こんにちは! あきた創生マネジメント総括責任者の伊藤要平です。 3月末に始めたクラウドファンディングも、残りあと1日となりました。プロジェクト実施中、最後の「活動報告」では、引き続き弊社における実習生の歩みを紹介していきます。前回の記事はこちら→https://camp-fire.jp/projects/573498/activities/37912010.実習生の存在技能実習制度は「技能」「技術」「知識」の移転を図り、経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的としておりますが、良くも悪くも実習生がもたらす影響はたくさんあります。弊社では実習生を迎えて1年が過ぎたころ、ある“変化”が見受けられました。それは『慣れ』です。技術取得の目的で実習生には積極的にケアに関わるよう指導してきましたが、いつのまにか実習生の存在が“当たり前”になり『入浴ケアは実習生が担当』『食事介助は実習生が担当』など、偏った業務分担が目立つようになりました。また、以前は相談や報告できていたことができなくなり、実習生が一人仕事をするようになりました。そうした課題が見つかるたび、ミーティングや研修を行い修正してきましたが、こういった経験があったからこそ、日々若手スタッフが成長できていると感じます。秋田県は全国で最も少子高齢化が深刻な状況にあり、弊社の新卒採用もここ数年ありませんでした。そのため若手スタッフは常に指導される立場にあり、次の担い手を見据えた教育どころか、業務をこなすことで精一杯だったと思います。そんな状況下においても実習生が居ることにより、若手スタッフが“教える側”に立てる環境をつくることができます。実習生の存在が、若手スタッフの意識改革に欠かせない存在です。11.コミュティにかける想いコロナ禍の影響で入国が遅れていた弊社の2期生、3期生も4月に無事入国できました。これから日本全国、沢山の外国人技能実習、特定技能の方々が来日することになるでしょう。その反面、外国人技能実習生に対しての“人権侵害”や、任期半ばでの“失踪”など、悲しいニュースも多く聞こえてきます。1人ひとりを“人(個)”ではなく、“労働力(数)”としてだけ見る事業者がいることを私たちは危惧しています。未来に希望を抱き来日する外国人の方々が、安心して学び、働き、生活できる環境を創りたくコミュニティを立ち上げることを決意しました。同じような課題や悩みを抱える介護関係者が情報を共有し、発信していければと思います!外国人(技能実習生、特定技能)の方々は、それぞれの“覚悟”をもって日本に来ています。どんなに辛くとも、家族のため、そして自らの幸せを信じ頑張っています。そんな彼ら、彼女達のことを、コミュニティに参加される皆さんで支えていければと思います。最後になりますが、ネクストゴールの達成に向けて、残りあと約5万円という状況となりました。あと1日、皆さまのご支援と拡散のご協力、どうぞよろしくお願いいたします!
こんにちは! あきた創生マネジメント総括責任者の伊藤要平です。 早いもので、クラウドファンディングの日数も残り数日となりました。あらためて今回ご支援いただいた皆さま、ありがとうございます。ネクストゴールの達成に向けて、ぜひ拡散などのご支援を引き続きお願いできますと幸いです。 活動報告では、前回に続いて弊社における実習生の歩みを紹介しています。 前回の記事はこちらです→https://camp-fire.jp/projects/573498/activities/3753678.感謝の思い日ごろから感謝の想いを大切にする実習生より、サプライズがありました。弊社の全体会議は夕方に行われますが、お腹が空いた我々を気遣い、バクソーという料理を(肉団子と春雨のスープ)作ってくれました。『バクソーを食べながら会議を行う』普通であれば考えられない、いかにも弊社らしいスタイルで会議を行ないました。また、利用者さんとレクリエーションの一環で植えた野菜を収穫し、本場インドネシアから調味料を取り寄せ、空心菜の青菜炒めなどもご馳走してくれました。これには利用者さんも初めての味に付けに舌鼓をうち、大喜びされていました。そんな彼女たちの心遣いは、我々スタッフのみならず利用者さんにも変わりません。ありのままのかたちで、今できる精一杯の“恩返し”をしてくれます。9.ケアに大切な“心”弊社では入所中の利用者さんに限り看取りを行う場合もあります。彼女達も実習に訪れて間もなく、利用者さんの最期に携わる機会を頂きました。はじめのうちは、幾ら日本語の勉強をしてきたとはいえ“方言”や“訛り”の影響もあり、コミュニケーションに苦戦する様子が伺えました。ただ、そんな状況でも彼女達は眼をあわせ、そして“心”で繋がっていたと思います。看取りケアの経験を重ねるなかで、ひとりの実習生から“ここで亡くなられた方のお別れ会を開きたい”と言われた時は正直驚きました。介護施設では、他の利用者さんへ配慮するあまり、お亡くなりになられたことを知らせない場合が多いですが、インドネシアでは亡くなられた方に対し、大勢でカラオケなど開き明るく見送る風習があるそうです。そんな実習生の想いに感化され、企画から進行までを実習生が行い、弊社では初めてとなる“お別れ会”を開催することができました。日本の慣わしにそって、利用者さん・スタッフを巻き込み、こじんまりしたお別れ会でしたが、改めて実習生のケアに対する向き合い方が伝わる催しになりました。他にも実習生がきっかけで取り入れた活動など多々ありますが、次回は実習生の付加価値について書かせていただきます。
こんにちは! あきた創生マネジメント総括責任者の伊藤要平です。 あらためて今回のクラウドファンディングにご支援いただいた皆さま、ありがとうございます。プロジェクトページにも記載していますが、現在ネクストゴールの達成に向けて、頑張っております。コミュニティで得られたノウハウや知見をまとめていくWebサイトも開設できたらと思っております。ぜひ拡散などのご支援を引き続きお願いできますと幸いです。活動報告では、前回に続いて弊社における実習生の歩みを紹介します。 前回の記事はこちらです→https://camp-fire.jp/projects/573498/activities/371290#main 6.生活面のサポート組合さんの定期的な訪問の様子実習生が日本で生活するうえで、最初は同居する管理人が対応することが多くありました。例えば、弊社では下記のような事例があります。・トイレットペーパー以外のものを流してトイレをつまらせてしまった・ゴミを出す時間帯・曜日・ルール(ゴミ袋に名前を書く)など理解するまでに時間がかかった・インドネシアでは需要がない暖房器具の説明、冬季間の灯油管理・町内会に積極的に参加し地域住民の関係構築(町内会や催し物へ参加、地域行事に参加)ゴミ出しに関しては、インドネシアとは全く違うルール(ゴミを分別する習慣がない)のため、細かい分別の仕方など、初めのうちはスタッフが実際にお手本を見せながら説明を行いました。公共料金や各種税金など、給料からどのくらい税金に支払われるか、内訳を明確に説明することも重要です。また、公共の場のマナーについては、インドネシアには馴染みの薄い日本独自の作法や風習など、社内研修を通じて指導を行いました。今では買い物や体調を崩した際の通院、公共交通機関を使った移動まで自ら行っています。7.プライベート徐々に日本での生活にも慣れてきましたら、プライベート面での配慮も必要となります。毎日が職場とシェアハウスのみの生活では、実習生もフラストレーションが溜まります。彼女達は、移動手段やコロナ禍による外出自粛ムードの影響もあり、シェアハウスで過ごす時間が多く見受けられました。そこで、日本人スタッフ宅にてBBQやインドネシア料理の食事会を開き、少しでもストレス発散になればと配慮しました。日本人スタッフ宅にてインドネシア料理と日本料理の食べ比べまた、インドネシアでは体験したことのないスポーツや、梨狩り、人混みを避けた秋田の観光地巡りなども行い、少しでも“秋田”を楽しんでもらえるようサポートしました。各スタッフがプライベートの時間を用いて、ドライブや買い物などサポートしてくれていることには、本当に感謝しています。ただ、こんなサポートを日本人スタッフが進んで行いたくなる理由も、実習生の魅力の1つだと思います。サポートしてくれる先輩スタッフに対しては常に“感謝の意をもち、”教えに対しては“素直な心持ち”で聞き入れ、彼女達は出来る限りの恩返しを、私たちにしてくれます。会社から支えられることが“あたりまえ”となっていた私たちも、実習生が見せる“感謝の姿勢”から、多くのことを教わることが出来ました。次回は、そんな実習生の想いを書いていきたいと思います。
こんにちは! あきた創生マネジメント総括責任者の伊藤要平です。クラウドファンディング開始から約2週間、継続して支援いただく方の数が増えており、感謝の気持ちでいっぱいです。5月以降、順次リターンの対応を進めてまいりますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。今回は、前回の続きで弊社における実習生の歩みを紹介します。前回の記事はこちら:https://camp-fire.jp/projects/573498/activities/3695273.教育入社後、はじめの3ヶ月間は日本人スタッフがマンツーマンでサポートにあたりました。これは実習生に限らず、弊社では新人教育の際に〝独りにさせない〟をルールとし指導にあたります。介護施設にありがちな『とりあえず利用者さんとお話ししてて』というようなことはせず、先輩スタッフ自ら、その姿勢を見せることを意識しました。その後、変動勤務(早番・遅番)の経験を重ね、1年立ったころから夜勤業務へとステップアップを行います。実習生の〝学び〟に対する姿勢に日本人スタッフも感化され、教える側から教わる側へ変わることもしばしば。3名のうち、日本語能力試験の「N3」を取得しないまま来日した実習生に対しては、個別に日本人スタッフが座学の指導に入り、無事にN3を取得することができました。4.『1日の振り返り』入社当初、実習生にはその日行った業務の振り返りをノートへ書いてもらっていましたが、先輩スタッフが確認・アドバイスをするうえで、いまいち効率も悪くスムーズにいきませんでした。そこで、弊社の情報共有ツール「LINE WORKS」にサポートグループを作り、そのなかでサポートや文章の校正を行ったところ、スムーズに振り返りを行うことができるようになりました。特に大変だったのは、1つの単語で複数の意味を持つ言葉の説明です。【あつい】だけでも【熱い】【厚い】【暑い】などの意味があり、イラストを用いるなどの工夫をして指導しました。サポートグループでは、業務の振り返りのみならず、実習生が悩みを相談する場としても活用。今もLINE WORKSには複数のサポートグループがあり、さまざまな用途で活躍しています。5.『体調管理』インドネシアには日本のような四季はなく、日本の環境(気温)に慣れていない実習生に対し、健康管理の配慮も必要になります。インドネシアでは『手洗い・うがい』の習慣もあまりないため、まずは生活習慣の指導をしっかり行いました。また、実習生は少しくらいの体調不良では我慢することが多いです。『先輩スタッフに迷惑をかけたくない』といった想いから仕事を休もうとしません。そのため、日本人スタッフから声をかけてあげる必要があります。病院へ通院する際、はじめは日本人スタッフが付き添うなどの対応も行いましたが、今ではひとりでも通院できるまでに成長しています。サポートしてくれる先輩スタッフに対し、実習生は感謝の気持ちを忘れません。スタッフの誕生日には、必ず温かいメッセージをくれたりと、人情味に溢れています。次回の活動報告では、仕事以外の『プライベート』や『日常生活』について触れていきます。
こんにちは! あきた創生マネジメント総括責任者の伊藤要平です。クラウドファンディング公開から早1週間。ありがたいことに開始から数日で、目標の金額を達成しました! ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございます。弊社が外国人技能実習生の受け入れを開始し、早いもので2年半が過ぎようとしています。ここまで実習生だけではなく、受け入れ側スタッフも苦労を重ね一緒に歩んできました。活動報告では、そんな3名の実習生の〝歩み〟を何回かに分け紹介していきたいと思います。簡単な自己紹介■ニルー イラワティー 宗教:ヒンドゥー教唯一のN4(日本語能力試験)での来日後に仕事と勉強を両立し、日本にてN3を取得する■フィフィン アユニティンヤス宗教:イスラム教明るい性格からリーダー的存在イスラム教のヒジャーブ(頭につけるスカーフ)が秋田の〝ほっかむり(農家の方が被る帽子)〟に似ていることで利用者からの親近感アップ■フリニー ルシア ワツン宗教:プロテスタント将来の夢は介護福祉士を取得し、日本への永住。三名のなかで最も若い実習生。それ故、行動力(秋田散策)がすごい1.『ようこそ日本へ』▲群馬県高崎市にある協同組合福さんにて弊社の外国人技能実習生は2019年10月に日本へ入国しました。まずは群馬県高崎市にある協同組合福さんにて、1ヶ月間の研修(介護の基礎)を行います。秋田入りを前に代表とスタッフ2名で、実際に会いに行きコミュニケーションを図りました。リモートでは顔合わせしていたものの、リアルでは初対面。どこか〝応援〟したくなるような日本語で、精一杯の自己紹介をしてくれました。緊張した面もちの実習生へ、私のほうから『日本に対して不安はありますか?』尋ねると……『秋田では辛い食べ物(調味料)は買えるところはありますか?』と、想定外の返答がありました(笑)正直この時は『秋田での生活は大丈夫だろうか』と不安になったことを覚えています。2.『初出勤』▲インドネシアの正装バティックにて初出勤高崎での1ヶ月の研修を終え、11月に秋田入りした実習生。施設への初出勤の様子は、地元のニュースでも紹介され、人手不足が進む秋田では明るい話題となりました。施設に来て、初めての利用者さんとコミュニケーションを取る姿にスタッフ一同驚きました。自然と利用者さんに対し目線を合わせ、聞き取りづらい秋田弁に苦労しながらも、満面の笑顔で対応。言葉は通じなくとも心で繋がっている様子に、高崎で感じた心配はなくなりました。弊社が大切にする〝寄り添うケア〟を、彼女達は自然と行っていたのです。代表の想いとは裏腹に、当初は彼女達を『労働力(数)』として見るスタッフも……ただ、彼女達の〝想い〟や介護に対する〝姿勢〟から、今では一人ひとりを『人(個)』として受け入れ、逆に彼女達から学ぶ機会も多くあります。次回はそんな彼女達に対する想いや、受け入れ後の教育などを書いていきたいと思います。