
みなさんお久しぶりです!年度末が近づくにつれ、様々な事業の完了報告に追われる日々‥気づけばもう2月!年月(とき)が経つのはナゼこんなに早いのだろう…大黒摩季もそりゃそういっちゃうよね、ということで今日の活動報告は現場の様子をすこし。そして本と舍の暖簾製作に向けて、昔ながらの技法である筒描藍染を受け継いでおり「島根県指定無形文財」、「ふるさと伝統工芸品」に指定されている長田染工場へ行ってきたお話を綴りたいと思います。ここまで来た!建具も入ったよ!まずはこちらをご覧ください。ブルーシートに覆われた日が終わりを告げ、本と喫茶のゲンショウシャでもお世話になった、川島木工所の川島さんによる建具が入りました。いよいよこれで具体的な「場」のイメージが湧いてきたように思いませんか!?↑調整を終え、颯爽と帰り支度をされるクールな川島さんもともとアルミサッシに型板ガラスで構成されていましたが、中が見えるよう普通のガラスにしました。うっすら屋内足元に見えるのは‥石州瓦のじゃり、セラミックサンドです。そしてこの中央に鎮座するのが‥どん!!というワンピースばりの効果音がふさわしいほどのけやき銘木です。ちなみにこちらは加工前。これからわたくし西田がイマジネーションを膨らませ、「彫ります」。こうなってくると、いよいよエントランスの意匠周りにも着手をします。するってえと。店の顔とも言える「暖簾」をいよいよなんとかしないとな‥ということで‥行ってきました、島根は出雲・長田染工場!!筒描藍染を受け継ぐ唯一無二の紺屋「長田染工場」へ↑到着してすぐ感嘆の声が漏れるほど、時が止まったような昔ながらの工場が最高にかっこいいです(写真:長田染工場)事前にアポを取って、いざ出陣!ということで行ってまいりました。もちろん暖簾のデザイン担当はグラフィックデザイナーでありカレーおじさんの夫。この日もなんだか黄色っぽいというか茶色っぽい全身コーデで紺屋に向かってました。あえての補色づかいでしょうか。つくや否や、5代目の長田さんから早速その筒描藍染について丁寧に解説くださいます。お爪も半分が藍に染まり、強い眼力をお持ちの長田さん。とにかく一つ一つを懇切丁寧に説明くださいます。西田が面白いなあとおもったのは「藍を建てる」という表現。藍甕に染液を作ることを、そう表現するのだそうです。全体の製作の流れと特徴を伺ったあと、具体的な制作物についてお話を進めます。その時にまさか長田さんの方から、「西田さん‥ですよね?一度お会いしたことがありますよね」とおっしゃられたわけです。(訪問のアポは夫の姓のほうで取っていたので一切西田とは名乗っていなかった)エエエ?と思い記憶を巡らせていると、「昔日本橋か銀座かで吉原木工の吉原さんと展示会をしたときに‥」と。あああああと思い出しました。かつて東京で暮らしていた時、吉原さんが島根から展示のために東京にお越しになるとおっしゃいますから、ぜひ見に行きます〜!と意気揚々と向かったその先に、たしかに長田さんがおられたことを思い出したのです。私は本当に人の出会いに恵まれていて、そしてものすごく素晴らしい技巧をお持ちの工芸士の方がたと接点があることに喜びは隠せませんし、かならずどこかでつながる縁というものがあるのだなあとつくづく嬉しく思いました。この日は暖簾のおおまかな仕様の確認と日程と行程についてご教授頂き、5月末日納品を目指してまいることとなりました。丁寧にていねいに。さて、随分と間があいた経過報告、おまたせして大変失礼いたしました。改修工事も完了し、これから内装意匠づくりに取り掛かると同時に、本と舍ブランディングと情報発信基盤の整えを少しずつ始めだしています。あ!そうそう、まずはの公式インスタグラムも作りましたので、ぜひこちらもフォローお願いたします。それではまた次の経過報告で会いましょう!寒い日が続きますが、がんばるぞー!