11月6日(日)に府中支部との合同譲渡会を行いました。ラブハピでは定期的に譲渡会を行っています。保護猫たちの里親探しもちろんですが、譲渡会を行うことで、保護猫への関心を持って頂くという啓蟄活動にもなっています。今回は保護された子猫、成猫総勢31匹の可愛いメンバーが揃いました。そして今回は、17頭(あと1匹検討中)の猫たちに良縁が結ばれました。また、たくさんの物品も販売され、その売上はラブハピの猫たちの医療費やエサ代などとして、大切な収入源として使わさせていただきます。遠方から足をお運び下さった方々もいらっしゃいました。人気のある猫にご希望が集中したりして、残念ながらお断りしなくてはならない方もいらして、とても心が痛みましたが、その点はどうか御了承下さい。保護して、医療処置や里親に出すまでのエサ代、場合によっては預りさんのお家で一定期間様子を見たり、とても大切に大切に愛でてきた猫たち。その一方で、かさむ運営費。クラファン終了の時間も刻々と迫ってきています。どうか、私たちの活動の趣旨をご理解頂きご支援下さいますと有難く存じます。
11月2日(水)に扁平上皮癌の猫を保護していただき、保護主様のお家は動物アレルギーの方がおり飼えないという事でラブハピにて引き取り保護することになりました。この先は無加工の動画や写真で紹介します。かなり悲惨で痛々しく目を背けたくなります。ご覧になる際は心の準備をお願いします。名前は「稲穂(いなほ)ちゃん」女の子で10歳は超えていると思われます。11月2日(水)スタッフのお友達のお家の庭に現れ酷い怪我をしているとの事で保護していただきました。保護前のお庭に来ていた時の写真最初にもお伝えしましたが、その方のお家では動物アレルギーの方がおり飼えないという事で目の状態が酷い事もあり目の治療に特化した動物病院を受診してもらいラプハピにて引き取ることにしました。保護直後の写真11月4日(金)ラブハピの子達が利用している病院へ行き再度診察してもらいました。診察の結果、扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)という結果でした。猫の扁平上皮癌とは皮膚や粘膜を生成する扁平上皮細胞という細胞が腫瘍化したもので悪性の腫瘍(がん)です。初期であれば切除等の治療をすることもあるが、ここまで来ると治療法はなく、食欲がなくなったらステロイドを投与する治療になるそうで見守るしかないようです。今のところ食欲もあり、検査の結果は炎症はあるものの他の数値には異常はないようです。https://static.blog-video.jp/output/hq/8rAbHQelEU2oPDGsWAEM01N6.mp4稲穂ちゃんにはマイクロチップが入っており、飼い主さんがいることを期待しましたが、10年くらい前にマイクロチップを入れるキャンペーンがあり地域猫として生活してた子達に入れたようです。1ヶ月ほど前にも小金井の方が保護し病院に連れていったそうですが、地域猫ということでその時すでに扁平上皮癌の症状があったにも関わらずリリースされてしまったようです。その時に保護されてきちんと治療が出来ていれば…と思ってしまいます。稲穂ちゃんはラブハピで終生飼育という形になります。代表より《こんな酷い状態で目を背けたくなる悲惨で可哀想です。唯一、救われるのが、食欲があることです。好きなものを沢山あげて、見守るしかないと思います。保護主様が今回かかった医療費と毎月一定額、飼育代を支払ってくれるそうです。とてもありがたいです。しかしながらラブとハッピーには成猫だけでも70匹を超える猫たちが生活しており、医療費や餌代だけでもかなり費用がかかります。ラブとハッピーでは経済的に厳しい状態が続いております。医療費、餌代に当てる費用をご支援頂けませんでしょうか。稲穂ちゃんの様に状態が悪化してからの保護ではなく、悪化する前に保護できれば救える命も沢山あります。保護して治療を行えば助かる命が目の前にあって保護しないという選択肢はありません!ただそこには治療費がどうしてもかかります。活動にご理解いただき、ご支援をお願いします。 https://static.blog-video.jp/output/hq/c7c7RYdwBbx1MrDnqEPPothK.mp4
2021年9月にFIPを発症したメイちゃん。12月22日にGS注射での84日間の治療を終えました。FIPの治療は投薬、または注射による治療となります。そしてこの治療は未承認のために、とても高額です。今までは、このような治療法がなく対処法のみで、罹患すると諦めるしかありませんでした。今は治療をすることで、克服可能な病気になりそれはとても嬉しいことですが、まだまだ治療費は高額であり、しかも治療をしても100%治るとは限りません。メイちゃんの84日間の治療が終わり、治療前は発熱や食欲不振など元気がなかったのが、今はウソのように元気になっています。最後の日に通院して血液検査をしました。これからは定期的に通院して検査をしていくようです。そして1か月たったメイちゃん。経過観察のために病院で受診しました。あまり食欲がないこと、体重の増えも悪く発熱していました。そしてFIPの指標であるSAAの値が14.69と高くなっていました。(12月22日の時点では5.9)基準は5以下なので高い値です。残念ながらFIP再発の可能性とのことで、再度治療を開始することになりました。2022年1月21日からまた84日間の治療にはいりました。再治療を始めてからは、FIPを示す数値も下がってきました。84日間終了1週間前に、猫コロナウイルスのPCR検査をしたところ、検出されずにすみました。(この結果によっては延長もありました)そして4月14日。無事に84日間の治療が終了しました。祈りながらも希望を持ってスタッフみんなで見守っていた再発治療後の経過観察中…。メイちゃんに神経症状が出てしまい、再々発してしまいました。寛解の可能性が残されているなら、あきらめずに治療をしてあげたい。しかし、その治療費が、ラブハピのカフェとシェルターの維持運営費を圧迫してしまっています。色々な意見があった中、代表はメイちゃんの再々治療を決めました。メイちゃん、とっても優しいコです。スタッフAさん宅で預かり中の子猫の面倒もみてくれているそうです。メイちゃん、7月22日にFIP再々発の治療が終了しました。これから1ヶ月ごとに血液検査をしながら経過観察になります。今は、熱鍼にも通っています。数値が高いものの、元気いっぱいに過ごしています。
日野市内で保護された母猫と子猫4兄妹。母猫は避妊手術後リリースして地域猫になりました。4兄妹は、保護されてからしばらくはカフェにいましたが、その後馴らしを兼ねて預かりAさんのお家で元気に過ごしながら、里親様との出会いを待っていました。そして、それぞれ里親様が見つかり元気にラブハピを卒業していきました。そのような中、ルパンくんに思いもよらない試練が待ち受けていました。ルパンくん、とっても甘えん坊で可愛い男の子。里親様のおうちで可愛がられていましたが、4月半ばくらいに体調を崩してしまい、病院に行ったところFIPと診断されました。里親様のおうちでは、ご家族のお仕事の関係もあり毎日の注射などの細やかなケアが難しいということで、子猫の頃に過ごしたAさん宅で治療を受けることになりました。Aさんがルパンくんの治療メモをつけていてくれました。ルパンくんの様子が細やかに記録されています。●4月某日体調が悪く預かる。FIPじゃないかと診断され血液検査。検査結果が出てFIPと診断される。ご飯を食べず強制給餌。チュールは1日で3~5本食べた…その後、メモには治療の効果が出て、ルパンくんがごはんを食べるようになり、遊びはじめたことが記録されています。元気を取り戻したルパンくん。薬も錠剤へと変わりいったん、里親様の元に帰ります。しかし…可愛いルパンくんに、思いがけなく厳しい現実が告げられます。FIPに加え、心臓病が併発したのです。この時点でまたAさん宅に戻ってきました。FIPの治療と心臓病の治療を同時に行うことになってしまいました。薬もFIPの薬と心臓病の薬とサプリで1回につき7錠も飲ませていました。小さな体で一生懸命に生きようとするルパンくん。痛々しい様子に胸が苦しくなります。胸水がたまると呼吸困難になるので、抜いてもらう為に病院に通院していました。帰ってきた日のルパンくんの様子が書かれたAさんのメモです。「この日は階段か廊下で過ごしていて部屋にはほぼ入ってきませんでした。夜中に吐き、呼吸困難になりました。しばらくして落ち着きましたが、朝も呼吸困難になり倒れました。前日に胸水を抜いてもらっていたのに、また溜まっていました」「先生にはいつ息を引き取ってもおかしくない状態だと言われました。何回目かの診察の時には心膜の中にも水が溜まり始め、かなり悪い状態という診断が…。ルパンは大人しく胸水を抜かせてくれましたが、胸水が溜まってくると食欲が落ち猫草ばかり食べ、息づかいが深くなってきます。そうなると病院へ行って胸水を抜いてもらう。5日に一度のペースで抜いてもらっていました。抜いてもらう水の量は150~200cc位でした」そんな時に、FIP再々発のメイちゃんと一緒に受け始めたのが熱鍼(ネッシン)です。酒井代表の知り合いの方の猫さんが、同じように心臓病で胸水が溜まっていたのに、治療を受けるにつれて胸水が溜まらなくなったというのです。藁にもすがる思いで、FIPの治療と一緒に熱鍼の治療を受け始めます。熱鍼の治療をはじめてから1ヶ月位たつと胸水を抜くペースが伸びてきて、2ヶ月しない位から胸水がたまらなくなり今に至っています。Aさんメモより「1ヶ月程で効果が出てきたようです。食欲も増えたし、他の猫たちと突っ走って遊ぶ程になりました。カーテンレールにも上り、見ていてこんなに暴れて大丈夫かな…って思うくらいに遊ぶようになりました」8月7日にFIPの治療期間が終わり、メイちゃんと一緒にルパンくんともに現在経過観察中。前回の血液検査はオールクリアで良い結果が出てます。熱鍼は今は週に2回から1回になり通院は続けています。Aさんメモ「今日、ルパンの血液検査の際に心臓のチェックもしてもらったら、胸水が溜まってないとの事でした」ルパンくん、どうかこのままFIPにも心臓病にも打ち勝って元気になりますように。注)ギルバートは里親様のお家での名前です
6月19日(日)の夕方、日野市内某所で衰弱してぐったりし動けなくなっている猫がいると連絡がありました。現場に向かうと電話を下さった保護主さんが抱いて連れてきてくれました。他の保護団体に電話をしましたが繋がらず、ラブハピに連絡を下さったそうです。その保護主さんは、半年以上前から餌をあげ地域猫として面倒を見て下さっていたそうで、首輪もつけてくれていました。寒い日には家の中にも入れてくれていましたが、猫の元気がなくなってしまいどうしたら良いかわからず連絡をくれたそうです。耳カットもされていて地域猫として頑張って生きてきましたが、高齢になり動けなくなってしまったようです。とりあえず、カフェに連れて帰り動物病院へ行きました。ガリガリでノミがたくさんたかっています。検査をしてもらったら白血病は陰性でしたが、エイズ陽性でした。貧血がひどいのでエイズを発症しているのかもしれないといわれました。カフェに戻り、ノミ取りの薬をつけてあげました。そのノミのせいで貧血を起こしていました。ノミもバカにできず、血を吸われ貧血を起こし命が危なくなることもあります。保護した猫もたくさんのノミに血を吸われ辛く苦しい思いをしていたと思われます。痒かったね、しんどかったね。そして脱水もあり補液もしてあげました。翌日の月曜日はほぼ横たわっていて目にも力がありませんでした。排泄も垂れ流し状態です。火曜日、トイレで自力で排泄をしていました。ウェットフードをあげるとバクバクと食べました。食べる力がでてきたことが嬉しかったです。このまま体力がついてくれたらと願うばかりです。水曜日、かなり目力が出てきて、上半身を持ちあげるようになりました。シャンプータオルで拭いてあげ、ブラシをかけてあげると気持ちよさそうにしていました。保護場所の近くの広場の名称から、観(かん)くんと名付けました。その後しばらくカフェのケージの中で過ごしていました。最初の血液検査の時には、特に腎臓は悪くないと言われていましたが、おしっこの量が多い事に気がつきました。多飲多尿の症状、嘔吐下痢で食欲がなくなったため7月2日に動物病院で受診しました。腎臓の値は問題ないが、血糖値が500以上とかなりの高血糖だったため、そのまま入院となりました。翌朝、動物病院で様子を聞いたところ嘔吐下痢は治まり、食欲も戻ったのですが、尿が自分では出せない、また膵炎もあったためしばらく入院継続となりました。入院期間は7月2日から11日までです。ちなみにグルコースはその時点の血糖値、フルクトサミンは2〜3週間の血糖値の平均を表しています。血糖値が安定したので退院しましたが、それから毎日朝晩のインシュリン注射が始まりました。退院時は朝晩3単位ずつでした。注射の様子とインシュリンと注射針です。インシュリン1バイアルが8800円、注射針が1本55円です。1日2回なので毎日針で110円かかります。使用単位にもよりますが、1バイアル約2ヶ月は持ちました。7月30日にまた食欲がなくなり受診し、その後インシュリンの単位を変えています。今もまだ血糖値が高い状態で、朝晩3.5単位ずつ注射しています。最終的に4単位ずつになるかなと言われています。2週間に一度の通院をしています。この状態が3ヶ月続いています。毎日のインシュリンの注射には、ボランティアさんが朝晩の2回来てお世話をしてくれています。本当に大変だと思いますが、観くんのために毎日欠かさず来てくれています。糖尿病用の療養食はあまり美味しくないのか、あまり食べてくれません。観くんは横たわりながらも時々体を起こして見つめてきてくれます。今後も治療は続きますが、まだまだ長生きして欲しいと願っていますYouTubeにもアップされています。https://youtu.be/ky-gDhWFvHc