こんにちは、海外事業マネージャーの藤原です。今までに、本当にたくさんの方からご支援と応援をいただいています。本当にありがとうございます。PLASが現在クラウドファンディングを実施しているSRHR(性と生殖に関する健康と権利)事業は、「子どもたちが正しい情報を得て、自分で未来の選択をできる」ことを目指しています。これまでに15歳から18歳の21人のピア・エジュケーター*が少なくとも194名(24年5月末)の子どもたちへ自己決定の権利や異なる意見の尊重などのライフスキル、正しいSRHRの情報などを伝えています。*ピア・エジュケーター:避妊具や緊急避妊薬の使い方や、リスクの高い場所を割ける大切さ、性暴力を受けてしまったときに取るべき行動、自分の身体を守るための相手とのコミュニケーションスキルなど、幅広く正しい性の知識を届ける、高校生リーダーたち。実は、このピア・エジュケーターのうち半数は男の子です。SRHR(性と生殖に関する健康と権利の)分野において「男性性についての言及を進めていく必要がある」とこの4月にThe LANCET Global Healthでも論文が発表されましたが、望まない妊娠を防ぐ事業で男の子を事業対象に入れるというのは、ごく自然に現地パートナー団体との間であげられた議論でした。ピア・エジュケーターたち(女の子は制服がスカート、男の子はズボン)「望まない妊娠」だけでなく、例えば避妊・妊娠・出産とそれらの健康や社会的影響、性行為の同意・不同意、HIV/AIDS・性感染症、ジェンダーに基づく暴力(Gender Based Violence/GBV)など、SRHRに関する物事の当事者は女の子一人では無いからです。女性・男性どちらの性であっても、またはどちらの性でなくとも、自分自身がSRHRの当事者であり、加害者にも被害者にもなりうるものであり、知識と行動が伴えば防ぐことが可能であるからです。さらに、意外かもしれませんが、事業前調査では男の子の方が恋人を作ることやSRHRに関して同調圧力を感じていることがわかりました。一方、性交渉と妊娠のメカニズムを理解していたのは全体の20%、ジェンダーに基づく暴力について知っていたのはたった1人でした。避妊について聞いたことのある生徒は60%、必要時に避妊具を入手できると答えたのは15%に留まりました。現状のままでは、間違った避妊や避妊具なしの性交渉等、女性だけでなく男性にとってもリスクのある行動へつながります。ピア・エジュケーターたちは男の子も女の子も等しく、避妊具や緊急避妊薬の使い方や、リスクの高い場所を避ける大切さ、性暴力を受けてしまったときに取るべき行動、自分の身体を守るための相手とのコミュニケーションスキルなど、幅広く正しい性の知識を学びました。ピア・エジュケーターの半数が男の子であることで、彼らが啓発活動をするときにも大体男女ともに参加があります。日本でもそうですが、ケニアでも性に関することはある種タブーであり、人前で大きな声で話すには勇気が要ります。それでもピア・エジュケーターが自分たちでワークショップ内容を考え、「NoはNoである」「わたしの身体のことは、わたしが決める」と男女それぞれの立場から発表が出来ている今、この事業を続けた先の彼ら世代の行動変容が、かなり現実味を帯びて見えてきています。ワークショップ後の振り返りの様子私たちと一緒に社会を変えようと立ち上がってくれたピア・エジュケーターたちの活動を広めるためにご支援と応援を、どうかよろしくお願いいたします。SNSでの拡散も大きな力になります!拡散にご協力ください!・Xhttps://twitter.com/plas_ngo・Instagramhttps://www.instagram.com/plasjp/・Facebookhttps://www.facebook.com/NGOPLAS/<参考文献>Aoibheann Brennan-Wilson, Magaly Marques, Anna Coates, Avni Amin, Prof John Garry, Mark Tomlinson et al.(2024) Masculinities and sexual and reproductive health and rights: a global research priority setting exercise.Lancet Glob Health; 12: e882–90. Ricardo C, Eads M, and Barker GT (2011) Engaging boys and young men in the prevention of sexual violence: a systematic and global review of evaluated interventions. Available online: https://www.svri.org/sites/default/files/attachments/2016-03-21/menandboys.pdfWorld Health Organisation (2024) “Challenging harmful masculinities and engaging men and boys in sexual and reproductive health”, https://www.who.int/news/item/12-04-2024-challenging-harmful-masculinities-and-engaging-men-and-boys-in-sexual-and-reproductive-health (Accessed: 2024/07/30)
こんにちは!PLAS事務局の石田です。これまで24名の方から、639,000円のご支援をいただいております。みなさまからの温かいご支援と応援にスタッフ一同励まされています。本当にありがとうございます。ここで、アフリカを身近に感じられるリターンを2つ追加しました!「アフリカを身近に感じられるものを用意したい!!」 「どうしたらアフリカとのつながりを感じられるだろう?」こんなことを思い、「ケニアの料理レシピ」と「現地で購入したしおり」の2種類をご用意させていただきました!応援プラン⑤ 「ケニアの料理レシピ」 ケニア料理を家庭で作れるレシピをお届けします!どんなレシピが届くのか楽しみにお待ちください。応援プラン⑥ 「現地で購入したしおり」 スタッフが出張中に購入した数量30個限定のしおりです。写真の中から1つをご登録いただきました住所に郵送させていただきます。*しおりの種類や柄はお選びいただけません。あらかじめご了承ください。残り23日!目標達成に向けて、スタッフ一同より一層励んで参ります。これを機にピア・エデュケーターの活動を一緒に応援したいと思っていただけたら、嬉しいです。引き続き、温かい応援をよろしくお願いいたします。SNSでの拡散も大きな力になります!拡散にご協力ください!・Xhttps://twitter.com/plas_ngo・Instagramhttps://www.instagram.com/plasjp/・Facebookhttps://www.facebook.com/NGOPLAS/
こんにちは!PLAS事務局の石田です。これまで20名の方から、276,000円のご支援をいただいています!ありがとうございます。今回は、屋久島尾之間診療所の杉下智彦さんから応援メッセージが届きましたので、ご紹介いたします。杉下さんからの応援メッセージ「【ケニアでの活動の原点】私がケニアのキスムで活動していた2012年、住んでいたゲストハウスの隣に事務所を構えていたのが、エイズ孤児支援NGO・PLASの皆さんでした。当時から、ケニアの村々にあるエイズ孤児の現場に入って、精力的に地に足が着いた活動を展開していました。特に若者同士のピアネットワークを作って、相互に助け合ったり、高め合ったりできるコミュニティ作りに奔走している姿を、とても頼もしく思っていました。今回もケニアで最も貧困率が高く、HIV罹患率が高いケニア西部のホマベイ地区での活動。「自分の体と未来を、自分で決められるようになるために」をモットーに、日本でさえ難しい課題にチャレンジしようとしています。その情熱と機動力を、心から応援しています!! 」-----杉下さん、心温まるメッセージをありがとうございました!!PLASは設立以来、現地の人たちの経験や知恵を最大限に生かしながら共に課題解決に取り組む「つくる支援」を大切にしています。今回のプロジェクトも、現地パートナー団体やピア・エデュケーターの子どもたち、周りの大人たちと共に、自分の体と未来を、自分で決められるようになるための地域社会を目指しています。クラウドファンディングを通じて、PLASと一緒にケニアの若者が広める性教育を一緒に応援していただけますと嬉しいです。SNSでの拡散も大きな力になります!拡散にご協力ください!・Xhttps://twitter.com/plas_ngo・Instagramhttps://www.instagram.com/plasjp/・Facebookhttps://www.facebook.com/NGOPLAS/
こんにちは!ケニアのSRHR事業を担当していた戸谷です。みなさんプロジェクトの応援・ご支援ありがとうございます!突然ですが、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)についてご家族と話したご経験はありますか?もちろんご家庭によって様々とは思いますが、私は学生時代に、SRHRに関する話題は恥ずかしいものと感じており、両親や兄弟姉妹とそのような話はあまりしてこなかったな、と思っています。今は自分が親になることができる年齢となりました。もし自分が子どもたちにSRHRに関する情報を教えたり、サポートを実施するとしたら、恐らく私は迷うのではないかと思います。SRHRに関する情報を持っていても、子どもたちに繊細な話をするというのは、やはり難しいと感じてしまうのです。きっとロールモデルを探すことに奔走したり、研修に参加してから挑むのではないかなと思います。ケニアでもSRHRに関する話題は、非常に繊細であり、現地のルオ語では存在しない単語もあると聞きます。親の中にはSRHRに関する正しい情報を知らないから伝えられない、という家庭もあると思いますが、SRHRの話題がタブー視されているから話さない、という家庭も多くあると感じています。ケニアの親子関係現地のコーディネーターと会議をしている際にこんなことを耳にしました。「ケニアでは学齢期の妊娠を個人の問題と捉える大人が多く、社会課題として認識していない」「子どもの妊娠は子どものせいと思う傾向があり、妊娠してしまった子どもを追い出す家庭も多い」ケニアでは「学齢期の妊娠を悪いこと」と思っている人が多いことが、課題の1つです。実際に事業地の近くに住む若年妊娠・出産をした女の子たちに事業前調査(インタビュー)を行ったのですが、そこでも「妊娠したことが親にばれ、家を追い出された。今は祖母の家で子どもを育てている」「妊娠したことを親に伝えたら、相手の男性のところへ行けと追い出された」と、女の子たちが家族のサポートを受けられないケースが多いことが分かりました。本文と写真の方は関係ありません また、ケニアホマベイに住む方々は女性より男性、年下よりも年上の意見が尊重される傾向にあり、子どもは親に逆らってはいけないという文化もあります。そのため、親の考え次第では、子ども、特に女の子は家を追い出されてしまうのです。大人への啓発活動「自分の体と未来は僕たち、私たちが決める 」そのためにピア・エデュケーターたちは地域で、学校で、沢山のSRHRに関する啓発活動を実施してきました。子どもたちの熱意によって、啓発活動に参加した子どもの中には「自分達もピアエデュケーターになりたい!」と挙手する子もいました。小さな先生であるピア・エデュケーターは、地域の仲間たちのロールモデルとして活躍しています。そんな子どもたちを支え、応援するためには、大人たちのサポートも必要です。PLASでは次に、大人への啓発活動を計画し、調整しています。「大人たちも正しいSRHRの情報を得られるように。」「大人たちが若年妊娠を個人の問題ではなく社会問題であると認識し、子どもへサポートを行うことが出来るように。」「大人たちがロールモデルを見つける機会を得られるように。」「大人たちが子どもへSRHRに関するサポートを行うモチベーションを得られるために。」そんな想いを込めて事業を作っています。子どもたちの啓発の輪が拡がっているように、大人たちの啓発の輪を広げられるよう現地コーディネーターと共に研修を作っていきます。ケニアの子どもたちが自分の体を守り、未来を選択していくために、応援・ご協力をよろしくお願いいたします。SNSでの拡散も大きな力になります!拡散にご協力ください!・Xhttps://twitter.com/plas_ngo・Instagramhttps://www.instagram.com/plasjp/・Facebookhttps://www.facebook.com/NGOPLAS/
こんにちは!ケニアのSRHR事業を担当していた戸谷です。クラウドファンディングへのご支援と応援をありがとうございます。今日はみなさんに事業の軌跡と未来についてお話させてください。いま、この記事を読んでいるみなさんは、学生さんでしょうか?社会人の方?お母さん、お父さんとして育児に奮闘している方?もしかしたら中高生の若い方々かもしれませんね。みなさんそれぞれ自分の人生を選択して歩んでいると思いますが、家族計画や将来の夢は、高校生くらいから自然と考える機会があったのではないのかなと思います。それは学校で性教育に触れる機会があり、中には家庭で性教育を学ぶ機会があったからではないでしょうか。「自分で未来を選択できる」これってとても幸せなことだと私は思っています。「子どもたちが正しい情報を得て、自分で自分の未来の選択をする」これがこのプロジェクトの目指す未来です。選択しづらい未来?活動地のケニアのホマベイ郡に馴染みのない方も多いかもしれないですね。どんな所でしょう?東アフリカにある赤道直下の国。ケニア・ウガンダ・タンザニアに囲まれたアフリカ最大のビクトリア湖の沿岸にホマベイ郡はあります。湖で得た小魚や農業で得た野菜や卵を販売して生計を立てる方が多く、道を歩くとヤギや牛、ロバ、鶏がゆうゆうと散歩しているのを見かけます。人々はシャイな方が多いですが、温かい笑顔を持っている方が沢山います。パーソナルスペースは日本と近い部分もあり、実際に現地に行った際は人と交流する際に心地よさを感じました。見えてきた課題そんなホマベイ郡ではこんな声を聞くことがあります。「9歳で妊娠した」「毎年3人ほどの生徒が妊娠により休学・退学する」「21歳でおばあちゃんに」実際に現在プロジェクトに参加しているピアエデュケーターにも一児のママがいます。学齢期での妊娠・出産は珍しいことではないのです。写真の女の子と本文は関係ありませんなぜ、学齢期の子どもたちが妊娠するケースが多いのか。理由として、性教育がタブー視されている点があります。教育機関での性教育はカリキュラムに組み込まれておらず、理科の授業の一部で受精やHIV/エイズを扱う程度です。また、貧困のため、お金やプレゼントを貰う代わりに性交渉を受け入れる女の子もいます。避妊具の知識を持っていても、入手できる場所が身近にない、どこで手に入れるか分からないなど、避妊具の入所場所や性教育に関する情報へアクセスしづらいという現状もあります。また、性に関する話題に恥ずかしさやタブー感を覚える子ども・大人が多く、未婚かつ学齢期で妊娠した女の子に対して差別・偏見が根強く残っており、妊娠してしまった女の子は学校や家での居場所をなくしてしまう子も多くいるのが現状です。妊娠・出産により学校教育を十分に受けることが出来なかった子どもたちは、就きたい職や安定した職に就くことが難しく、貧困の連鎖に陥ってしまうケースが多いのです。写真の女の子と本文は関係ありません未来を変える子どもたちこのプロジェクトでは21名の15歳〜18歳の子どもたちが立ち上がりました。彼女/彼らは研修で性教育に関する正しい知識や情報リテラシー・聴く/伝える方法などライフスキルなど多くのことを学び、現在ピアエデュケーターとして啓発活動を熱心に実施しています。最初は初めて知る性教育の知識も多いようで疲れや恥ずかしさを表すピアエデュケーターもいましたが、今や立派なミニ先生として数多くの啓発活動を積極的に実施しています。「兄弟姉妹にもこの情報を伝えたい!」「学校の友人にも教わったことを伝えたい!」そんな積極性も見せてくれるようになり、プロジェクトの啓発活動はどんどん輪を広げています。一児の母でもあるピアエデュケーターの彼女も、「私は若い母親として経験したことや人生で直面した課題を伝えています。」とエネルギッシュに活動し、多くの若い女の子たちが将来、自分の夢・ゴールを達成することを望んでいます。私も、エネルギッシュに活動を広げていくピア・エデュケーターの活動を応援しています。子どもたちが自分で未来を選択できるようになるため、プロジェクトへの応援をどうぞよろしくお願いいたします。SNSでの拡散も大きな力になります!拡散にご協力ください!・Xhttps://twitter.com/plas_ngo・Instagramhttps://www.instagram.com/plasjp/・Facebookhttps://www.facebook.com/NGOPLAS/