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差別のない大学にするために、差別を止めるためのガイドブックを作りたい!

大学から差別をなくしたい! 外国人留学生や女性・セクシャルマイノリティなど、様々なマイノリティが安心して大学生活を送れるための反差別ガイドブックを作成し、大学生に配布させてください!

現在の支援総額

1,121,000

112%

目標金額は1,000,000円

支援者数

148

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2018/04/24に募集を開始し、 148人の支援により 1,121,000円の資金を集め、 2018/07/12に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,121,000

112%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数148

このプロジェクトは、2018/04/24に募集を開始し、 148人の支援により 1,121,000円の資金を集め、 2018/07/12に募集を終了しました

大学から差別をなくしたい! 外国人留学生や女性・セクシャルマイノリティなど、様々なマイノリティが安心して大学生活を送れるための反差別ガイドブックを作成し、大学生に配布させてください!

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キャンペーンにご支援くださった皆様へこんにちは!反レイシズム情報センター(ARIC)です。昨年2018年に募集したキャンペーン「差別のない大学にするために、差別を止めるためのガイドブックを作りたい!」では、みなさまのご協力で、『キャンパス反差別ガイドブック』を作成し、都内の数多くの大学で配布することができました。応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。今回ARICでは、来たる8月3日の午後5時より、一橋大学で「大学の差別・ハラスメントについて考える緊急シンポ」を開催いたします。(サイトリンク:https://antiracism-info.com/2019/07/24/20190803/) 大学では数多くの差別・ハラスメントが放置され、そのため繰り返されてきました。他方で一橋大学のある国立市では、今年の 4月から「国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例(平和・人権条例)」が新しく施行されました。大学における差別・ハラスメントをこれ以上繰り返させないために、今回の国立市の新条例をどう活用すべきでしょうか。緊急イベントを企画しました。学生はもちろん、どなたも無料でご参加いただけます。ぜひお誘い合わせの上、ご来場ください。___________________________________________●日時:2019年8月3日午後5時~7時(予定)●場所:一橋大学東キャンパス国際研究館4階大教室(80名)●主催:反レイシズム情報センター(ARIC)●プログラム:第一部大学の教員による差別・ハラスメント被害について(梁英聖)国立市平和・人権条例の意義と一橋大学での差別事件について(上村和子)なぜ新自由主義改革を進める大学でハラスメントは放置されるのか?(河野真太郎)ビデオメッセージ「母校、一橋を想う~「シビア」とは何か?~」(常見陽平)第二部 パネルディスカッション[司会:隅田聡一郎(一橋大学大学院社会学研究科特任講師 )]●プロフィール上村和子(うえむら・かずこ)国立市議員。こぶしの会。2019年4月から新しく施行された国立市人権を尊重し多様性を認め合う平和なまちづくり基本条例(平和・人権条例)制定に尽力。河野真太郎(こうの・しんたろう)専門は英文学、イギリスの文化と社会。専修大学法学部教授。東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。一橋大学准教授などを経て現職。著書に『〈田舎と都会〉の系譜学――二〇世紀イギリスと「文化」の地図』、『戦う姫、働く少女』。https://twitter.com/shintak400常見陽平(つねみ・ようへい)千葉商科大学専任講師。97年一橋大学商学部卒業、リクルート入社。玩具メーカー、人材コンサルティング会社を経て、2012年に独立。15年より現職。専攻は労働社会学。近著に『社畜上等! 会社で楽しく生きるには』(晶文社)など。https://twitter.com/yoheitsunemi梁英聖(りゃん・よんそん)反レイシズム情報センター(ARIC)代表。一橋大学言語社会研究科でレイシズムを研究。日本学術振興会特別研究員。著書に『日本型ヘイトスピーチとは何か』(影書房)、共著に『憎悪とフェイク』(大月書店)など。https://twitter.com/rysyrys


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こんにちは。反レイシズム情報センターです。今年4月から7月にかけて募集したキャンペーン「差別のない大学にするために、差別を止めるためのガイドブックを作りたい!」では、148人のパトロンの方にご協力いただき、目標額を超える1,121,000円を達成することができました。応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。そしてこのたび、募集終了から4ヶ月を経て、ついにARICキャンパス反差別ガイドブックが完成いたしました!大学における差別はもちろん、日常空間のどこでも・誰でも、目の前で差別が起きた時に安全かつ適切に対応できる方法をご紹介しています。ARICでは、完成記念イベントとしまして、来たる12月15日に『あなたならどうする?急増するキャンパスヘイトとフェイク—ARICキャンパス反差別ガイドブック完成記念イベント』を開催いたします。このガイドブックを作成している間も、大学での差別事件が大きく報道されました。東京医科大学入試の女性差別をはじめ、大学内でのセクハラ問題など、日本の大学の性差別的な体質はますます深刻になっています。また、急増するSNSでのデマやフェイクニュースにより、学生間でも特定の民族へのヘイトスピーチや差別問題が発生し、ARICへも通報が寄せられています。日々深刻化する性差別・民族差別は、もはや大学空間の中ですらも日常茶飯事です。急増するキャンパス内でのヘイトと蔓延するフェイクニュースに対して、大学生はどう対抗できるのでしょうか。ガイドブックの完成を記念して、ファクトチェックの第一人者であるジャーナリスト・古田大輔さんと、東京医科大学入試における女性差別問題に積極的に取り組む弁護士・板倉由実さんをゲストにお迎えし、一緒に考えます。ご来場の方には、完成したガイドブックを特典として差し上げます!学生はもちろん、どなたにも無料でご参加いただけます。ぜひお誘い合わせの上、ご来場ください!■企画概要タイトル:「あなたならどうする?急増するキャンパスヘイトとフェイク――ARICキャンパス反差別ガイドブック完成記念イベント」日付:2018年12月15日(土)時間:15:00~18:00会場:早稲田大学早稲田キャンパス14号館401教室登壇者:古田大輔氏(BuzzFeed Japan 創刊編集長)板倉由実弁護士(東京パブリック法律事務所)梁英聖(反レイシズム情報センター(ARIC)代表)主催:反レイシズム情報センター(ARIC)、共催:早稲田大学ジャーナリズム研究所連絡先:contact@antiracism-info.com(ARIC)参加費:無料■登壇者プロフィール古田大輔氏:BuzzFeed Japan創刊編集長。衆議院選挙や沖縄知事選挙などを通じ、フェイクニュースの検証と拡散防止を訴え、ファクトチェックの手法を広めている。朝日新聞社会部記者を経て、2015年よりBuzzFeed Japanで執筆・編集。政治、LGBTなど幅広い話題を取材し、SNSやメディアの責任について発信している。板倉由実氏:弁護士(東京パブリック法律事務所 外国人・国際部門所属)。外国人や女性の立場から労働事件や家事事件、入管手続を主に取り扱う。性差別・性暴力事件にも取り組む。共著に『事例で学ぶ司法におけるジェンダーバイアス』(明石書店)、『会社で起きている事の7割は法律違反』(朝日新書)、『現場で役立つ!外国人の雇用に関するトラブル予防Q&A』(労働調査会)。2018年東京医科大学入試での女性差別をきっかけに設立された「医学部入試における女性差別対策弁護団」で活躍中。梁英聖:一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程。反レイシズム情報センター(ARIC)代表。2016年12月影書房より『日本型ヘイトスピーチ――社会を破壊するレイシズムの登場―』を出版。在日コリアン3世として日本社会の反レイシズム運動に取り組み、レイシズムの研究活動に従事。


ーARICの学生ボランティアに、普段の活動への思いを聞きました。       ***************   私は日本生まれ、日本育ちの大学生です。これまでに差別と向き合う機会・差別について考えることはほとんどありませんでした。今でもはっきりと覚えていますが、高校生の頃、連日ニュース映像で盛んに「ヘイト・スピーチ」が取り上げられました。映像から流れてきた、特定の集団へ向けた「殺せ」「出ていけ」という叫びなどには、確かに強い不快感を覚えました。   でも、それだけでした。「ひどい」と思っても、何か行動を起こすことはありませんでした。周囲にこの問題に対して強い関心を示す人もいなかったし、近所でヘイト・デモもありませんでした。日本で起きているのに、遠い世界の話のように他人事として捉えていました。   それどころか最近まで、ニュースで小耳にはさんだ、「ヘイト・スピーチ対策法」が出来たことでだんだんと無くなっていくだろう、と思っていました。ヘイト・スピーチなんて、一部の変な人たちがやっているもので放っておけばいい、と。   しかし、先日ヘイト・デモを初めて見て、「何か行動しなければ」と痛感しました。   ある日曜日の午後、新宿でヘイト・デモが堂々と行われました。 デモが行われるコースに従い、過剰なほどの警察官が待機し、デモの参加者側をしっかりと守ります。デモ参加者は、デモをやめさせようとする人たち(カウンター)や一般市民の前で白昼堂々、差別的な言葉をちりばめたプラカードを持ち、楽しそうに叫び続けました。カウンターたちを楽しそうに罵倒し、通りすがりの人達を煽り、堂々と靖国通りに憎悪表現たっぷりの言葉を流し続けました。通りすがりの親子連れの家族や観光客と思われる外国人、一般の人達は不快な表情を浮かべました。その差別的表現の対象がたとえ自分ではなくても、良い気分には到底なれません。   最も衝撃を受けたのは、参加者の中に同じ年くらいの若者が先頭に立っていたことです。ヘイト・スピーチを扱った書籍によくあるような、「社会的にうまくいっていない、40代ほどのほんの一部だけがヘイト・デモに参加している」わけではないと思います。最近では、こうしたデモ参加者に若者が続々と増えているようです。もはや、「一部の変な奴ら」では済まなくなってきていると感じます。   月並みな表現かもしれませんが、ヘイト・スピーチは、ターゲットになる人はもちろん、それを聞くすべての人の心を壊すものだと、このデモから強く感じました。ヘイト・スピーチの標的になる人が、自律した生活を送れないほど打ちのめされます。アイデンティティに向かって「殺す」「出ていけ」などと叫ぶことは、「表現の自由」を悪用した脅迫です。   私たちは、日本で起きているこの大きな問題を、このまま「知らないフリ」し続けるのでしょうか?私達が今アクションを起こさない限り、憎悪を放置し、差別は助長され続けます。それが、今後大きなヘイト・クライムにつながる危険性もあります。   ヘイト・スピーチで注目されるのは在日コリアンのことです。しかし現状は、日本にやって来る留学生が外国人差別の対象になり、事件に巻き込まれる可能性も高まっています。実際にARICには、「電車の中、母語で話していたら、突然腕をつかまれ蹴られた」などの、留学生からの被害相談が寄せられています。   私たちはヘイト・スピーチに限らず、「差別に向き合ったとき、どうするのか?」について取り組んでいます。   ぜひ私達とともに、差別とたたかいましょう。     M.T.     ***************  


ーARICの学生ボランティアに、普段の活動への思いを聞きました。     ***************   私がARICの活動に参加するようになったのは、私のルーツに関係があります。私の母方の祖父は国後島出身でアイヌの血が混ざっています。そのため、私にもその血がいくらか混ざっています。しかし、大学生になり上京するまで特に自分のルーツに関して気にするようなことはありませんでした   大学生になってから私の祖父の話を東京出身の友人に話した際に、そもそもアイヌという言葉を知らないことに衝撃を受けました。また、その話をすると「だから、そういう容姿なんだね」という言葉や「アイヌって本当にいるんだね」というような言葉が返ってきました。そのような言葉の数々を受ける中で、自分の心にモヤモヤとした気持ちが膨らんで行きました。大学に入るまで私は自分は日本人であると思って生きてきましたが、「自分は他の日本人と違うのか」ということや、「自分のルーツ」について考えるようになりました。   そんなある時、大学のクラスメートと談笑していると私のルーツの話になりました。クラスメートの一人が「北海道はもともと土人の土地だった」というような発言をして、とてもショックを受けました。また、そのクラスメートは私の容姿に関して「純粋な日本人じゃないの明らかじゃん」と発言しました。この瞬間に私は自分が差別の対象に成り得るマイノリティーであると強く自覚させられました。   これまで、私の中でのマイノリティーと言えば在日コリアンの方々でした。なぜならば、私の父方の祖父が元軍人で「朝鮮人みたいな卑しいことをするな」とか「チョン公は嘘つきだ」というような発言を平気でするような人だったからです。そんな祖父に育てられた父も同様の発言を日常的に行う人で、在日コリアンの方々に対して行われる差別を私は小さい頃から見てきました。ですから、マイノリティーに向けられる理由のない差別がどれだけ恐ろしいのか、そして自分もその対象に成り得る存在であると知った時、とても怖くなりました。   大学での一件があるまで、私は自分がマジョリティーであるという意識のもと、国内で行われている様々な「差別」に関して無関心でした。それは、マジョリティーであるという絶対的な安心感から「差別」という現状は、どこか遠くで行われている出来事と都合よく解釈していたからです。しかし、大学でのクラスメートの一言から自分に向けられるものも含め、「差別」が自分の身の回りで実際に起こっている問題なのだと自覚すると共に、このような「差別」が規制されることなく野放しになっている日本社会の現状に危惧の念を抱くようになりました。   ARICではこのような現状を改善するために日々活動しています。実際に、この文章を読んでいる方も自分はマジョリティーだから関係ないと思っているかもしれません。しかし、あなたも私のようにある日突然マイノリティーの立場に立たされるかもしれません。「差別」は人を選びません。残念ながら、今の日本社会は「差別」からマイノリティーを守るシステムが構築されていません。ですから、一人でも多くの方にARICの活動に関心をもっていただきたいです。     F.N.     ***************


ーARICの学生ボランティアに、普段の活動への思いを聞きました。 *************** 個人的な話ですが、私は2016年の9月から留学し、Brexitの直後の時期とトランプ当選の日をイギリスで過ごしました。トランプが当選した日のことは忘れられません。当選確実のニュースが伝わった時、イギリス時間では朝でしたが、その直後がたまたま留学生向けの授業でした。「これからどうなるの?」「何が起こっているの?」クラスメイトと口々に話していたのを覚えています。「私ね、少し前にバスで嫌なこと言われたの」。話し始めたのはブラジル人学生のジュリアでした。「ブラジルから遊びに来ている両親とポルトガル語で喋ってたら、知らないおじさんに『一体どこから来たんだ?ルーマニアか?ブルガリアか?』っていきなり聞かれた。違います、って言ったけど、『全く、あいつらと来たらどこにでもいるんだから』って言ってた」。その話はショックでもありましたし、何より現実的な恐怖として私たちに迫って来ました。実際、Brexit後、そしてトランプの当選以降ヘイトクライムの数は劇的に増えたのです。そしてイギリス社会において、私自身もどこからどう見てもマイノリティ、少数派でした。初めて会った人は誰でも、私のことをアジア人の女性としてしか見ないでしょう。一年間の留学中、いわゆるイギリス人の友人も数多くできましたし、かなりイギリス社会に馴染めた方だと思っています。しかし、自分がマイノリティだという自覚は消えることがありませんでした。同時に現れたのは、このような問いです。「私は日本人だからここではマイノリティだけど、日本ではマジョリティでしょう?日本のマイノリティについて切実に考えたことあった?そもそも自分が多数派の側にいるってことすら自覚していなかったんじゃない?でもそれは、私がすでにマジョリティだから自覚しないでいられただけだからね」。そうなのです。マジョリティの側の人間は、そもそも自分がマジョリティであるということを自覚すらしません。もしイギリスでのジュリアや私のようなマイノリティであれば、バスに乗る時、スーパーで支払いをする時、知らない人間と顔を合わせるありとあらゆる場面で、自分は少数派だと自覚しなければならないというのに。私は日本に帰って来ました。ARICを知り、ボランティアに参加したのはそれからです。そして日本での差別があまりにひどいこと、イギリスを含む他国とは違い、差別を禁止する法律すらないことを知り、憤りました。日本でマイノリティでいることは、イギリスでそうあることよりももっと過酷です。そしてだからこそ、マジョリティでいることの責任も、さらに強く問われています。私は今、何も考えずバスに乗り、スーパーに行き、大学で授業を受けます。なんの違和感も感じることなく。日本語が飛び交う中で、中国語や、朝鮮語や、何語かも私にはわからない言語を時々聞きます。その時に、ジュリアのことを思い出します。私があの時、ジュリアと共にバスに乗っていたら。今目の前で、ジュリアに起こったようなことが起きたら。しかしそれは「もし」ではありません。実際に日本で起こっていることです。私たちにはもちろん、様々な立場や意見があります。しかし同時に、差別と闘う共通した責任があります。差別を見過ごすことは、あなたもまた犠牲者を生み出す側だということです。あなたがマジョリティでいるなら特に、その責任は大きくなります。ではどうしたらいいのか。直接レイシストに抗議する他にも、差別と闘う方法はいくつもあります。そしてそれらの方法を広めるために、私たちは冊子を作っています。これらの冊子をより多くの人に読んでもらいたいと強く思っていますし、そしてそれが、一人でも多くのジュリアの助けになることを望んでいます。これは、多数派も少数派もともに暮らす、私たちの社会の問題であり、責任なのです。  M.S. ***************