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薪ストーブなしにはやっていけない「山陰の冬」が訪れています。
煌々と照らされる、神楽公演終わりの土曜深夜に書いています。みなさんこんばんわ!
新たな場所を作っていくにあたっては、「場づくり」という言葉が示す通り、土地・建物の改修が必須なわけですが、それと同時に必要なのは、「その価値を適切に伝える」というプロセスです。
「その価値」とは、今回でいうと「本と舍のアイデンティティ」を指し、「本と舍」のブランド価値を規定することを指します。
「適切に伝える」とは、規定した「本と舍の価値」を、ターゲットとそのタッチポイントに合わせた情報発信を指します。
ちょっと公開。1階フロアが提供するものとは?
↑今年の吉浦大歳神社(温泉津町)での奉納神楽の「日本武尊」の演目。撮影はオランダから温泉津にAIR(アーティスト・イン・レジデンス)に来ているMaan Limburgさん。
1階フロアでは、絵本と棚主のコーナーにしようと考えています。それぞれのフロアのコーナーには、そのコーナーを示すブランドメッセージをつけます。
さあ、本邦初公開。まず、絵本と棚主のコーナーのメインメッセージはこちらです。
すき、すさぶ。
それはゆるやかなへだたり。
以下、ステートメントです。
グラデーションのように、人の成長は構成されている。
おとな・こどもとわけるのではなくて、それは読み手が好きなように解釈をすればよい。
好きは数奇であり、すさぶは「遊ぶ、荒ぶ」。
こどものころの面影は、大人になったところで消えることはない。
次は解説です。
多くは絵本との出合いから。さらに次々に本を手に取るようになり、そして大人になった。こころが、からだがそうであるように、少しずつ大きくなったり小さくなっていくものがある。
それらを受け入れ、人生をともに歩んできたあなたのそばにある本があなたの人生の語りべでしょう。あなたのことを、教えてください。
こちらが、絵本と棚主のコーナーのブランドメッセージです。
なんとなく、伝わりましたでしょうか?絵本と棚主のコーナーに、成長曲線がそうであるように、緩やかなへだたりが繋がりながら存在しているようにしたいのです。
このブランドメッセージが存在することで、私がブレずにコーナーのアイデンティティを維持することができます。
おとなもこどもも楽しめる絵本の選定、あるいはそうした選書をされる方との組合。
棚主のかたの、その人生の歩みを語るようなセレクションへの期待。(選書を見ればその人が誰かわかるほどの‥笑)
きっと、ここまで書いた内容を笑顔でお読みくださっている方が棚主になられば、きっとその方は選定された本一つ一つを語り聞かせながら棚に収めてくれるはずです。
‥というわけで、今回追加したリターン「棚主になる権利」
原則棚主は地元の方を中心に展開する考えです。温泉津に来て出合うからには、温泉津の人の温度を届けたいなんて考えたから。
でも遠くに住んでいても、西田の取り組みや考えに共感したり面白がったりしてくださるならば、私は積極的に受け止めたいと思ったため、今回リターンと言う形を借りてご用意させていただきました。
ぜひご興味をお持ちのかたがいらっしゃいましたらご検討いただけますと嬉しく思います。
して、発信チャネルとは?
さあ、ここからが冒頭の文言の「適切に伝える」に関わってくるお話です。
結論からいうと、西田は「本と舍」の情報発信には Instagramとポッドキャストを考えています。これ、この間のエフエム山陰への出演がきっかけなのと、すごく偏った思いつきからはじまっています。
毎週土曜 後10:00、J-WAVE『BOOK BAR』杏ちゃんと大倉眞一郎氏みたいな本紹介ももちろんだけど、どちらかというと、聞くにつれて「次の旅行の目的地は、温泉津にしようかな」と思えるチャンネルにしたいなと考えています。
西田は、温泉津に当たり前のようにある暮らしとなりわいの空気を楽しむ旅をしてほしいと思っています。
リゾート目当てやランドマーク観光とは違う、「文化、起源、遺産、スタイル、独自性、ほんもの、質。贅沢より経験、新しいことへの挑戦や自分にとっての意義といった価値観を重視するひとびと」
こういう人が温泉津にとっても合っていると思うのです。そして上記の様な切り口で、本のことも温泉津のことも紹介をしたいと思っています。
↑ここでギア好き西田が発動。すぐにSHURE MV7+を買っちゃったよね‥
本と上記みたいな旅好きって、ラジオとポッドキャストがお好きでしょ?
異論は認めまくります笑
またチャンネルを開設した際にはこちらでお知らせいたします◎
さて、今日も今日とて「土地・建物の改修報告」ではなく、「その価値を適切に伝える」といった各種構想部分の活動報告を綴ってみましたが、いかがでしたでしょうか。
本と舍が「本と舍たらしめる理由」。
これって改修と同じくらいしっかり考えながら作っていく必要があるものであると、西田は考えます。
とは言いながら、改修のほうも着実に進めておりますよ!
次回は改修進捗と、先日主催した「プライベート石見神楽体験」の商品説明会レポをまとめようかなと思っています。
乞うご期待!!