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『ゲッベルスと私』の「ホロコースト証言シリーズ」3部作を社会に残したい

岩波ホールで上映していた『ゲッベルスと私』と『ユダヤ人の私』に続く『メンゲレと私』の公開に合わせて、ホロコースト生存者のダニエル(91)をテルアビブから招き、シリーズ3 部作の劇場公開を完結させたい。そしてBlu-ray ボックスを製作して第二次世界大戦の記憶を日本の社会に残したい。

現在の支援総額

3,674,964

61%

目標金額は6,000,000円

支援者数

413

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/07/15に募集を開始し、 413人の支援により 3,674,964円の資金を集め、 2023/09/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

3,674,964

61%達成

終了

目標金額6,000,000

支援者数413

このプロジェクトは、2023/07/15に募集を開始し、 413人の支援により 3,674,964円の資金を集め、 2023/09/30に募集を終了しました

岩波ホールで上映していた『ゲッベルスと私』と『ユダヤ人の私』に続く『メンゲレと私』の公開に合わせて、ホロコースト生存者のダニエル(91)をテルアビブから招き、シリーズ3 部作の劇場公開を完結させたい。そしてBlu-ray ボックスを製作して第二次世界大戦の記憶を日本の社会に残したい。

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支援者の皆様大変お待たせしました。皆様にご支援いただきました、ホロコースト証言シリーズ三部作のBlu-rayBOXが完成しました。これより検品を進めながら、順次支援者の皆様へ発送させていただきます。


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支援者の皆様運営事務局の有田です。この他、『メンゲレと私』がNHKクローズアップ現代で特集されることが決まりました。放送は1/29(月)となります。12/3に東京都写真美術館ホールで開催されたプレミア上映の様子や、NHK取材班によるテルアビブ取材の様子が放送されます。番組HPの写真は現在のダニエルさんです。<番組概要>ガザ地区への攻撃を続けるイスラエル。死者は2万5千人を超えた。かつて600万人が犠牲になったホロコーストを経験したユダヤ人国家は、なぜパレスチナの人道危機に目をつむるのか。「国は正しい道を進んでいないのでは…」秘めた思いを口に出来ない“ホロコースト生還者”も。イスラエルで今何が?日本でも話題となったホロコーストサバイバーのドキュメンタリーを制作した監督インタビューや現地の生の声を取材。深層に迫る。1月27日はアウシュヴィッツが解放されてから79年の日となります。この日に合わせて各地で『メンゲレと私』が上映されます。クラウドファンディングでご購入いただいた鑑賞券を使用することができますので、まだご覧になられていない方は是非この機会にご利用ください。東京・ヒューマントラストシネマ有楽町    03-6259-8608    1/26(金)〜東京・下高井戸シネマ 03-3328-1008  1/27(土)〜横浜シネマ・ジャック&ベティ 045-241-5460  1/27(土)〜柏・キネマ旬報シアター柏 04-7141-7238  1/27(土)〜北海道・シアターキノ 011-231-9355  時期調整中大阪・シアターセブン 06-6302-2073  1/27(土)〜元町映画館 078-366-2636  1/27(土)〜フォーラム仙台 022-728-7866  1/26(金)~2/8(木)フォーラム山形 023-632-3220  1/26(金)~2/1(木)フォーラム福島 024-533-1515  1/26(金)~2/1(木)シネマテークたかさき 027-325-1744  2/2(金)〜長野・相生座ロキシー1・2 026-232-3016  2/9(金)〜福岡・KBCシネマ1・2  092-751-4268  1/26(金)〜


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12月10日(日) に、沖縄の那覇にある桜坂劇場で、『メンゲレと私』のプレミア上映会が開催されました。本編の上映前に、クリスティアン・クレーネス監督とフロリアン・ヴァイゲンザマー監督が短い挨拶を行い、ダニエル・ハノッホさんのお孫さんであるアンナさんからのメッセージを、スタッフが読み上げました。映画の上映後は、クレーネス監督とヴァイゲンザマー監督が登壇し、約1時間、Q&Aが行われました。観客の入りは40名ほどで、動員はさほど多くありませんでしたが、10/7から生じたイスラエルの戦争以降、この映画の受け止められ方が変わったかどうか、アーカイブ映像の使い方について、ダニエルがなぜ英語で話しているのか、最後のパルチザンの歌についてなど、会場の観客から次々と質問が上がり、充実したトークイベントとなりました。監督たちによると「映画の受け止められ方は、特に変わっていない。これは平和についての物語で、ダニエル自身も憎悪や復讐については語っていない。唯一言えることがあるとすれば、いまヨーロッパでイスラエルに批判的な言説をすると、“反ユダヤ主義”と思われてしまうため、ガザの現状について言及しない人が増えていること。また、アーカイブ映像は、それらを探し出し、数十時間も見続けるため、非常にきつい作業だが、大事なのはそれらが当時のプロパガンダであり、現代にも影響力があることを認識すること。そして映画で用いる際には、編集はせずそのまま使い、どのような映像なのかについて正しい資料も同時に示すようにしている」と答えました。また、ダニエルが英語で語るのは「国際的な言葉であることと彼が英語を話せること、また、我々がヘブライ語を理解できないことなど、総合的な判断でそうなった。実際、ダニエルはマルチリンガルな人で、リトアニア語、ロシア語、ドイツ語、英語、ヘブライ語など数ヶ国語を操れる人物であり、とりわけ彼がドイツ語を理解できたことは、強制収容所で生き抜くのに役に立ったはず。映画の最後に使用した音楽は、イタリアの有名なパルチザンの歌で、ダニエルが撮影中によく口笛で吹いていたので使うことにした」とのことでした。監督たちは、沖縄の観客は非常に熱心な人が多く、とてもよく映画を観ていると感心していました。


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12月3日の東京都写真美術館ホールからスタートした、大阪ー広島ー沖縄の上映&各地域舞台挨拶のツアーは無事に終了しました。昨日、両監督は安全にウィーンに到着しました。各地でクラウドファアンディングの支援者の皆様と交流することができました。最終地の沖縄のレポートはまだまとまっていませんが、先に6日の大阪と10日の広島のレポートを更新します。【大阪編】12月6日(水)に、大阪の第七藝術劇場で、『メンゲレと私』がプレミア上映されました。本編の上映前に、ダニエル・ハノッホさんのお孫さんであるアンナさんとゲイルさんがオンラインで参加し、アンナさんが大阪上映に寄せたメッセージを読みあげてくださいました。また、映画の上映後は、クリスティアン・クレーネス監督とフロリアン・ヴァイゲンザマー監督、元大阪大学教授で現代ドイツ政治の専門家である木戸衛一先生がファシリテーターとして登壇し、トークイベントを行いました。監督たちと木戸先生とのセッションでは、ダニエルが証言したカニバリズムの問題や、戦後イスラエルに移住したホロコースト生存者たちの状況について、また、ダニエルのように子供時代に、ユダヤ人であることを隠しドイツ人として生き抜いたソロモン  についてどう思うかといった質疑応答が行われました。(注:ソロモンの物語は、ポーランドのアグニェシカ・ホランド監督が「ヨーロッパ・ヨーロッパ」という劇映画を製作している)監督たちによると、カニバリズムは、これまでホロコーストの歴史上ではあまり取り上げられてこなかったテーマが、ダニエルが実際に目撃したように、人間が人間を虐待する状況のもとで何が生じるのか?の極限の出来事であり、少しずつではあるが、現在は研究が始まっていること。第二次世界大戦後に、オーストリア、ドイツ、ポーランドなど、もともとの故郷に戻れなかったホロコースト生存者たちの多くが、「約束の地」であるパレスチナに不法移民として渡ったが、そこで彼らは、前から入植していたユダヤ人たちからは歓迎されなかったこと。ただ、ダニエルは幸い、ある家庭に受け入れられたことで人生をやり直すことができたことなどが明らかになりました。その後、会場の観客からも、監督たちに対して、ダニエルとどのように知り合ったのか、障害者が最初にナチ・ドイツによって集められ実験の対象になった優勢思想についてどう思うか、映画の製作時にはおそらく予想していなかったイスラエルとガザの状況が映画にどのような影響を与えたか、人間の残虐性の原因は自己防衛だけでは説明出来ない別の理由があるのではないか、といった質問が投げかけられ、オンライン参加アンナさんたちにも、ダニエルの現在の病状や、ガザの現状についてどう思うか、といった質問がなされました。【広島編】12月8日(金)に、広島の横川シネマで、『メンゲレと私』の12月30日からの一般公開に先駆けた先行上映がされました。映画の上映後は、クリスティアン・クレーネス監督とフロリアン・ヴァイゲンザマー監督、そして、ダニエルさんのお孫さんのアンナさんとガイルさんがテルアビブからオンラインで参加してトークイベントを行いました。冒頭、客席からはアンナさんへの質問が集中し、ガザで行われている戦争についての私見や、イスラエルにおける歴史教育について、そして、被曝の歴史を持つ広島でどのように映画を受け止めてもらいたいか尋ねられ、質疑応答が行われました。アンナさんは、現在、ガザで行われている戦争について、一般市民の立場での発言である事を前置きにしながら、現在の紛争は歴史的に複雑な紛争で、解決方法を見つけることは非常に困難ではありますが、ガザでは多くの一般市民が命を落としていている現実について考えなくてはならないと語りました。イスラエルにおける歴史教育については、イスラエルの学校では、自らの祖父がそうしていたように、ホロコースト生存者や専門家が学校に来て体験談を話すプログラムが多くあるため、ほとんどの人がホロコーストについての知識を持っていると語りました。祖父の物語が広島で紹介されたことはとても喜ばしいことで、想像を絶する暗い歴史を背負った広島の人たちがどのようにこの映画を受け止めたかとても興味深いと語りました。その後もアンナさんへは多くの質問が投げかけられていましたが、イスラエルにおける歴史の継承について話している途中、突如、空襲警報が鳴ったため、アンナとガイルは緊急でトークから退席する事態となりました。監督たちは、歴史継承の問題について、戦争の目撃者は世界中で社会からいなくなっていて、ここ広島でも同じことが言えると言い、彼らの証言を記録して、歴史の過ちを繰り返さないために次世代に継ぐことは自分たち映画監督の義務であると補足しました。また、この映画はモノクロで、写真や映像が挿入されるだけの構成で、まるで一冊の本のような映画だったという感想については、自分たちはこの映画で時間を演出したかったと語りました。その時間とは、ダニエルの話をしっかりと聞いて受け止めるための時間であり、また、ダニエルの表情の変化を注意して見るための時間でもあると自らの映画制作についても語りました。最後に、上映前に4年前にリニューアルした広島平和記念資料館を訪れた方から、資料館には多くの訪問者がいて、歴史を学ぼうとする人が多くいることは希望だが、同時にそれでも戦争や核の問題が世界からなくならない事を考えると、今この映画を見た自分もこの気持ちを一時の感傷にしてしまうのではないかという不安があるという切な思いに対して、残念ながら映画や資料館は世界から戦争をなくすことは出来ないと前置きしながらも、それでも、映画や資料館が過去について考えるきっかけとなり、その次の議論を産むための第一歩であることは間違いなく、最も大切な議論を続けられるのは私たち人である事を改めて再認識したいと答えました。


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12月3日(日)東京都写真美術館ホールで公開しました。初回11:00の回と、2回目の15:30の回の上映終了後に、それぞれ、クリスティアン・クレーネス監督とフロリアン・ヴァイゲンザマー監督の舞台挨拶とQ&A、両監督と日本大学文理学部教授でドイツ映画研究者の渋谷哲也氏とのトークイベントが開催されました。どちらも、観客や渋谷氏の様々な質問により、多角的な視点で映画を紐解くイベントとなりました。下記、公式レポートとなります。渋谷氏が、「本作が、少年だったダニエルの視線で語られた点で、『ホロコースト証言シリーズ』の過去2作とは異なる特徴があること」を指摘すると、監督たちは「少年ダニエルがあえて感情を殺し、冷静さを保ち続けたことで、44ヶ月間もの狂気の日々をくぐり抜けることができたこと。また、当時のダニエルが柔軟な少年であったことから、大人と比べて、周りの状況を受け入れ、また、ここから解放されたら必ずパレスチナに行くのだ、という希望を抱き続けることができた点にある」と答えました。また、現在のパレスチナの状況についての質問に対し、監督たちは、「イスラエルの人々は数百年にわたり苦難を経験してきた。しかし、だからこそ、イスラエルの人々には、他者への寛容さも期待したい。今、政治面で色々と批判されてはいるが、イスラエルには二つのグループが存在しており、一つは、外国から見えやすい、しばしば批判の対象になる考え方の持ち主たちであり。それ意外のイスラエルの国民の半数は、政府とは異なる考え方を持ち、今の問題に対しても、寛容でリベラルな気持ちを抱いていること。ダニエルも寛容なイスラエル人であり、彼には個人的には許せないことがあるけれども、決して憎しみや復讐といった感情には囚われていない」と語りました。最後に、監督たちは、「この映画は、自分たちが思う以上に現代的で、アクチュアルな作品となった。映画で世の中を変えることができる訳ではないが、この作品が、過去から現代を考えるための良い切っ掛けとなればと願っている。私たちは、時代の最後の証言者から過去を学ぶことができるし、そうしなければ、過去が未来になってしまう」と締めくくりました。次回は6日(水)に大阪で開催されるプレミア上映&トークの様子をアップします。写真は全てコピーライト:Masumi Kojima