2024年11月4日。快晴。
北九州平和資料室TICOPLACEの第4回目のイベントの日。
ドラム設置準備中~秋になり、陽が低くなり、横から陽が入る・・・
これで精一杯(笑)手ごねパン「Andante」~いつも美味しさとやさしさを運んでくれる~
軍事化される沖縄の島々の様子(南西シフト地図展示)に関心をもたれる参加者の方
11時。ちびっ子ドラマーSOUTAの「さよーなら またいつか」のドラム演奏で開演!
熱演するSOUTA~後ろにニコニコ顔で見守るパパの姿が~
よりパワーアップしたSOUTAの演奏に、参加者の皆さん、くぎ付けでした。(以下感想より)
・とても楽しそうに演奏していて、こちらも元気になりました。これからの活躍を応援しています。
・ドラム演奏、とても楽しそうに演奏している姿がすてきでした。
・末恐ろしい小三のドラマー そうた君の名演奏に聞き惚れました!
・かわいいそうたさんの技術のすばらしさに感動しました。平和な世の中で、自分がしたいことをできることが幸せだなと感じました。
・そうた君のドラム感動しました!!好きなことを見つけて集中できること コレは将来にきっと生かされます。頑張って!!
・すごいドラムのテクニックでした。これからも頑張ってください。
・素晴らしかったです。とても上手で、このまま、平和活動と共に邁進してほしいと思います。
アンコールにも応えてくれて、一番前で聴いていた小学生の姉妹が曲に合わせて踊る姿も見られました!(写真を撮ったはずが・・・)
子ども達、ステキです。
私は、子ども達の生き生きとした姿を見ながら、その後の講談のテーマ『対馬丸事件』のことを思いました。
「この子らと同じ年頃の子ども達が、大人の始めた戦争の所為(せい)で・・・」
と、悲しくなりました。同時に、『今』また、「疎開」ならぬ「避難」計画が持ち上がっていることが浮かんできました。
悲しくて、悔しくて、情けなくて…やるせない気持ちと憤りと負けない気持ちが湧いてきました。
SOUTAの演奏を聴きながら、SOUTAの生き生きとした姿を見ながら、反戦の思いを強くしました!!SOUTA、ホントにありがとう!!!!
すばらしい演奏の後は、旭堂南照さんの講談『ミチコ先生とマーマレードと対馬丸』でした。
前日。南照さんとの打合せの時に、「登場する時に、何か音楽をかけた方がいいですか?」と尋ねると、「忌野清志郎の曲『明日なき世界』をかけてください。」と。
実は、講談を聴くのは初めての私。出囃子とかそういう感じでの登壇だと思い込んでいました。かなり驚きました!!(平和を考える意味のある曲なんです。)
大き目の音量で、南照さん登場!!
と、なんとかそこまではよかったのですが、その後、マイクの音が…
ホントに申し訳ない!!プロの世界で活動されている南照さんにとっては、最悪の事態ですよね。
でも南照さん、慌てている私に気を遣わせないように、自然な感じで、参加されている皆さんにお話をしてくださったんです。繋ぎ止めてくださったんです。
なんと、おやさしい!!これぞ、平和をつくる人の手本!!
と、今振り返れば、叫びたくなります。が、『その時』は、泣きそうでした。(私の単純な操作ミスでした…)
・南照さんが、講談に入る時の「切り替え」がすごくて、「さすが、プロだなぁ~!!」と、思いました。かっこよかったです!!! by 大学生
まず、笑顔で引き込み、次に「声」で引き込み、いつの間にか「話」に引き込む、南照マジック!!
以下参加者の感想の一部です。
・講談があんなに面白いなんて!新しい世界を見せてもらって、ウキウキでした。・声の響きに引き込まれました。
・戦争のテーマを伝える時に、どうしてもかたく、暗くなってしまうと思うのですが、活力と勇気をいただきました。
・講談を初めて聴きましたが、すばらしかったです!!
・南照さんのパワーがすごい!対馬丸の講談、すばらしかった~。続けてくださいね。
スタッフが、動画で見られるようにしてくれました。お時間のある時にどうぞ。↓
一席目の講談の後、夏の子ども向けのイベントにも登場してくださったケイコさんに、読み聞かせをしていただきました。『きみがおしえてくれた』という絵本です。
戦争中、犬や猫、ウサギなどの動物たちの命までもが、戦争に利用されたことを伝えるお話です。そして、その時代を生きた人々の心にも、悲しみ、苦しみとして残っていることを伝えるお話です。
夏には叶わなかった「犬猫の毛皮が使われた兵士のコート」を小竹町の『兵士庶民の戦争資料館』からお借りして展示させていただきました。その重さに、まずは驚きます。そして、毛に触れて、自分の飼っていた犬たちを思い出します・・・何度手にしても、胸が締め付けられてしまいます。
さらに、ケイコさんの読み聞かせは素晴らしく、「きれいな声に本の世界に引き込まれ、とても心に残りました。」と、感想をいただきました。(屋外でプロジェクターで絵を映し出すのは、至難の業・・・結局、一番苦労したのに「無くてよかった」と思いました(笑)。ケイコさんの語りだけで、十分想像できます。「次」の時は、紙芝居風にしてみようと思います。失敗は成功のもと!)
さて。今回参加された方から、チラシを預かりました。
「犬やねこが消えた」というお芝居が、来年4月に、直方で行われます。劇団は「俳優座」さん。東京からやってきます。
今からぜひ、予定に入れておいてください!!(大人2000円/高校生以下無料)チケット、TICO PLACEにもあります!!
さて。読み聞かせの後、南照さんが、もう一席『春日局』をお話してくださいました。
徳川三代将軍家光の乳母春日局のお話。二代将軍秀忠の長男竹千代(後の家光)の幼少期の様子と彼を取り巻く人々の動きや春日局の企み?
そこに人が居るような錯覚を覚えるくらい南照さんの語りは見事!!
そして、人間の想像力と創造力の豊かさを考えさせられました。
こうして無事に終えた第4回目のTICO PLACE のイベントは、
『人間』ってすごい!!
と心から思えるものになったように思っています。
参加してくださった方には、「どれも素晴らしかった!」「来てよかった!!」とよい感想をいただきました。私の方も「やってよかった!!」です。
出演してくださった方、参加してくださった方、イベントまでお手伝いしてくださった方、当日お手伝いしてくださった方、宣伝してくださった方・・・多くの方々に感謝し、簡単なご報告とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
<裏話・追記>
●高座作り●
初めての講談。「場づくり」をどうすればよいか、頭の中で考えていたことをやってみたのは本番前日。
「どうしてそんな直前に!!」
と思われるかもしれませんが、TICO PLACEは、「手作りの資料室」。「余裕のない」ことだらけでして・・・簡単にはいかないのです・・・
高座は、こうやってできています(笑)↓
資料を引っ越しさせた時の写真 イベントをした時に「イス」として使えるようにと、「床」を作ったんです!
高座に変身した「床」
作りながら感動したのが、数がぴったり!!だったこと。ささやかな達成感。(笑)
●仲間●
夏の子ども向けのイベントの後、何ともやりきれない気持ちに陥ったことを思い出します。
今回は、「共に意見を言い合える仲間」を得て、本番当日も大きな力となりました!!
これまでも、「手伝ってくれる仲間」はたくさんいました。その方々が居なければこれまでのイベントも開催をすることはできませんでした。心から感謝しているし、これからも感謝して、お願いしたい(笑)と思っています!!
しかしそれだけでは、「当日」がうまく回らないことに気付いたんです。「当日」をイメージできている仲間が必要だったんです。
一人ではできない! ホントにホントにありがとう