夏休みに来館した家族から、子ども達の作文が届きました。
小学6年生と中学2年生の姉妹が夏休みの宿題として書いたものです。
紹介します。
まず、知ったことと自分が考えたことが分けて書いていることに感心しました。
「戦争が起きていた時、教育で戦争のおそろしさを教えられていなかったりしたから、こんなことが起きたんだなと思いました。」
悲惨な戦争について学ぶ理由をしっかりと理解していることに感激しました。
「ちゃんといろいろ学べて、自分の考えを持てて、まちがっている人がいたら、だめだよって言えるようになればいいなと思いました。」
「たとえば選挙で、その人がとてもえらい人でも、その人の周りの人とか、国民とかが、『この人だめだ』って思えて、悪い人が支配できないような世界になればいいなと思います。」
よく考えていると思いませんか。
具体的に、「どうすれば平和を築いていけるのか」と、自分事として考えている姿に感動すら覚えます。
今のままの感覚を大事にして、さらに学んでいけば、主権者としての自覚と責任をもった大人になり、平和を築くことができると考えます。
「なぜそんな戦争をしなくてはいけなくなったのかを知りたいです。なぜなら、人と人の命がなくなることを軽くはできないはずなので、何か重い理由があるはずだと思ったからです。」
大人に、この子どもの考えを知ってほしいです。
戦争を問題解決の手段として選ぶことを考える大人に、この子どもの考えを知ってほしいです。
人と人の命がなくなることを軽くはできないはずなので、何か重い理由があるはず
命を奪うという手段は、どんな理由があっても選んではいけない。
ということを教えてくれたのが、あの戦争なんです。
このことをすべての大人が肝に銘じ、今を生きる子ども達に胸を張って
「だれの命もなくさない方法を考えるよ。」
と言えるようにしなければいけないと思います。
お姉さんの作文は以下の通り。
戦争が、人権侵害の最たるものであり、『今』自分たち一人一人が幸せを感じながら生きられるように、守られていることに気付いています。
戦争を知ることで、「ありがたい」という感謝の気持ちとともに、使命感も生まれていることに強さを感じます。
知ったことを、平和を築き、つなぐために、どう生かしていくのかを考えることができる子ども達の姿に、元気をもらいました!!希望を感じました。
この子ども達が、希望を失うことなく、人間の力を信じて生きていけるような社会をつくることが、私たち大人の役目だと思います。