植林ツアー活動報告の前編、後編とアップさせていただきました。活動報告の最後として、植林ツアーに行って、感じたこと、考えたことを書かせていただきます!
宝物ってなんやろう??
私が6日間植林ツアーに行ってまず思ったことは、いかに普段、自然と触れ合っていないかということ、物質的な何かを得ようとしなくても、自然という宝物(豊かさ)があるということでした。
私たちがいた内モンゴルの烏海市は、観光地でもなく、日本みたいな便利さや綺麗さはないところです。
特に緑化センターにいたバヤンノールでの2日間は、ネットも繋がらないし、テレビもない、冬みたいな寒さなのに部屋を温める暖房もない、停電もあるような場所でした。
そこで植林をすると、数年前にだれかが植えた木が育っていて、なんにもない沙漠があって、大きな空が真上に広がっていて、大地に寝っ転がったり、土を触る感触が気持ちよかったり、そういう宝物に囲まれているなあと感じました。
ただ食べて寝て、木を植えて、また食べて寝て・・・ていうシンプルなんですが、幸せを感じました。
現地のガイドとして、内モンゴル出身のバヤンさんという方が5日間一緒に行動を共にしてくれていましたが、4日目、沙漠で植林が終わり、迎えの車を待っている間、バヤンさんに中国のことを色々と聞くタイミングがありました。
バヤンさんは、こう言っていました。「中国人は、お金があれば幸せになれると信じている。そういう教育をされている。」
沙漠の周りには、セメント工場やコルク工場がたくさんあります。この工場を作るために、立ち退いた人々がいます。私はバヤンさんに、「その人たちは工場で沙漠化が悪化し、環境が悪くなったり、そもそも立ち退くことに文句などはなかったのですか」と聞きました。
バヤンさんは、「その人たちは、月にいくらかお金をもらっているみたいです。」と言い、「30年後、日本人(私たち)がやっていること(植林)が正解だったと気づくでしょう」と言いました。
日本は、経済が豊かで、便利。コンビニに行けばいつでもなんでも手に入るし、どんなに田舎でも、たいてい2時間車を走らせれば、家電も買えます。
中国人にとっては、日本の都会は宝の山なのかもしれないです。
でも、私にとっては、なんにもないからこそ、便利じゃないからこそ、気づく幸せや宝物があるなあと思いました。
便利で経済的に豊かな日本では、心の貧困が進んでいるように感じます。「お金があっても幸せになれない」人がいます。
「お金があれば幸せになれる」という教育、そんなんやめて一緒に木を植えようっ!と思いました。
そして、日本にいるとき、日々の生活は、家と会社の往復、土日はイベントに行ったりするけど、自然と触れ合う機会が全然なかったことに気がつきました。
シンプルな生活でも、目を向ければ、自然という宝物は身近にあるはず!自然だけじゃなく、お金で買えない宝物に気づいたら、モノにあふれていなくても幸せを感じることができるはず。
そんなことに気づいた6日間でした♪
現地の人と木を植えたい!!
もう一つ、6日間を経て、強く思ったことがありました。それは、「現地の人と木を植えたい!!」ということでした。
実は、もともと予定していた、現地の学生との交流がなくなってしまい、今回のツアーでは、現地の学生と木を植えるタイミングがありませんでした。
ただ、現地の学生と木を植えたいというより、政府に町ごと移動を強いられてしまった人や、工場のために立ち退きさせられた人たちが、沙漠化を止めるためや、環境を守るため、農場を砂から守るために、一緒の目的で木を植えたいなって思いました!
バヤンさんが、「30年後、日本人(私たち)がやっていること(植林)が正解だったと気づくでしょう」と言っていたと書きましたが、そのことに気づいた中国人が、モンゴル人も、日本人と一緒に沙漠に木を植える日が来たら、めっちゃ素敵!!
まだまだ続く、植林ツアー!!
というわけで、今回私は6日間の植林ツアーに行かせていただきましたが、正直「植林日、4日間じゃ足りない、もっと植えたい!!」と思いました。
それに、今回沙漠に実際に行って、以前に植えた木々たちが、緑の葉をつけて育っていた姿を見たら、植えた木が成長している姿を見るのが本当に楽しみになりました!
また、以前に植えてきた人たちがいたからこそ、今回その続きに木を植えることができて、次回その続きができて、どんどん森が広がっていきます。毎回来れない人がいても、新しい人が繋げていったり、またリピーターとして戻ってきたり、そういう人たちで繋いでいっているのもまたいいなと思いました。
次回は、9月13日~18日にまたワンフェスの植林ツアーがあるということなので、興味がある方は、ぜひ一緒に木を植えに行きましょう♪
最後に・・・
今回、中国・内モンゴル植林ツアーに行って、沙漠に木を植えたい、環境問題に自分なりに向き合いたいという思いがあり、たくさんの方に応援していただきました。
実際に行ってみると、豊かさのことだったり、現地の問題だったり、環境問題とは違う視点もたくさん見ることができました。
その中で思うことは、自分が何を選択するかの大切さです。というか、選択肢がある環境にいるから、良い選択をしたいということです。
何を宝物(豊かさ)かと思うのも自分の選択だし、なんでも手に入れられる日本にいるからこそ、何を買って、何を消費するかをちゃんと選択しないといけないと思いました。それが地球環境を守ることにも繋がっていくんだと思います。
予想以上にたくさんの学びがあった、中国・内モンゴル植林ツアー。
沙漠に木を植えて、大きく丈夫に育ってほしいと願って、また半年後の9月に会おうねって思いながら、内モンゴルから帰ってきました。
ワンフェス植林ツアースタッフさん、現地ガイドさん、一緒に行った参加者のみなさんには本当にお世話になりました。
そして何より、支援・応援していただいたみなさんに支えられて、背中を押していただけたからこそ植林ツアーに参加でき、ここまで愛着をもって、思いを込めて、木を植えることができました。「沙漠に木を植える」という夢を叶えることができました!
本当に感謝の心でいっぱいです。ありがとうございます!!
まだまだ今回が、環境問題に向き合うことのスタートラインだと思うので、ぜひ、これからの活動も気長に応援していただけましたら、幸いです!
今後の活動は、FacebookやInstagramなどのSNSでお伝えしていきますので、もしまだ繋がっていない方は、よければフォローをお願いします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!