葦手花魁プロジェクト第2弾、お陰様でたくさんのご支援賜り、終了となりました。ご支援下さった皆様、本当にありがとうございます!作品の経過は、プロジェクトページの活動報告とSNSにて引き続きアップしていきますので楽しみにお待ち頂ければと思います。千社札(喧嘩札)風ストラップの制作も進んでいますが、若干、文字と顔が潰れてしまうので、微調整中です。でもやっぱりいい感じ!!本物見るのが楽しみです(…気が早い。笑)今回、前回のプロジェクトに引き続き、ご支援下さった方がほとんどで、前回も作品を喜んで頂けたのだなと嬉しく思います。初めての方も、これをきっかけに日本に古くからある『葦手絵』の文化に触れてもらいながら『ASHIDE-ART』に興味を持って頂いて楽しんでもらえたら幸せです。本当にありがとうございました!!愛を込めて葦手絵師 TOMOKO. 拝
"お日さま お月さま"いつだったか、「太陽を描くとき、何色で描く?」と、世界の子供たちに聞いてみるとなんと答えるか、というなんかの記事を見た(ような気がする)。日本の子供は、日の丸を連想させる『赤色』で描く子がほとんどだそうですが、実は世界的にみても太陽を赤色で表現することは稀なんだとか。太陽との距離や、瞳の色によっても見え方が変わる光の色は、ヨーロッパでは黄色やオレンジで表現されることが多いそうです。はるか昔、神様が日本を創った時、光の色は『白』だったそうで、今でも最も高貴な存在である天皇を象徴する色として使われています。そんな太陽の光を受け、地球の周りを自転している月、日本の子どもたちは『黄色』で描くことがほとんどです。太陽と月、皆さんは小さい頃、何色で描いていましたか?『親しみと敬意のこもったこの言葉からは、身近に八百万の神様があり、自然と共に生きていく日本の価値観に通じるものを感じます。』クラファンの支援者様からの嬉しいメッセージと共に、いつも側にある光に感謝を込めて。ありがとうございます!ASHIDE-OIRAN"お日さま お月さま"
白居易の詩「寄殷協律」より、「雪月花時最憶君」(雪月花の時、最も君を憶う)日本でも同じように、雪、月、花という、自然の美しい景物を指す言葉です。雪も月も花も、ずっとは同じ姿を留めるわけではなく、一時の美しさの後には消えてしまいます。それでも巡る季節の中、また逢える日を想いながら美しさを愛でるという、正に侘び寂びの世界ですね。殷協律は、白居易が江南にいたときの部下だそうで、別れた後、長安からこの詩を贈ったものなのだとか。「雪月花の時」は、いわゆる四季折々のこと。季節が巡り、その時々に見られる美しい景物を見る度、遠く江南にいる殷協律を思うという句なのです。今回の作画は『光』を意識したものにしてみました。力強さはありませんが、儚さに、美しさを感じられる日本独自の感性に振り切った柔らかい光です。残り2週間を切りましたが、まだまだ素敵な言葉が集まりつつあります。皆様、本当にありがとうございます!葦手絵師 TOMOKO. 拝
皆様、GWはいかがお過ごしでしょうか?天気にも恵まれ、お出かけ日和が続いていますね!今回は、文字と言葉の意味に特化した作画をしており、活動報告が少々少な目ではありますが、たくさんの素敵な言葉、文字をありがとうございます!今回は、山梨県にお住まいの方から頂きました『風林火山』の文字で制作した作品を紹介させて頂きます。"甲斐の虎"と呼ばれ、恐れられていた武将・武田信玄。家紋は『武田菱』と言われる四割菱。三割菱、離れ菱、繁菱、花菱、番い鶴菱などなど……菱紋には種類もたくさんあります。そのモチーフとなっている『菱』は、池に浮いている水草の菱の実の形だそうです。菱紋の歴史は古くワールドワイドで、メソポタミア文明のころからすでに存在したと言われています。日本でも縄文時代にはすでに使われており、奈良・正倉院の宝物庫の中にも多く見られるそうです。菱は繁殖力が強いことから、子孫繁栄や無病息災の願いが込められているんだとか。そんな武田信玄の軍旗に記されていた『疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山』通称、『風林火山』。今回は、それぞれの文字の形態と色で雰囲気を出しました。真っ直ぐに前を見据える静かな力強さと、それぞれの文字の動きのある強さを感じてもらえると嬉しいです。今回も花魁さんモチーフではありますが、こんな感じで、言葉の意味やイメージを全面に押し出した作画をしていきます。イメージ創るのに時間がかかりますが、楽しみながら描いていきたいと思います!引き続き、宜しくお願い致します。葦手絵師 TOMOKO. 拝
なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな--------------------------上から読んでも下から読んでも同じに読める『回文』。初夢の文化で、この呪文のような回文を枕の下にしいて寝れば悪い夢は訪れない、というそうです。漢字を当てると、『長き夜の 遠の睡ねむりの皆目醒めざめ 波乗り船の 音の良きかな』という文になります。"長い世の中の遠い戦いの記憶から、皆、目を覚まして波に乗っている船にぶつかる音の状況はよいのだろうか"わけのわからないウイルスや戦争……世界中が悪い夢から覚めてほしい、という依頼者様の想いを聞き、形にしたいとは思いつつ、正直、和歌を入れるのは初めての挑戦で、全てひらがななこともあり、ちゃんと読めるように作れるか、そもそも全ての文字を入れられるのかが分からなかったので、目処が立ったら、という曖昧な返事をしていました。でもその一方で、どうしても描き上げたかった作品でもありました。ウクライナの国旗の色に、国花のヒマワリを添えて、日本の文字遊びの文化が詰まった素晴らしい回文に想いをのせ、1日も早い平穏と平和を願います。皆様からの想いが伝わる文字や言葉がたくさん集まり、嬉しさと、感動と、それをカタチにできることが有り難いなぁと思います。ひとつひとつ、想いを重ねて制作していきたいと思います!ありがとうございます!!葦手絵師 TOMOKO. 拝