前回の続きです。
<前回までのダイジェスト>
生後6ヶ月のAくんのご両親は、
・寝かしつけ時間を短縮したい
・抱っこ・授乳での寝かしつけがきつい
・夜起きる回数を減らしたい
そのためには、
・多少泣くのは覚悟して、根本的に解決したい!
というビジョンが定まりました。
私は2週間のプランをご提案しました。
最初の1週間は、まず体内時計をきちんと整えていく習慣作りを。
後半の1週間で、ねんねトレーニングを入れていきます。
そして迎えた初回セッション。
お話したことを少しご紹介します。
①寝室の環境について、以下の点を確認しました。
・Aくんにとって、安全で、快適であるか
・寝付きやすい、寝続けられやすい環境であるか
②1日のスケジュールについて
眠気のホルモンをしっかりと分泌するために、
・起床・就寝時刻は適切であるか
・夜泣きを減らすためにできる、お昼寝のタイミングの取り方
・朝・夕・夜の光環境はどうか
・日中を過ごしやすくするお昼寝・授乳・活動のメリハリのつけ方
③ねんねルーティーンについて
・よりスムーズに寝付きやすくするためのポイント
④寝かしつけ
・ねんねトレーニングを始めるまでの、寝かしつけ方
ご質問にも適宜お答えしながら進めていくと、ここまででだいたい45分みっちりお話しても、まだまだ時間が足りない!!となることが多いです。
そんなに話すことあるの~?
あります!
なぜなら、これらすべて、もともとのライフスタイルや価値観、ご要望などを聞きながら、1つ1つの行動・言動レベルでアドバイスをしていくからなのですが、ねんね改善は、育児方針や生活スタイルの変化と引き換えになることも多いのです。
(例:朝8時まで寝ていたいのか、6時に起きる生活に変えるのか)
ダイエットもそうですが、その日だけ間食を控えて、少し走ってみたくらいで体重は落ちませんし、1~2週間頑張ってみてちょっと体重落ちたけど、そのあと元の生活に戻すと、当然リバウンドしますよね。
ねんね改善も共通点があります。
今後ずっと、その新しい習慣を継続していけるかどうかが重要です。今だけ無理をして、あとから崩れても、それは改善したとは言えません。
なので、これまでの生活を[変える/変えない]の選択は、常にその先にある[メリット/デメリット]をご説明しながら、ご夫婦にチョイスしていただく形になることがあります。
実は、スリープコンサルタントとしては、改善までの1番の近道は「わかっている」ことが多いです。
でも、実際に毎日育児に携わるのはママパパ、寝かしつけを頑張る・夜泣きの対応をするのはママパパなので、「その親子にとって心地よい」リズムを探っていくのは、毎回とっても大切ですし、1から10までまったく同じアドバイスは、2度とありません。
ねんね改善は、とってもシンプルで
とっても奥深いものだと感じます。
続きます。
次回はいよいよねんねトレーニングの回。