(有)川原農産のFarm sharingにご共感いただき、ご支援応援を下さった皆様、いつもありがとうございます。
流行の物をもらってしまいまして、倦怠感の中投稿も何もできずにおりました。
まだしばらく自宅待機が続きますので、現場の写真は時を見てまた新しいものをと思っております。
今回もまた8月5日の写真でございます。
左:ご近所さん
右:川原農産(無肥料コシヒカリ)
です。
◆無農薬よりも、まずは無肥料・少量施肥を◆
世の中で、無農薬を謳う人は五万といます。
それは、農薬が及ぼす神経毒やちょっとした濃度でも致死量に至る毒性の強さから、危険なものとしての認識を持っている人が多いからだと思います。
確かに、ネオニコチノイド系と言われる薬剤なんかは、ミツバチを殺してしまう悪の代表格的な農薬成分です。
全ての農薬を善悪でまずは見るのではなく、なぜその農薬が必要に至ったのか?を考えた上で、農薬が必要ない状況を作るためには何が必要なのか?その流れにもっていくためにどう行動していくべきなのか?
こういう思考と行動って大事だと思いませんか?
今世間では、農業に全くかかわりを持たない消費者からすると、農薬=悪と言う認識の人が多いという風にメディア等の力もあり、感じていると思います。
これは農家からすると恐怖です。
買っていただくお客様が、いなければ自分たちは生活できません。でも生活の為に使わざるを得ない農薬を使う事も悪と評価されたら、自分が何をやっているのか自分の行動に疑問符が付くようになってしまい、やりがいのある農業ができなくなってしまいます。
でも、コレもまた情報操作なんですよね。。。
悲しいですが自分で情報を取りに行く事、自分で情報を配信する事って、めちゃくちゃ重要になってきました。
しかし、高齢化がすすむ農業界ではアナログで自らが発信できない人もたくさんいます。
発進できない人は、情報操作で流される情報に上塗りされるだけで、結果不本意な形でしか消費者からみてもらえない状況になるとしたら、そんな農業って私は楽しくない。
さて、皆さん。
とても重要なことを言います。
極端な例ですが、そのいただく農産物はどんな育ち方をしたかまで、ご興味はもちましたか?
①肥料で養分コントロール。水も無菌の水を使用。箱の中でLEDの光で育った
②土壌で、有機JAS認定の肥料を使い有機栽培、無農薬でそだてた
③土壌で、化学肥料と化学農薬で育てた
④土壌で、化学肥料を少し使い、農薬の使用数も抑えて育てた
⑤土壌で、無肥料で育て、農薬の使用数を抑えてそだてた
⑥土壌で、無肥料・無農薬でそだてた
⑦土壌を不耕起で、自然農としてそだてた。
ざっくり、考えうるものいろいろと書き出してみました。順不同です。
そして今それが流通していて、求める人がいるとするならばどれも必要な農業であると思います。
では、もし仮にこれ、全部同じ品種のキュウリを上記方法で栽培したとしたら、どの様に変化するとおもいますか?
無農薬であればあとは、どんな育ち方をしたものであっても大丈夫ですか?
細胞一つ一つがどのようにできているのか?育ってきたのか?そこもまた重要だと思いませんか?
私自身、たんじゅん農に出会わなければ、こんな事意識することもありませんでした。
何が違うか?と言うと単純に味です。
肥料を入れて育てられた細胞と、無肥料で育った細胞では味が大きく違います。
残念ながら、国が今一生懸命広めようとしている、有機栽培。こちらにおいても有機肥料の原料によって実は味は大きく異なります。
川原農産がこだわるところ。
つまりは、無農薬だから不味くてもOKというのは違う。食べ物なんだから美味しいが無いと、継続できない。美味しい上に食べる人の体にとって、優しく役立つものでないと意味がない。
だったら皆自然農やったらいいじゃないか?となりますよね?
できるならできる人からやったらいいと思います。
本当にできる土壌環境になっているのかどうかの判断は、どうだと思いますか?
例えば、インスリンを必要とする糖尿病患者さんに、薬は悪です!今日から断薬しましょう!といきなりゼロにしたらどんな結果が待っていますか?
「死です」
それと同じで、人それぞれ状況が違うように、農地もそれぞれ置かれている状況・環境が全く違います。すぐにシフトできる人はやっても問題ないですが、出来てない人がシフトすると沢山の弊害がおき、農薬が必要な状況を無視する栽培をしたら、どういう風になるか?
想像できますよね?
目指すところは、不必要なものは使わない。
至ってシンプルなところなのですが、なぜすぐにできないのか?という理屈を考えられない消費者や伝えられない農業者によって、農薬=悪の部分だけが先行して歩き、農業界はなんだか苦しい感じを受けている。そんなことを感じる川原です。
もし、皆さんが食べ物を選ぶとしたら、その物をしっかりと見る事も大事ですが、育ての親の思考や生き方も重要だと思ってください。
さて、こんな長文を考えているうちに、とうとうFarm sharingオーナー権残り1枠も埋まってしまいました!
沢山のご支援をありがとうございます。
ご好評につき、発送時期は遅くなりますが、追加リターンを準備させていただきました!
また引き続き、8月30日まで、ご支援・応援のほどよろしくお願いします。
1681年天和元年創業
百姓一系・九代目与三郎
笑顔生産法人 有限会社 川原農産
代表取締役 川原應貴