貧困対策センター 公益財団法人あすのば 代表理事 小河光治