一年半前に古家を購入し、昨夏にティーン達と半解体リノベ合宿を開催して以来、「自分達も北海道に行ってみたい!」と思いを募らせてきた年少の子ども達。古壁のシーラー塗りまで進んだので、7月に小さな子ども達のための壁塗りワークと自炊合宿を開催することになりました。そこで、 勝手口のフード内に保管していた洗濯機を綺麗にしてウッドデッキに再設置。2階は半解体が進んでいてスケルトン状態。押し入れ奥の壁もぶち抜かれていて、誤って中に入ると危険です。子ども達は2階には上がれませんが、万が一のことを考えて立ち入り禁止のテープを貼りました。また、昨年張り替えた網戸を窓に取り付けて室内に爽やかな風が入るようにしました。 続いて、子ども達にお願いする和室の壁塗りの試験塗りをしてみました。珪藻土ペイントをローラ―で塗る予定ですが、塗りやすい塗料、少し力を要する塗料、会社によって色合いも微妙に異なります。そこで、いくつかの市販のペイントを試し塗りしてみました。壁の一部を塗ってみて、最終的にどの塗料を使うかを決めたいと思います。5月に訪問した際にご近所の方がトラクターで庭を均してくださいました。傾斜あり、凸凹ありの地面が平になりました。道路脇の木々も抜いていただき、購入時よりもすっきり。購入した家は道路から玄関まで広い空間が続き、ランドスケープガーデンにぴったりです。空き時間を利用して玄関脇に花壇を作っています。ひたすら地下茎の雑草を取り除く作業が続く中、北海道で美しく咲く宿根草やつるバラを植えてみました。蕾をたくさん付けていたバラが開花し始め、滞在後半に満開になりました。
昨年8月以来の古家DIY。今回は和室二間の繊維壁の改善に挑みました。吹き付けられた壁の表面は劣化が進み、触れるとポロポロと繊維が剥がれます。壁下地のコンクリートブロックがむき出しになっている箇所も。そこで、繊維壁に適したシーラーをしみ込ませて表面をがっちりと固めることにしました。下地塗りをして二日間乾燥させてから二度塗りを施します。シーラーは水のように滴り落ちるので最初はコツが要りましたが、二度塗り段階ではすでに表面が滑らかな状態なのですいすいとローラーで塗ることができました。次回は小さい子ども達と一緒に珪藻土ペイントを塗りたいな、と思います。北海道で目にする三角屋根住宅。地域素材である火山ブロックが躯体に使われ、昭和40年以降防寒住宅として数多く建てられました。急勾配の屋根と集合煙突が特徴で、北海道の景観を作ってきました。シンプルながらもかわいい三角屋根の住宅ですが、建築から半世紀以上が経過していることから空き家になったり、新しく建て替えられるなどして、その数は年々減っているそうです。45度に近い屋根勾配は積もった雪が地面へと滑り落ちるように設計されています。家が密集している地域では落雪で隣人に迷惑をかけてしまいますが、幸い敷地が広いため不在の間もひとまず安心です。
久しぶりの古家訪問。2つ目の目的は古家に残された灯油ストーブの点検です。古家購入時、リビングスペースには大きな灯油ストーブ、裏庭には灯油タンクが灯油満タンで残されていました。ストーブは綺麗に手入れされていて、煙突につながるステンレス製の筒はピカピカの新品状態。まだまだ使えそうです。ご近所の灯油ストーブの設置と修理のプロの方にお願いして、室外灯油タンクと室内ストーブの状態を確認していただいたところ、ストーブの動作は良好で、何の問題もなく点火。上々の運転結果となりました。5月と言えども最低気温は5度近くまで下がります。睡眠時は冬キャンプ用の寝袋で暖を取りますが、気温が下がり始める夕方から就寝時まで室内で過ごすのは正直きついところがありました。この日から暖かな室内で作業が可能となり、生活の質がぐんと上がりました。今後は春や秋でも寒さを気にせずに滞在できます。冬場のスキー体験の実現に一歩近づきました。
雪が解け、春らしくなった岩見沢。8ヶ月ぶりに古家を訪れました。今回の訪問目的のひとつ、クラファン返礼品のお礼メッセージ入り木製スライスを玄関先のスペースに飾りました。昨夏に生徒のご親戚からいただいた鹿の角と美流渡で拾った松ぼっくりを添えてみました。庭木をカットして作ったオブジェに松ぼっくりと鹿の角を添えています。
この度は【空き家再生】北の大地で、子どもたちと築50年の古家リノベ&地域交流に挑戦!のプロジェクトにご支援いただき誠にありがとうございました。9月10日23時59分をもちまして、クラウドファンディングは終了しました。集まった支援金は、応援いただいた方々の気持ちにお応えできるよう、大切に活用させていただきます。405,900円=トイレ簡易水洗化(今回は給水菅工事無しで手汲み給水)+ 屋外水栓柱設置工事、98,362円=クラウドファンディング手数料・決済手数料キャンペーン適用合計 、そして返礼品などの費用に充てさせていただきます。このお礼のメッセージを書きながら、結果、建物2階の半解体が加速されることになったある出来事を思い出し、ここにエピソードとして綴ります。子ども達が到着した翌々日だったでしょうか。普段から好奇心旺盛な男の子が2階の押し入れ内で屋根裏に通じる点検口を見つけます。ためらうことなく屋根裏に忍び込んだ彼が目にした光景は、野ネズミの運動場と化した広い小屋裏スペースでした。椅子が2脚、敷布団、寝袋が7個、いくつかの空ダンボール箱の他にも、発行年が1983年の古新聞に包まれた謎の藁束。子ども達は40年前の新聞記事や広告に興味深く見入っていました。次から次へと残置物を降ろす中、またもやこの少年が今度はうっかり足を踏み外し、天井板1枚を踏み落とすハプニングが。幸い怪我もなく、こうなったら天井を全部剥いでしまおう!と勢いが付き、壁材と天井を取り払う一大プロジェクトが始まりました。お陰で広い屋根裏部屋がお目見えクラウドファンディングは昨日で終了しましたが、リノベ・プロジェクトはこれからも続きます。12月から3月上旬まで岩見沢は深い雪に覆われ、現地の訪問は叶いませんが、5月以降再び希望者を募って修繕作業に挑戦いたします。少し時間は空きますが、今後も皆さまに子どもたちの活動の様子をご報告していきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。