この24時間で新たに10名もの方からご支援いただきました、ありがとうございます!引き続き応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。制作日誌 vol5この映画制作企画のテーマのひとつに「地元の人主体で作る」を掲げています。地域の映画を地域の人々で創り上げていくプロセスをできるだけ多くの人と共有したいと考えていました。創る喜びを感じながら、地域に何かを遺すということができるからです。150名が参加する祭のシーンを入れたのもそういう理由からです。参加した人には映画作りは楽しいということを感じて欲しいです。技術スタッフには、先に紹介したカメラマンの松尾さん、録音には高田さんを東京から呼びました。そこに美術や衣装、制作部を札幌や十勝の人が参加しています。中には映画が初めての人もいます。一線で活躍する技術者と地域のクリエイターによる交流、共同作業はお互いに発見があったのではないかと思っています。また、北海道の学生をインターンとして受け入れ映画撮影に関わってもらいました。今回は20代前後の男女が4名参加しています。この経験を将来に活かしてもらえればと思い参加してもらいました。「僕の街でも映画がつくれる!」「私も映画が作れる!」そういう気持ちになる人が少しでも増えれば嬉しいです。
制作日誌 vol.4監督の逢坂です。予告映像でもご覧いただけると通り、「馬橇の花嫁」は白黒映像で撮影しています。白黒にしたのは、時代が昭和30年の設定だから白黒を選んだというわけではありません。撮影の松尾さんとはこの映画を撮る何年か前からどんな色がいいかという話をしていて、カラーで撮る議論もありました。白黒にしたいという考えは脚本を書きながらでてきました。映画の登場人物の純粋さを白黒にするとより引き出せると感じたからです。また、この映画は写真からインスピレーションを得ているので、この映画に登場する人々のポートレートを創るという発想で静的なカメラ技法を選んでいます。松尾さんと映画を撮るのは「My little guidebook ICE」「リトルサーカス」に継ぐ3本目で、これまでの二人の経験を活かしながら、新しいスタイルに挑戦していきます。いよいよ来年冬には馬橇のシーンがあります。主演の東盛さんは(冗談で)冬の撮影に少し怯えていると言っていました。松尾さんは前作で冬の十勝で撮影しているのですが、-20度の早朝に手袋無しで撮影をする生粋のカメラマンです。クラファンの見学コースで来る方にはぜひ松尾さんのカメラ捌きを見てほしいです。
「馬橇の花嫁(ばそりのはなよめ)」制作日誌監督の逢坂芳郎です。本日の映画の制作日誌は、美術制作について振り返ります。昭和30年の風景を作り上げるために、馬小屋付きの建物を探すことが命題でしたが、知り合いやフィルムコミッション、町役場を通じて探し始めたのは4月。使っていない建物は長年冬を繰り返して痛みが激しく傾いていたり、動物の巣になっていたり。手入れが入っている建物はすぐ隣に新しい家があったり、外観がリフォームされていました。5月、農家家屋を紹介され見に行くと素晴らしい外見‥隣に馬小屋もあり理想的な物件。所有者の方も映画撮影には前向きということで、メインのロケ地が決定しました。しばらくして、地元で大工をしている宮崎幸夫さんと出会い、映画を手伝いたいとう申し出をいただきます。そして8月、ロケ地の再生作業が始まります。物置小屋となっていた主屋と馬小屋の清掃、家具などの美術は池田の歴史資料館と幕別のふるさと館から拝借して作っていきました。馬小屋は、屋根と壁がリフォームされているので、それを当時の雰囲気に戻すという大きな課題が立ちはだかるのですが、宮崎さんが知恵と技術と繋がりを駆使、解体中の廃屋現場から屋根を一枚一枚剥がして移植するという根気と技術のいる作業の末、実現してくださいました。
東盛あいか(戸山一子役)無事に秋編の撮影が終わりました。北海道に来るまでは頭の中でしか存在しなかった主人公の一子(カズコ)が、現地に来てから馬たちと触れ合い、農作業をし、自然に癒され、地元の方々とお話ができたおかげで一子のパーツが揃っていく感覚がありました。作品の時代設定が昭和30年頃の十勝の農村ということで、監督がこだわり集めた美術や家、衣装ヘアメイクさんよって変身した登場人物たちの格好が、いっきに「馬橇の花嫁」の世界へ引き込んでくれました。どこか懐かしくあたたかいその様子に注目して頂きたいです。そして名俳優馬のアオ役のモモ姫との共演は不思議と落ち着きました。モモ姫はとても賢い馬で、人間がやりたいことを汲み取ってくれます。なのでモモ姫とのシーンは目で会話したり、お互い相手を敏感に感じとる事がとても大事でした。逢坂監督は今回がはじめましてでしたが、思ってたより少年で好奇心旺盛なんだとわかりました。雰囲気のいい現場をつくれること、役にどハマりな俳優陣を集めた見抜く目は確かだと思います。秋編を終えてすぐに冬編が楽しみだと皆が口を揃えて言っていました。寒いであろう現場に少し怯えていますが、十勝の皆さん、冬編もどうぞよろしくお願いいたします。そして全国各地からクラウドファンディングにてご支援頂いた皆さん、誠にありがとうございます。コメントも全て拝見いたしました。皆さんから受け取ったお気持ちを胸に「馬橇の花嫁」突き進みます!SNS:Instagram:toremoro514twitter:@aika_higamo
「馬橇の花嫁(ばそりのはなよめ)」制作日誌監督の逢坂芳郎です。クランクアップからしばらく経過しこれから編集を進めていきます。撮影素材を制作中に共有することは普段しないのですが、今回は制作プロセスを公開しながらこの企画の認知を広めていきたいと思います。できるだけ更新をしていきますので、どうぞお付き合いください。撮影5日目に実施した祭りのシーンは、エキストラ150名に迫るボランティアの方が集まって昭和30年代の祭りを再現をしました。このシーンは数年前に馬橇の花嫁を経験した90代の方にインタビューした時に聞いたエピソードと、父の子供の時の記憶を参考にして生まれました。当時男女の出会いはほとんどなく、お祭りは数少ない出会いの場だったそうで、この日は晴着で参加する人が多かったそう。相撲大会は祭り一番のイベントで、大勢の人に見守られて大変盛り上がっていたそうです。個人的にもその時の人のエネルギーを今再現すると今私たちはどう感じるか、とても興味がありました。今年の春、神社の役員会への挨拶から始まり、商工会青年部への応援要請、エキストラ集めから舞台設営まで長い準備でしたが、当日は皆楽しみながら撮影ができました。2歳から91歳まで、150人を超える人々が一つのことに向かって協働する、この体験は素晴らしかったです。撮影が終わった後に起きた拍手、その後のみなさんの表情を見て、感じた喜びの気持ちはまだ消えません。また、明日以降も制作日誌お送りします。これまでご協力いただいたみなさん、ご支援ありがとうございます。企画元である十勝を超え、全国各地からご支援が届いております。