ほうれん草で巻いた生ハムですが、ほうれん草が張り付いていた場所は発色しているように見えます。(色がピンク色に見える)
ちゃんとした検査機関で亜硝酸根の残存量を調べないとわかりませんが、もしかしたらほうれん草に含まれる亜硝酸根によって生ハムが発色した可能性があります。
まだ仮説ですが、そうなると天然の食材を使って、添加物の亜硝酸ナトリウムと同じ効果を得る事ができる可能性があります。
そうであれば、すごい事であると思いますが、そうなるとある疑問が浮上します。
「一つの生ハムに大量のほうれん草を使うと、食品衛生法で定められている亜硝酸根の残存量を超える可能性がある。」
という事です。なぜなら、天然のほうれん草にどのくらいの亜硝酸根を含有しているかわからないからです。食中毒を防ぐために使用するなら、多くのほうれん草を使おうと人は考えるはず。しかし、亜硝酸根には発がん性のリスクがあるとされています。
まぁ生ハムに限らず、同じ食品を大量に摂取し続けるのは体に良くないというのは誰でも想像できます。
つまり、「食品衛生法に則り、亜硝酸ナトリウムは添加物として、基準値を超えないように正確に計量して使う方が安全。」と言えます。
さて、いろいろな実験をしてきましたが、結局一周回って元の考えに戻ってきました。
時間やお金のコストをかけてきたので、意味がなかったように感じるかもしれませんが、この経験は前進しているとポジティヴに捉えたいと思います。
また、少々計画が遅れていますが、9月の中旬に熟成庫が設置される予定です。
使えるようになったら熟成庫ですぐに作れるよう新しい生ハムを仕込んでいこうと思います。
引き続き応援よろしくお願いします。