「アルビノの方々の見え方」について学んだこと 株式会社QDレーザ 代表取締役社長 菅原充 私たちは、ロービジョンの方々の、「よりよく見ること」「学ぶこと」「移動すること」「働くこと」そして「楽しむこと」を、レーザ網膜投影装置「レティッサ」を使って支援したいと考えています。 効果は人によって異なりますが、アルビノの方の中に、レティッサを使うと「見え方が改善される」「よく見える」とおっしゃる方が多いことがわかってきました。体験者インタビュー「今もあの時の感動がとまりません!」体験者インタビュー 「生まれて初めて、はっきりとモノが見えました。」 今回のクラウドファンディングを通して、「アルビノの方々がなぜ見えにくい」のか理解したいと考えるようになり、調べてみました。 その結果、この度私たちが学んだことは、次の通りです。 アルビノは、先天的にメラニンが少ない、あるいはまったくないため、見ることについて、具体的には以下の症状がみられるとのことです:・視力の低下:近視または遠視のいずれか、あるいは弱視(矯正できない視力の低下)・最大矯正視力の低下:中心窩の未形成のために起こる。・乱視:角膜(眼球前部にある透明な層)の湾曲が不完全である、または水晶体の形状が正常でないために、視力がぼやける。・羞明:光に敏感になる。眩しさを感じる。・眼振:眼球が無意識に左右に動き、視力低下を引き起こす(脳が眼振に適応するので「世界がぐらついている」ように見えるわけではない)。・斜視:左右の眼が異なる方向を向いている。【参考文献】 (※日本語の文献は見つかりませんでした。)・Albinism and Low Vision By Mrinali Patel Gupta, M.D.・AlBINISM By MAYO CLINIC・Albinism by NHS レーザ網膜投影装置「レティッサ」は、近視、遠視、乱視(屈折異常)に関わらずピントが合う上、カメラの拡大機能で網膜の見え方を補うため、「くっきり、はっきり大きくした映像」を得られます。そのため、上記の症状を持つアルビノの方々の見え方の改善につながっているように思われます。 この「見え方の改善」を科学的、医学的に立証することを目指して、現在、国内の大学病院と協力して、アルビノの方を含む医学系研究を始めようとしています。 クラウドファンディングの最終日まであと5日。私たちも精一杯応援しています。



