こんにちは、インディゴ気仙沼の藤村と申します。
今回はパステルの葉っぱ、中医学で「大青葉」(だいせいよう)と呼ばれる原料をご紹介できたらと思います。
パステルはアブラナ科の植物で、学名Isatis Tinctoria、和名を細葉大青(ホソバタイセイ)といいます。
種は大きく、紡錘形で、紫色。ポリフェノール、アントシアニン、オメガ3などが豊富に含まれるといい、パステルが栽培されている仏トゥールーズでは、種から抽出した美容オイルがコスメ原料として使われています。
種を播くのは、春。
やわらかな海風が頬に当たるのを感じながら、土に播種用の穴を開けていき
その穴に、パステルの種を数粒播いていきます。
こまめな水やりをしたり、周りの草むしりをしたり、必要に応じて追肥をしたりして、約2か月後。濃い緑色の葉っぱがたわわに生い茂り、収穫できる状態に。
収穫の時季のパステル畑は、作業をしていて本当に気持ちがよいのです!
耳にはそばを流れる川のせせらぎ。、お日様がやわらかく降り注ぎ、そよ風が感じられ。野良仕事の合間に畑の脇でお弁当を広げ頬張るのも、ぜいたくな時間です。
鎌で収穫した葉っぱはすぐに川に持っていき、川水で軽くすすいだ後に梱包し、お茶加工をお願いしている食品製造工場さんにお送りします。
パステルの葉である「大青葉」(だいせいよう)は 日本ではあまりなじみのない食材ですが、中国ではパステルの根=「板藍根」(ばんらんこん)と同じように、免疫強化やインフルエンザ、ウィルス性の風邪が流行する時期になると、生薬として頻繁に使われているそうです。
中国では煎じた液を飲むだけでなく、うがい薬としても使用されており、身近な生薬として活用されているそうです。