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さて、今回は私たちが活動している南アジアについて、ご紹介します。
バングラデシュ、ネパール、インドを含む南アジアは世界人口の4分の1を占める19億人もの人々が住む地域です。経済成長が進む一方で、約1.8億人の貧困人口を抱えており、サブサハラアフリカに次いで貧困層の人数が多い地域でもあります。
そして、南アジアは世界の中でも気候変動に対して最も脆弱な地域のひとつでもあります。世界銀行によると、南アジアに住む人々の半数以上にあたる7億5千万人が、過去20年間に一つ以上の気候関連災害の影響を受けているとされています。
私たちが活動をしているバングラデシュとネパールを事例に、実際にどのようなことが起こっているのか、見てみましょう。
【バングラデシュ】
バングラデシュは、ベンガル湾に面していて、河川が多いといった特徴からもともと自然災害に脆弱な地域です。特にサイクロン(ベンガル湾、北インド洋に存在する熱帯低気圧)と洪水の被害を受けやすく、1970年からは60回以上サイクロンに襲われています。近年は短い間隔で強大なサイクロンが続けて上陸しており、気候変動による海面水温の上昇が影響しているという見解もあります。また、暴風雨の増加と激化、海面上昇といった気候変動に起因する現象により、海岸沿いの陸地が海水に浸かる「沿岸洪水」のリスクが増大しています。
私たちが活動するバングラデシュの沿岸部地域は特にこうした被害を受けやすく、堤防等のインフラ整備が不十分であることから海水が村に流れ込み、井戸が浸水して飲料水がなくなるなど、多くの住民の生活に影響を及ぼしています。
サイクロン発生時に海水が村に流れ込む様子
【ネパール】
世界最高峰エベレストなどで有名なヒマラヤ山脈が強い印象のあるネパールですが、南部には平野が広がっています。その標高差から大雨が降ると地すべりが起きたり、平野部でも洪水が発生しやすくなります。
更に、気候変動によりヒマラヤ山脈の氷河がかつてない速度で融解していることがわかっています。これにより河岸洪水のリスクが増大しており、世界銀行は河川洪水の影響を受ける人の数は年間2倍以上になること、2030年まで河川の氾濫による経済的影響は3倍になる可能性があると指摘しています。この気候変動の影響により、災害が発生し耕作地が被害を受けるなどして、貧困地域においては更なる貧困につながっていくリスクをはらんでいます。特に農村部は行政によるインフラ整備や防災力が十分に備わっておらず、政府やNGOの支援も入っていない地域が多く、災害への脆弱性が深刻な問題となっています。
洪水によって住宅近くの堤防が崩される様子
私たちはこうした災害への対応力・回復力を高め、子ども達が安心し成長できる環境を目指し、今後も南アジアで防災・減災活動に取り組んでいきます。応援をどうぞよろしくお願いいたします!
※当会へのご寄附は税の優遇措置(寄附金控除)の対象となります。





