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新進気鋭の現代折り紙作家が作る!折り紙×カレンダーのアイデア商品『時折2024』

月が変わったらめくって捨てる……今まで当たり前だと思っていたけど、それってもったいない!めくった紙で折り紙を折ることができるアイデアカレンダーを、現代折り紙作家・山本大雅が商品化。その名も『時折(ときおり)』。「もったいない」を減らしながら、大人でも折りごたえのある作品を折ってみましょう!

現在の支援総額

813,200

162%

目標金額は500,000円

支援者数

159

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/10/07に募集を開始し、 159人の支援により 813,200円の資金を集め、 2023/11/07に募集を終了しました

新進気鋭の現代折り紙作家が作る!折り紙×カレンダーのアイデア商品『時折2024』

現在の支援総額

813,200

162%達成

終了

目標金額500,000

支援者数159

このプロジェクトは、2023/10/07に募集を開始し、 159人の支援により 813,200円の資金を集め、 2023/11/07に募集を終了しました

月が変わったらめくって捨てる……今まで当たり前だと思っていたけど、それってもったいない!めくった紙で折り紙を折ることができるアイデアカレンダーを、現代折り紙作家・山本大雅が商品化。その名も『時折(ときおり)』。「もったいない」を減らしながら、大人でも折りごたえのある作品を折ってみましょう!

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皆様、多くのご支援ありがとうございます。今回も折り紙作家山本が、『時折2024』に収録されている作品の紹介をしていきます!【時折2024 作品紹介】では、それぞれの月のテーマとなる12の作品について一つずつご紹介したいと思います。※作品写真は本番の紙で折る前の「試作」状態のものを含みます。商品に掲載されるものは紙質や色など、より見栄えのする状態になっているかと思いますのでご期待くださいませ。今回の特集:9月掲載分「ウサギ」皆さん、折り紙してますか!いよいよこのクラウドファンディングもあと4日、佳境に入ってまいりました。本日も掲載作品から一つ紹介します。今日のテーマは9月の「ウサギ」です。この作品の原型は、僕がまだ大学生だった2016年に創作しました。見ての通り立った姿に仕上げており、今回のものとはだいぶ見た目が異なると思います。ですが、どちらも同じ基本形から作られています。今回のバージョンは、走っているウサギの姿勢を切り取ったもので、後ろ足を蹴り出した姿になっています。『時折2024』ラインナップにはネコ、リス、ペガサスなどの四足歩行の動物が多くあります。その中でポージングに変化をつけるため、このような仕上げ方を採用しました。こちらが展開図です。折り紙界隈において、皆さんがご存じの「鶴」といった伝承作品に見られる基本的な構造は「基本形」と呼ばれています。「鶴の基本形」だけでなく、「魚の基本形」や「カエルの基本形」などが存在しており、それらを組み合わせたり、複雑に折り込んだりして、全く別の題材を作るような創作法があります。このウサギは、その一つである「座布団小鳥の基本形」と呼ばれる構造から派生させていった作品です。実は、この基本形には少なからず思い入れがあります。僕が中学時代に入り浸っていた「おりがみ新世代」という掲示板サイトがあります。創作を始めて間もないころ、そこで「座布団小鳥の基本形」(通称「ざぶこと」)から発展させることをテーマとした競作の流れが生まれました。一日に数個は新しい作品が投稿される、といった状態がしばらく続きました。僕もこの流れに感化され、自作品のケンタウロスを投稿します。2009年、当時13歳のことでした。憧れていた作家たちの輪に参加できたことが嬉しく、この投稿は私が創作を本格的に続けるきっかけとなったと記憶しています。創作の原体験と言ってもいい、思い入れのある作品であるケンタウロス。それと同じ「ざぶこと」を使った「ウサギ」の原型を7年後の大学時代に作りました。そしてまた7年が経った今年、自分たちで企画した商品にその最新バージョンが収録されることになりました。これってとっても素敵やん、ですね。僕の創作史を凝縮したようなこの作品、ぜひ製品版でお楽しみください。では、また次の作品紹介で!文:山本大雅


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皆様、多くのご支援ありがとうございます。今回も折り紙作家山本が、『時折2024』に収録されている作品の紹介をしていきます!【時折2024 作品紹介】では、それぞれの月のテーマとなる12の作品について一つずつご紹介しています。※作品写真は本番の紙で折る前の「試作」状態のものを含みます。商品に掲載されるものは紙質や色など、より見栄えのする状態になっているかと思いますのでご期待くださいませ。今回の特集:4月掲載分「ハチドリ」みなさん、折り紙してますか?今日のテーマは4月の紙面を飾る「ハチドリ」です。この作品について、3年前にライブ配信で喋る機会をいただいたことがあります。僕の所属する折紙創作集団スクエアでのYouTubeライブです。配信アーカイブはこちら。配信では、ナイフのような輪郭をしたハチドリの羽を折り出すためのパーツを作成し、それを正方形の紙に配置するまでの流れが語られています。これがその時作ったバージョンです。華やかではあるのですが、足の出方やくちばしの長さ、尾羽のボリュームなど、よりハチドリらしくできる点はたくさんあると思いました。今回のバージョンでは、それらの点を改善することができました。一般的に、折り紙で脊椎動物をつくる時は、左右対称になるようにゴールを設定することが多いです。その手段の一つとして、正方形の対角線を背骨とするような構造をとることがあります。このハチドリも、そのような構造を採用しています。今回のバージョンアップにあたり、背骨の周りに帯状の領域を足すことにしました。そのまま構成し直すことにより、足の出方やくちばしの長さ、尾羽のボリュームを表現することが可能になりました。前回の構造を生かしたまま中心に領域を足すことで、初期版の改善点が一気に解消できたのです。この「領域付加」と呼ばれる技法では、どれだけの幅を足すか、またその幅を正方形上にどんな方法で作るかを正確に計算する必要があります。このあたりは平面図形における長さの比率を考える問題となり、数学を活用して答えを見つける作業になってきます。有機的な仕上がりを得るのがゴールですが、そのためにはカッチリ計算をして展開図に反映する必要があります。この二面性もまた折り紙の魅力であると僕は思います。では、また次の作品紹介で!文:山本大雅


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皆様、多くのご支援ありがとうございます。今回も折り紙作家山本が、『時折2024』に収録されている作品の紹介をしていきます!【時折2024 作品紹介】では、それぞれの月のテーマとなる12の作品について一つずつご紹介しています。※作品写真は本番の紙で折る前の「試作」状態のものを含みます。商品に掲載されるものは紙質や色など、より見栄えのする状態になっているかと思いますのでご期待くださいませ。今回の特集:10月掲載分「ネコ」今回は『時折2024』クラファンページでのイメージ画像にも使われている「ネコ」のご紹介です。ネコは僕が何度も取り組んでいる題材で、さまざまな構造やポーズでのアプローチを試みたことがあります。今回収録されるバージョンは2021年に創作したもので、自分のネコの中でもお気に入りの作品です。自作品の中ではかなり時間をかけて作っており、先輩の作家方による2つの作品の影響がなければ完成することはなかったと思います。1つめは勝田恭平さんの「ペルシャ猫」です。この凛々しい頭部の造形に影響されて、「自分もやってみよう」と頭部試作を作ったのが始まりでした。左がオリジナルの頭部試作、右が勝田さんの作品を山本が再現したもの緑のネコが当時僕の創作したものです。チャームポイントはまつ毛で、女性的な要素の目立つ可愛らしい造形になりました。この構造をより大きい正方形に埋め込んで展開図を再構成すれば、一枚折りのまま全身を作ることができます。しかし、しばらく格闘をしてみたもののパーツの接続や仕上げがうまく決まらず、結局完成はしないまま放置モードに入ってしまうことになりました。このネコが試作ボックスの中に放り込まれて半年ほどが経った時、2つめのきっかけとなった作品である神谷哲史さんの「ネコ後ろ姿」をX(旧Twitter)で目にしました。後ろからのシルエットを描いたこの作品を見て、「こういうアプローチがあるのか」と感心させられました。そして久々にあのネコの頭部試作のことを思い出します。僕は作った頭部に、多くの折り紙作品にならって横から見た姿の体を接続しようとしていました。その固定観念を取っ払って、あの頭部に合うポージングを探してみようと思い立ったのです。ここで初めて、「座っているネコを正面から見た様子を折ってみよう」と、本作の構想を固めることができました。アイデアが固まってからはスムーズで、頭部に合わせて上品な装飾を足しながら数日で構造をまとめきることができました。本番で用いた用紙はもともと真っ赤な紙で、スプレーを用いて白く彩色しています。折り紙用紙以外で両面の色が異なる紙というのは意外と少なく、ときどき用いている手法です。今回は2人の先輩作家の作品からインスピレーションを受け、完成までこぎつけることができた「ネコ」の紹介でした。それでは、また次回!文:山本大雅


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皆様、多くのご支援ありがとうございます。今回も折り紙作家山本が、『時折2024』に収録されている作品の紹介をしていきます!【時折2024 作品紹介】では、それぞれの月のテーマとなる12の作品について一つずつご紹介しています。※作品写真は本番の紙で折る前の「試作」状態のものを含みます。商品に掲載されるものは紙質や色など、より見栄えのする状態になっているかと思いますのでご期待くださいませ。今回の特集:11月掲載分「リス」みなさん、折り紙してますか?この企画も早いもので、今回で7回目となりました。本日も作品紹介をやっていきます。今回紹介するのは本日出来たての新作「リス」です。折り紙作品の創作法にはさまざまなスタイルがあります。例えば先日「コイ」の記事で紹介した今井幸太さんは、PC上で展開図を設計するデジタルなスタイルだそうです。なんと、一枚も紙を折らないまま作品の構造が決まってしまうこともあるそうです。一方、僕がとっているのはいわば「少しデジタルを取り入れたアナログ手法」といったものです。まずは手書きでラフに構造のアタリをつけます。次に実際に紙を折りながら形を決めていき、ある程度固まったところでPCで展開図を書き起こします。その図をもとに新たな紙で折り直し、展開図をアップデートしながらブラッシュアップを重ねていくやり方です。リスもこのやり方を採用しました。これが試作です。最初のアタリ取りが上手くいき、1回でほぼ全体の構造を確定させることができました。一度行き詰まるとそこから抜け出すのが難しいですが、上手くいくときはすぐに形になるところがこの創作法の良いところです。ただ、首から肩にかけて骨格的な違和感があるのが気になりました。ここを改善することが最終バージョンに向けての課題になりそうです。こちらが展開図です。「22.5度系」という、直角の1/4である 22.5度の倍数角しか登場しない構造です。展開図の作成にはorihimeという折り紙専用のソフトを使っています。描いた展開図が平らに折りたたみ可能かどうかを判定してくれるなど、折り紙作家にとってありがたい機能が満載のソフトです。展開図をもとに作り直した最終バージョンです。試作では肩から首のラインが気になるポイントだったので、ここの改善方法を探りながら仕上げ方法を検討しました。肩甲骨の出っ張りを出すことで背中のラインが違和感なくまとまったのと、全体に施した半開状の折りによってモコモコとした立体感を際立たせることにも成功しました。秋のカレンダー紙面を可愛く彩ってくれることと思います。ぜひ『時折』にてお楽しみください。それでは、また次の記事で!文:山本大雅


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皆様、多くのご支援ありがとうございます。今回も折り紙作家山本が、『時折2024』に収録されている作品の紹介をしていきます!【時折2024 作品紹介】では、それぞれの月のテーマとなる12の作品について一つずつご紹介しています。※作品写真は本番の紙で折る前の「試作」状態のものを含みます。商品に掲載されるものは紙質や色など、より見栄えのする状態になっているかと思いますのでご期待くださいませ。今回の特集:7月掲載分「ペンギン」本日のテーマは夏にぴったりな清涼感のある作品「ペンギン」です。『時折』プロジェクト発足以前に創作していたもので、今回正式に日の目を見ることになりました。創作の経緯先日、とある理由から難易度の異なる3種の海の生き物を急ピッチで作る必要がありました。最初に作ったのが「アカムツ(ノドグロ)」です。ヒレに細かく段折りを加えており、全体としてかなり作り込みの密度が高いです。特徴である目は紙を八角形につぶすことで表現しています。次に作ったのが「エビ」です。3枚の紙から頭、脚、体を作って組み合わせた複合作品です。一般に、複合は一枚折りよりも難易度を下げながらディテールを保持するのにとても有効な手段です。このエビも見た目のわりに非常に折りやすいものにできました。さて、これまでの2作品の難易度のバランスから、3つ目に作るものはちょうど中間の難易度にする必要がありました。このような経緯で最後に作ったのが今回の特集テーマである「ペンギン」です。すぐにペンギンとわかるような見た目ではあるものの、特定の種類をモチーフとしてはいません。リアルさよりも折り紙らしさを優先したデザインにしていますが、でっぷりとした特有のたたずまいを表現できました。無理のない立体化の工程がお気に入りです。「簡単すぎず難しすぎず」な出力度合いで作っていたおかげで、このペンギンは一度役目を終えた後に『時折2024』収録作として再度抜擢されたわけです。ぜひ本編でお楽しみください。それでは、また次回の作品紹介で!文:山本大雅