お世話になっております。プロジェクトオーナーの宮好です。
まだまだ知名度の低い梅の希少種 露茜(つゆあかね)。そんな露茜のお話しです。
「露茜(つゆあかね)」は(独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所(現 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門)により開発され、2009年に品種登録された、これまでにない特徴を持つ梅の新品種です。
「露茜」は、近縁種の日本スモモとの交雑です。果実重が約40 g~と大きく、果皮は全面に赤く、果肉も鮮紅色で、梅酒やウメジュースにした場合に鮮やかな紅色の美しい製品ができ、またポリフェノール類など機能性成分が豊富に含まれる注目の新品種です。
露茜の特性
・成熟に伴い果皮、果肉ともに赤色なる。
・毛が短く果実表面に光沢がある。
・果実の大きさは約40g~程度と従来の梅よりも大きい。
・従来の梅に比べ、果肉歩合が高く、酸の含有量が少ない。
従来の品種にはない加工原料としての露茜の特徴。
・「露茜」を加工原料に用いると、赤色の色素が豊富な為、シソなどの添加や、着色料を使用しなくても、果実のみで鮮やかな紅色の加工品を作ることができる。
・梅酒、梅ジュース、梅シロップ等の飲料をはじめ、ジャムやパン、ケーキなどの菓子類、その他加工食品、料理などに新しい商材として幅広い活躍が期待できる。
ポリフェノール類アントシアニンが豊富。
・「露茜」果実には従来の梅に比べリンゴ酸及びポリフェノール類が多く含まれる。
・「露茜」を追熟させることでアントシアニンの含有量が増加する(従来の梅に比べ、アントシアニンが60倍になるというデータもある。※和歌山県果樹試験場うめ研究所のデータより抜粋
・他にもアントシアニン分子種や他の果実にはあまり含まれていないポリフェノール加工物が見出されており、健康への効果に関する研究が進められている。
ポリフェノールは、種々の生活習慣病の原因となる活性酸素種を除去する機能(抗酸化性)を持ち、疾患予防効果のある化合物も含まれます。
アントシアニンもポリフェノールの一種で、眼の疲労軽減効果や心疾患予防効果を持つ化合物も含まれます。(現時点では、「露茜」に含まれるポリフェノールについて、ヒトでの有効性は明確にされていません)
少しかたい話になってしまいましたが、MIYAYOSHI プラムリキュールの原料となる梅の希少種「露茜」のお話しでした。
つづく。