こんにちは!学校建設チームに所属している村下碧羽です。学校建設プロジェクトはラオスの南部にある小学校の校舎を子どもたちの学びを止めないために新しくしようというプロジェクトです。私たちは弊会の中でも比較的少人数である4名で主な活動を行ってきました。コロナによる情勢の変化でオンラインツールが以前より普及したことによって、人数の少なさをツールで補完することができたように感じます。支援先の子どもたちもまたコロナにおける影響を強く受け、ロックダウンなどによって授業が中断されることがありました。それでもまた子どもたちが学校に行ったとき、「雨のせいで机が濡れてる」「車のせいで砂埃がひどくて授業に集中できない」といって学校に行きたくない気持ちになってほしくはありません。いつでも子どもたちを受け入れ、成長を見守ってくれる校舎がすべての子どもたちに必要だと今だからこそ実感しています。私たちは学生団体ですので、できることは限られていると承知の上ですが、できる最大限の支援をラオスにいる子どもたちに行っていきたいと強く思っています。海外支援を長年行っている日本のNGOの方とメールやミーティングでやりとりをするなかでは何度も「立場を考えてできることをやったほうがいい」との助言をいただきました。以前は成功するか本当にわからないままプロジェクトを進めていましたが、子どもたちの学びのため、将来のため、ラオスのこれからのために挑戦する心をもって日々の活動に取り組んできました。今日、このようにクラウドファンディングも開催し、多くの方の温かい声援とご協力のうえで本事業が進められるようになったことにはとても感慨深いものを感じますし、関係者様には感謝の念に堪えません。これからの世界を創造する子どもたちの「いま」のために私たちと一緒にできることからはじめませんか!弊会では本事業のみならず一人ひとりが強い思いをもって活動しています。ただ支援するだけじゃない、ただの国際協力じゃない。皆様のご支援、ご協力をお待ちしております!
皆さん、こんにちは!学校建設チームの山崎木葉です!前回に引き続き、ラオスについてご紹介させていただきます。今回は行事、食文化、教育についてお伝えします。★行事日本でもお正月や節分などの年中行事がありますよね。ラオスにも様々な年間行事がありますのでご紹介したいと思います。ラオスの年中行事は中国と同じ旧暦に合わせて伝統行事が行われています。ラオスは仏教国であるため、仏教に基づいたお祭りや行事が多くなっています。 まず、ピーマイラオというラオスのお正月が4月にあります。家の大掃除や仏像・僧侶への灌水やお守りへの聖水かけなどが行われます。お寺をめぐり仏像に水をかけるというのが伝統的な慣習のようですが、最近は子どもたちや若者が街に出て水鉄砲で水を掛け合うという文字通りの水掛けが行われているようです!6月にはロケット祭りというなんともぶっ飛んだお祭りがあります。名前だけ聞くとぶっ飛んでいますが、田植えの季節である6月に地域でその年の豊作を祈り、雨がたくさん降るようにということで自作のロケットを飛ばすようです。7月にはカオパンサーというお坊さんが修行にはいる日があります。仏教徒の方にとってはとても重要な日です。講堂でお経が唱えられた後、お坊さんにごはんを渡す托鉢が始まります。この日に講堂に行くとラオスの仏教文化を体験できるでしょう。そしてお坊さんが修行期間を終えるときに行われるのが、10月のオークパンサーというお祭りです。カオパンサーの時と同様講堂でお経が唱えられ、托鉢が行われます。そして夜にバナナの茎で作ったボートに蝋燭を立ててメコン川に流す灯籠流しが行われます。 ★食文化ラオス料理と聞くと、あまり馴染みがないように感じますがタイ料理と聞くとどうでしょうか?日本ではラオス料理よりもタイ料理の方が認知されているように感じますが、タイと陸続きのラオスはタイと似た食文化を持っています。例えば、ラオスの主食はお米です。日本のお米は弾力のあるうるち米、タイでは軽めの食感のタイ米。ラオスはなんともち米です。このもち米はラオ語でカオニャオと言います。どうやらカオがごはん、ニャオが粘りという意味のようです。カオニャオは竹で編んだ下の写真のような容器に入れられて食卓に出されます。このとってもかわいい竹かごはティップカオといいます。小物入れにしちゃいたいくらいの可愛さですよね笑以前ラオス料理のお店に行った時ティップカオに入ったカオニャオが出てきて感動しました。ぜひお近くのラオス料理屋さんに足を運んでみてくださいね。 ★教育ラオスの子どもたちの教育事情についてみてみましょう。その前に、日本の教育制度のおさらいです。初等教育:小学校6年間 中等教育:中学校3年間 高校3年間 義務教育の期間は小中の9年間です。一方ラオスでは、初等教育:小学校5年間 中等教育:中学校4年間 高校3年間ラオスの義務教育期間は小学校に通っている5年間です。国によって学年の分け方が違うって新鮮でとても興味深いですよね。本プロジェクトは初等教育支援が目的なので小学校にスポットを当ててみます。ラオスの校舎は完全校と不完全校というくくりがあります。なんだそれって初めて聞いた時思いましたが内訳は簡単です。5学年に1教室ずつ割り当てられていれば、完全校。教室数が少なく、複数の学年の子どもたちが1つの教室で学ぶ複式学級制度がとられていれば不完全校ということになります。1つの教室で複数の学年のこどもたちが一緒に学ぶという状態は日本ではイレギュラーかもしれませんが、もともと学校に通っている生徒数が少ないところではこの制度が取られているところもあるようです。ラオスの学校は一般的に給食はありません。よって子どもたちはお昼ご飯を食べにそれぞれの家に帰ります。それめっちゃ不便じゃん、と思うかもしれませんがフランスでもお昼ご飯を食べに家に帰ることは一般的なようです。 ラオスの紹介を2回に分けて行ってきましたが、そろそろエンディングです!皆様、ラオスをちょっぴり身近に感じていただけたでしょうか?少し離れてはいますが若干お隣さんなので興味をもっていただけたら嬉しいです。では、ラオ語でさよならの挨拶をいたします。ໂຊກດີເດີ
初めまして!学校建設チームの山崎木葉です。ラオスで学校を建てるボランティアをしていると友達にいうと「なんでラオス?まずラオスってどこ?」と聞かれることが多いです。それもそのはず、私もこのサークルに入るまで、ラオスについての知識といえば「東南アジアの国でタイの近くにある」ということだけでした。そんな私ですが、学校建設チームのメンバーとして活動していく中で少しずつラオスについて知ることができました。今回はラオスの概要、国旗、地理・気候、言語についてご紹介させていただきます。この記事を読んで、皆様に少しでもラオスを身近に感じていただけたら嬉しいです。★ラオスってどんな国?ラオス人民民主共和国は東南アジア内陸に位置する多民族・社会主義国家です。フランスから独立後、内戦を繰り返し、1975年にラオス人民民主共和国が成立しました。長期にわたり政治的・軍事的に不安定だったため人材の国外流出が起き、経済開発が遅れています。後発開発途上国であるものの、近年では経済的成長を遂げており、2011年には低位中所得国となりました。一方で経済成長の大部分を自然資源に頼っており、経済成長の恩恵が均等に行き渡らず環境破壊や都市部・農村部、民族間などの格差が問題となっています。教育の格差も同様に大きな問題となっています。どの国の子どもたちも何不自由なく教育が受けられる世界を作っていきたいですね。★国旗まず、ラオスの国旗を見てみましょう。どことなく日本に似ている気がするのは私だけでしょうか。参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%AA%E3%82%B9国旗のデザインには国の繁栄に対する願いが込められており、赤は革命で流された血を、青はラオスを流れるメコン川を表しています。白はラオス人の純粋な心、まんまるの形から満月、またそれに転じて未来への展望と約束を表しているそうです。日本の日の丸は博愛と活力を表しているそうですが、ラオスの白丸も非常にポジティブな意味がこめられているんですね!★地理・気候次にラオスの場所を見てみましょう。頭のなかに世界地図を思い浮かべて、、参照:https://www.google.com/maps/@18.3406605,99.0077925,4.9z日本からラオスへはタイやベトナムを経由して飛行機で約7時間の距離にあります。面積は約23.7万kmで、日本の本州とほぼ同じくらいです。ラオスは東南アジア大陸部の国々に囲まれた内陸国です。大陸にはタイと国境でもあるメコン川が流れています。首都は北部のビエンチャンで、日本との時差は2時間ほどです。この辺りの国々は大陸でつながっているため、気候、文化、宗教が似ている傾向にあります。気候に関してですが、ラオスは、雨季と乾季がはっきりと分かれています。雨季は6月~10月、乾期は11月~5月です。雨季のなかでもとりわけ8月~9月は強い雨が降り続きます。日本の梅雨が2ヶ月間も続くようなイメージでしょうか、、、!ラオスには国を縦断する形でメコン川が流れています。雨季にはこのメコン川が氾濫し各地で洪水の被害が相次いでいるようです。私たちが支援させていただいている小学校も雨季には近くの川の氾濫に悩まされています。★言語最後に、どのような人々が住んでいてどのような言葉を話しているのかについて紹介します。ラオスは山がちな国で北部と東部で山岳地帯が広がっています。山間部に住む人々は外部の人々との交流が少なくなるため、それぞれ独自の文化、生活習慣や言葉を持つようになり、必然的に少数民族が増えます。その結果、ラオスには50をこえる少数民族が生活しているといわれています。話す言葉も民族によって違いがありますが、国家としては共通語をラオ語に定めています。よって、授業では基本的にラオ語で行われているということになります。ここで、日常生活の中で使える??ラオス語ワンフレーズを覚えちゃいましょう!「ぱにゃにゃ~ん」日本語で「がんばって」を意味しています。なんだか猫ちゃん言葉みたいでとっても可愛いですよね。今回はラオスの概要、国旗、地理・気候、言語についてご紹介させていただきました。次回は行事、食文化、教育についてご紹介させていただきます!お楽しみに ☆彡
本記事にご関心を寄せていただきありがとうございます。今回はなぜ、「ラオスへの支援を続けているのか」ということについて想いの面からお話しさせていただければと思います。現在、ウクライナやロシアを見てみると、戦争に巻き込まれ、深刻な人道被害を受けている人々がいます。また、日本を見ても、コロナウイルスの影響でより多くの富を得た人々がいる一方で経済的に困窮し、苦しい生活を余儀なくされている人々がいます。そんななか、私たちは遠く離れたラオスという国で小学校の建設事業を計画しています。応援してくださる皆様のなかにも、なぜ今ラオスへ支援を行うのかと疑問に思う方がいらっしゃると思います。実際にどの支援が緊急を要するものなのかということについては意見の分かれるところであると存じます。「ラオスを支援する理由」について私たちはラオスの概況や教育における問題、また弊会の強み等を用いて説明することはできますが、今、日本で、世界で大きな混乱が起こっている中でラオスに支援を行うことの必要性を説くには正直なところ、力不足であると感じております。しかし、私たちは国際協力を行うNPOである以上、その活動内容は世間一般に受け入れてもらえるようなもの、また、共感してもらえるようなものでなければなりません。よって、本日はチームのメンバーで本事業の理念を定めた時のエピソードから、私たちが「なぜ今ラオスに教育支援を行っているのか」ということについてお話しさせていただきたいと思います。私たちはチーム理念を設定する際に、教育を受けるメリットについて話し合いました。各自の経験から様々な意見が出た一方でチームのみんなに共通したメリットがありました。それは「教育を受けたことで視野が大きく広がった」ということでした。視野を大きく持って世界を見たことで私たちは自由な生き方を選択し、人生の幅を大きく広げることができました。この経験こそが、私たちが教育支援を行う意義であり、また弊会の理念である子どもたちが希望を持てる社会を実現することにつながると考え、今日のチーム理念が誕生しました。教育を受けることで私たちは世界をより鮮明に見ることができます。学びを通して希望的な発見がある一方で、世界の残酷さ、負の部分が見えてくることもあります。それでも、私たちは教育を受けてきてよかったと心の底から思っています。現に、私たちは日本の恵まれた教育環境で育ってきたからこそ、本日のように社会的に意義のある活動に対して心を合わせ、尽力し、そのなかに生きがいを見出すことさえできるようになりました。ラオスの子どもたちも私たちと同じように十分な教育を受けて自分自身が納得できる人生を歩んでほしい。そのために、より広い視野をもって多角的に物事を見ることができるようになってほしいと思います。これは今の世界情勢に対する私たちの願いでもあります。ロシアとウクライナの間に起こっている事態は原因が何であれ、武力行為であることにかわりはありません。もし、一人一人が相手国側の立場になって物事を見ることができたなら、一人一人が相手国側の文化を理解し、互いに尊重しあうことができたなら、子どもたちが泣き叫ぶ悲惨な状態を未然に防ぐことができたのかもしれません。教育を受けて多角的な視点をもつことは、子どもたち一人一人の人生において大きなメリットをもたらすだけでなく、この地に平和をもたらすことにも大きく貢献するものであると信じています。今回のロシアとウクライナの件を見てわかる通り、争いがいつどこで起こるのかを予想することは困難です。支援先のラオスでは政治体制上、子どもたちは置かれた環境のなかでグローバルで多角的な視点を持つことは困難であると考えることもできます。つまり、ラオスの子どもたちもまた新たな争いの火種に巻き込まれる可能性が0ではないということです。平和な世界の実現、言い換えるならば「子どもたちが未来への希望を持てる社会」の実現に向けて私たちが最も効果を発揮できる活動は何か、それはこれまでのカンボジアでの活動で得た知見を活かしてラオスへ進出し、支援の輪を拡大していくこと。また、支援先の子どもたちと日本の子どもたちが国際的な交流を通してつながり、彼らが新たな視野と知見を獲得していく機会を提供する事であると考えます。以上が、今、私たちが、ラオスに教育支援を行う理由になります。私たちは私たちの位置でできる最大限の努めを果たしてこれからも社会に貢献していく所存です。本クラウドファンディングも支援者の方が30人を超えました。弊会一同心より感謝申し上げます。学生団体ということもあり、至らない部分は数多くあると思いますが、あたたかく見守っていただけますと幸いです。これからも応援よろしくお願い致します!
皆さんこんにちは!国際協力NGO風の会総合教育事業部で学校建設事業を担当しております中田です。まずは、この記事に興味を持ってくれてありがとうございます!今回は事業発足当時を振り返って感じたことをまとめてみました。ぜひ、最後までお付き合いいただき楽しんでいただけましたら幸いです。本事業は2021年6月から本格的に活動をスタートさせました。あれから1年と半年が経ちました。早いものです!事業発足以前はラオスの教育事情についての調べ学習を行っていました。現在でも様々な方の協力を得ながら活動を続けることができているのは、当初に徹底的なリサーチを行ったおかげだと感じています。現在はインターネットを用いて多種多様な情報を入手することができるようになりました。学生のボランティア団体といえば、支援先のフィールドワークを通して情報を入手している様子を思い浮かべる方が多くいると思いますが、コロナ禍のなかで海外に渡航し、現地調査を行うことは難しい状況にありました。しかし、そこで支援の歩みを止めてしまってはむしろ本当に支援が必要な時期に支援をやめてしまうことになりかねません。大変な時だからこそ、支援を待つ子どもたちのために何ができるかをこれまで以上に真剣に考え、向き合っていく必要がありました。そこで私たちは活動方法の中心を対面式からオンライン式に変更し、情報の共有や保存を徹底することなどの工夫を通してでこれまで以上に活動を行いやすい環境を整えていきました。この変化はコロナ禍の影響がなければ生まれることのなかった良い変化と言えると思います。そして、そのような厳しい環境下のなかでも決して支援の歩みを止めないというチームみんなの想いから生まれた変化でもあったと感じます。実際のところ、コロナ禍で受けた影響は深刻なものばかりです。しかし、諦めずに取り組んだ結果、悪いことも成長の糧になり、成功の道へと変化させることができたことも多々あったように感じます。外部要因をどう受け止めるかはその人の工夫次第でいくらでも変えていけることを学びました。長くなりましたが、最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。事業を始めたころに比べると、現在は本当に動きやすくなったと感じます。しかし、コロナ禍で学んだこと、また有効だと思ったことはこれからの活動にも活かしていきたいと思います。これからも風の会をどうぞよろしくお願い致します!