いつもご覧いただきありがとうございます。
今日はリターンの制作状況をあげていきます。
今日は包丁です。鍛冶は料理に似ているところがあります。
鉄を何度も火にかけて、火加減に気を付けなければこげてしまいます。
こげることを‘‘しなえる‘‘といいます。鉄がしなえるとガラスがクモの巣状に割れるように鉄もひびが入ったようにボロボロになります。こうなるとやり直しがききません。
火がぬるいと包丁がこわれます。
始めは厚い材料が刃物になるにつれ薄くなります。火の通りもはやくなりますから終盤になるにつれだんだんと手早く忙しくなります。
それでははじめます。
まずは材料選びです。鋼と地金の二種類を選びます。 画像は地金です。
鋼は焼きの入る鉄。地金は焼きの入らない、柔らかい鉄の事です。
このように重ね二つの鉄を鍛接します。
鍛接成功の状態です。これを失敗すると二枚くっつけた間に気泡が入りふくれあがったりします。 すでに下半分が包丁の形になってきました。
ここまでくると包丁の全体像が分かります。
。。
晩は以前支援いただいたコークスを加工する仕事があります。
今回は胡桃の木を使用します。
ケースも持ち手も総胡桃の木。
柔らかい木が良いです。
普通は朴の木が一般的です。最近は高級な包丁には唐木でやったりします。
こちらは日本の包丁には日本の木が良いという考え方です。
他には杉の木が良いです。柔らかい木だと刃を痛めませんし、湿度やなんかも良い調子に保ってくれそうです。
古の刀剣も杉の木が多様されているそうです。
(杉の木を使った包丁)
現在鋭意製作中です。
多くのコメント頂きましてありがとうございます。ほとんど返せておりませんが、参考になる意見など頂けまして勉強になります。
六月中には目処をつけて返信や発送を開始できればと思っております。 しばらくお待ちください。