プロセッサーの薬液の状態を確認するために基準になる情報があらかじめ露光されたテスト用印画紙を流し、化学反応で出来上がった(プロセッサーを通過)印画紙の状態を濃度計という計器で分析して、現像液の状態を評価するものです。 印画紙マガジンとCD(現像液)1番の上部ターンガイドには印画紙が入る様に隙間があります。その隙間にコンストリーダーから印画紙が吸い込まれる様な構造になっております。コンストリーダーを改造して、アナログ引き伸ばし機を使って露光した露光済みの印画紙を改造したコンストリーダーで送り込める様にできれば、各メーカーが製造を止めたプロセッサーとしてQSS23型のプロセッサー部が活用できるのです。 1番のCD(現像液)では暗黒処理でなければなりません。現像液の升の液量は25Lありその中を2分くらい時間をかけて現像処理されます。1番の上部ターンガイドの銀色のステンレスのパーツの右側の隙間の所にコンスト用の印画紙を送りこめる構造になっています。2番の定着液では現像の進行を止めます。升の液量は25Lありその中を2分くらい時間をかけて定着しながら脱銀して定着を完成させます。3番の上部ターンガイドからは水洗になるので、升の中ではポンプモーターで強力な水流で印画紙を洗浄します。3番以降は1番と2番の液中ラックの半分くらいの約35cmの大きさです。隣の液中ラックをまたぐ様に上部ターンガイドが繋いで行きます。3番〜6番の一升15Lの水洗作業に集中します。7番の上部ターンガイドから水上に上がり乾燥ラックに入って行きます。7番の上部ターンガイドは水中から上がって乾燥ラックに登って行きます。乾燥ラックの中では金属のワイヤーの様なベルトコンベアーを登る工程では、熱風が送られたドライヤーの中を印画紙が通るイメージで急速に乾燥作業が続き現像からは濡れた印画紙が完全に乾いた状態が4分30秒で処理できます。
今回のクラウドファンディングでQSS23型の銀塩写真の露光部で印画紙にネガの影を露光する機能は充分認識していましたが、改めてプロセッサーの機能と意義を見直した時、活用出来る事があるのではないか?という事を考えました。偶に印画紙詰まりが起きた時に、プロセッサーの途中から印画紙を入れたりして、急場をしのぐ事はやってきました。1番は現像2番は脱銀・定着3~7番は水洗で7番からは水から上がって乾燥工程に入りベルトコンベアーからトレイに分けられます。大きく分けると、・1番は現像2番は脱銀・定着なのでアナログ引き伸ばし機で露光をした印画紙をコンストのリーダーに入れて利用することが可能。・3番以降は3~7番が水洗として活用が可能。・7番からは水から上がって乾燥工程なので6番から入れると乾燥で活用できる。ネガカラーのアナログ引き伸ばし機で露光してから、リーダーに入れると乾燥してプリントが仕上がるという活用方法があります。1番から利用可能B&Wの水洗まで終えて濡れた印画紙を3番以降に入れると乾燥してプリントが仕上がる工程で利用可能以上の様なプロセッサーの機能と役割をアナログのネガカラーとB&Wの水洗で改めて整理しました。
CAMPFIREで改めてQSS23型の可能性をフルで利用していなかったなと言う思いに至りました。(豆カメラフィルムからブローニー6×9まで焼けるアナログプリンター)繰り返しになりますが、戦後豆カメラフィルムが生まれ、16mmになりそれをマガジンに入れた機種が生まれました。フランスの映画フィルムの35mmフィルムからの応用で縦走りを横にして、35mmカメラ・ブローニーフィルムと言うとこのフィルムまでは、QSS23型で焼けるんだと言う思いがあります。その時代で誕生したラージフォーマットと呼ばれる4×5・8×10・10×12は印刷であったり、作品のためだったりこの世界は深堀してゆくものです。レンズという光学を使い、画角を決めて撮影する世界とシャッターチャンスを逃さないという世界観は四方に深化してゆく事でしょう。それはそれで見守りましょう。小さなフィルムから、120(ブローニーフィルム)サイズまでアナログで焼けるという能力とプロセッサーの性能を最大化して活用してゆこうという思いに至りました。QSSには、先輩の機械が黒白のプロセッサーで40年も未だ現役で動いている機械があります。23型は製造からは25年で幸いプロ機です。A3サイズまで処理可能で、2レーンでプロセッサーは処理ができ処理能力が高いと言えます。担保する意味からも関西から部品取り機械をcamp-fireの調達資金でQSS23型(部品取り機械)を運び込み今そばにある11年間前旭川から運んでもらった旭川号(QSS23型+1/2台)と入れ替えをして、更なる10年を目指します。ニッチな話になりますが、印画紙はロールの印画紙を切り出した方が安上がりで調達ができます。残念ながら専門業者が昨年廃業し、低価格で印画紙を手に入れたいときは自分たちでそれをやるしかなくなったのです。印画紙は暗黒処理と断裁する刃物の怖さから専門業者におまかせでした。手探りの怖さを解決するには『可視化する』必要性があります。アクティブスタジオでは、暗視スコープを自作して販売もしていました。現在も使っている暗視スコープが1台あります。それがあるので、アクティブフィルム製造やフィルム交換やマガジンへの印画紙交換がストレスなくスピーディにやれているのです。要するに今後条件が整った場合。ハイアマチュアでカラー引き伸ばし機を使ってA3までの印画紙をスピーデイに焼きたい人には朗報ということになります。ご支援くださった方方ありがとうございます。以上
プロセッサーの2番の役割は多岐にわたり、現像の停止・定着・脱銀・硬膜して次の水洗に回ります。その工程の中で澱の様なものが製造から25年目ですから、徐々に沈殿したりして銀の成分が徐々に金属の様に変わってしまったとか?DCポンプに負荷をかけるということは容易に推測できます。プリンターを開いてみないと分かりませんが、パーツリストではDCポンプと記載が在るだけで、詳細は書かれていません。明らかに升が25Lと15Lでは違うモーターを取り付けているかもしれません。水洗いしてどこまで薬液が除去できるのか?パイプを用意したり、準備もしないといけませんね。循環のDCポンプと廃液用のポンプでは役割も大きさも違うので、その確認と水ではないので、その対策が相当難儀です。慌てずにやる様にしますか?今まで通り、ギリギリまでブレーカーのON・OFFで凌いでいる訳ですから。
QSS23型は小さなフィルムからのプリントは可能なのですが、ネガが大きくなると4×5のシノゴ判は不可で中判まで(6×4.5・6×6・6×7・6×8・6×9迄)6×12の様に特殊な比率のネガマスクは存在していません。その理由はプリンターの構造的な事かと思われます。それは第2次世界大戦以後大凡75年前に物資が欠乏している時代に連合軍から許可を得て生まれたのが、平和産業の代表の様に豆カメラフィルムが生まれ、16mmになりそれをマガジンに入れた機種が生まれました。映画フィルムの35mmフィルムからの応用で縦走りを横にして、35mmカメラになっています。豆カメラ→16mm→35mmほぼ歴史の流れのフィルムは、QSS23型は時間をいただいた場合は焼けます。折角、プリントの方は焼けるのですが、、、今も若い男性のお客様がお見えになりましたが、現像→CD-Rでした。残念ではあります。