アール・ド・テロワールが提案するのは ワインを #五感 で味わうひととき。漆器はグラスと違い、ワインの色は見えません。だからこそ、触覚や嗅覚など、視覚以外の感覚が研ぎ澄まされて、ワインの持つ様々な個性が引き立ちます。では視覚は?まずはぜひ、ワイン専用漆器「テロワール」の美しさを存分に堪能してください。奥行きを感じる漆塗り、自然の木目、そして『輪廻 RINNE』や『蒔絵 MAKI-E』に施された生命力あふれる蒔絵装飾(漆で絵を描き、金・銀・貝などを施した繊細な装飾)。谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』という随筆をご存じでしょうか。その中で谷崎は、電気の明かりがなかった時代に蝋燭や灯明のもとで見た蒔絵の美しさについて語っています。「テロワール」の蒔絵も、少し照明を落とした空間で楽しんでみてください。浮き上がるような模様がまた格別なのです。そして、「テロワール」に注いだワインも全く見えないわけではありません。特に『輪廻 RINNE』や『宙 SORA』の中で揺らめく泡や白ワインの輝きは、これもまた陰翳礼讃の世界です。新しいワインの楽しみ、そして日本の工芸の楽しみ方を見つけていただけたら嬉しいです。
自然が脈々と命を紡いでいくように、私たちも、人々が築き上げてきた営みや文化を、時を超え、未来に繋がる価値として紡いでいきたい。そんな想いを込めて誕生したのが、新作「輪廻 RINNE」です。では、その想いがなぜ「スカルと芽吹き」というモチーフとなったのでしょうか?人も自然の一部であり、いつかは朽ち果て、自然に還っていきます。けれど、それは単なる終わりではなく、新たな始まりでもあるのです。古来エジプトやギリシャの時代から、ワインは常に創造や再生の神と結びつき、死と再生を司る飲み物とされてきました。ワイン発祥の国と言われるジョージアには、古来から、戦士たちは常に葡萄の枝を片手に戦地に向かったという伝説があります。戦いの中で倒れて身が滅びても、その場所から新しい葡萄の樹が芽生え、命をつなぎ、それが彼らの生きた証となるからだというのです。この逸話から、ジョージアのラグビーチームのユニフォームの背中には葡萄の蔦の刺繍が施されています。このエピソードを紹介しているジョージア大使のTwitterはこちら!↓https://twitter.com/TeimurazLezhava/status/1358392577645441024人々は古来から、「死』というものに対して畏怖の念をいだきつつ、「死」をもってしてしか「生」がありえないことを感じ取っていたのでしょう。「死」は終わりではなく、すべての始まり。その果てしない輪廻の中で、「人と自然」が共存する未来を紡いでいきたい。「輪廻 RINNE」のふたつのモチーフには、私たちのそんな想いが込められています。ぜひ、お手にとっていただき、「未来につながる価値」を感じていただきたいです。
相変わらず暑い日が続いています。台風も次々と発生していて、いつもに増して天候が気になりますね。農業や漁業をはじめ、屋外仕事の方々は本当に大変だろうと頭が下がります。テロワールの原料である「漆」も例外ではありません。漆はウルシという木の樹液。これを採取する仕事を「漆掻き」と言います。漆掻き職人は、6月から9月ごろ、一年で最も高温多湿のシーズンに、木に鎌を入れ、ヘラで掻いて、数滴ずつの樹液を集めます。この仕事を知ると、私たちは多くの人と自然のおかげで生かされているのだと実感します。天然の木と漆から生まれた「テロワール」の優しい口当たりと手ざわりを、どうぞゆっくり楽しんでください。
ワイン専用漆器「テロワール」の大きな魅力の一つは、この形状。底の部分が丸く仕上げてあるので、コロコロと起き上がり小法師のようにゆれる姿はとても可愛らしく、手のひらですっぽり包んだ時の質感がなんとも心地よいのです。木製なので熱が伝わりにくく、ワインの温度を変えてしまう心配もないので、ゆっくりと手の中で漆の質感を楽しみながらワインを味わうことができます。塗りの種類によって手に感じる質感はもちろん異なりますし、ワインの味わいも違って感じられるから本当に不思議です。この魔法のような「テロワール」、ぜひご自身で体験してみてくださいね!
新作テロワール『輪廻 RINNE』をご覧くださりありがとうございます!さて今回のプロジェクトに、実はお得なセットが潜んでいることにお気づきいただけましたでしょうか。【輪廻 飲み比べセット】【飲み比べセット】漆の口当たりでワインの味わいの変化を楽しめる ワイン専用漆器「テロワール」。グラスとの違いはもちろんのこと、各種テロワールの漆塗り技法の違いも楽しいのです。・メタリックな 「輪廻」 or 「宙」・しっとり滑らかな「艶」・ナチュラルな木目を感じる「然」それぞれのテロワールが一つのワインからさまざまな味わいやテクスチャーを引き出します。例えば1本のワインを、前菜は「然」で、メインは「艶」で、デザートは「輪廻」で、というように器を変えてマリアージュしていただくのもお勧めです。数に限りはございますが、お得なセット価格になっていますので、ぜひチェックしてくださいね。