日に日に暑くなってきましたね。ばら苑は、このところの天候で、あっという間に雑草が伸び、バラが埋もれてしまっています(^^;)一昨日、リターン品のひとつ「フェルトを使ったバラ作り」をご支援くださった皆様と一緒に行いました。元々、手芸はお好きという方や、久々に針仕事をするという方も居られました。オーガンジーの生地にポプリを詰めて作った芯に、花びらを巴状にして縫い留めます。バラの花の中心はキュッとさせると形よく仕上がるのですが、最初が一番細かい作業になり難しいです。難しい〜と言いながら、皆さんとても上手でした。あとは順々に花びらを縫い付けていき、仕上げに花びらの先端を鋏で整え、ブローチピンを付けて完成です。フェルトは切って微調整できるのが良いところですね。途中、お茶休憩と肩回しのストレッチをしながらバラや草花トークも盛り上がりました。皆様、剣弁の花びらをお選びでしたが、ハート型の花びらで作ると、柔らかな印象になります。ハート型花びらのキットは自宅で作ってもらえるようにお持ち帰りしていただきました。ブローチになるので、ばら苑にいらっしゃる時に付けて来てもらえたら嬉しいです。ちなみに、春の一般開放でリターン品の見本として、フェルトで作ったバラを竹籠に入れ、ローズガーデンハウスのテーブルに置いておいたのですが、ある日、失くなっていました。その場でクラファンしてくれた方にお渡ししていた、ドライフラワーミニブーケと間違えて、お持ち帰りされてしまったのかもしれません。もしそうなら、ボランティアのみんなで作った作品なので、秋の一般開放でお戻し頂きたいと願っています。
先週、6/22㈯にリターン品の1つ、ドライフラワーのブーケ作りを行いました。ボランティアの中に、ドライフラワーのリースやブーケを作るのが得意な方が居て、講師役をしてもらいました。まずはお手本で作り方を見せてもらい、それぞれブーケ作りに取り掛かって頂きました。花材はバラは5本、他にスターチス、ハイブリッドスターチス、ブルーファンタジーというお花を使いました。今回はスワッグにして飾ることもできるように、後ろを平らに、前をこんもりとさせる形に仕上げます。バラを3本を使い、中くらいのブーケと、2本使ったミニブーケを作るか、バラ5本で豪華に1つのブーケを仕上げるか、お好みにしていただきました。お花の顔の向きに気をつけながら、どこにどの花を置くか考えながら、ブーケにしていきます。思ったようにいかなくて、最初からやり直したり、試行錯誤しながら取り組んでいただきました。途中、バラのジャムを乗せたクラッカーや、ローズヒップティーで休憩して頂き、皆さんとバラや草花トークをしながら一息いれて頂きました。組み上がったら、ラッピングをして完成です!最後に、発色良くドライフラワーにする際のコツなどもご説明しました。難しかったけど楽しかった〜など、それぞれ感想を頂きました。私達も、楽しんでもらえるか、うまく進められるか、ドキドキでしたが、直にお客様と話す機会を持てて、楽しい時間でした。ご参加くださった皆様に、本当に感謝申し上げます。ありがとうございます。今回はお花屋さんのものを使わせて頂きましたが、ばら苑では、これまで剪定で出たまだ美しさの残るバラも即捨てていました。今年、緑化フェアがあり、ようやくドライフラワーにしたり、香り成分が抽出できないか?という試験をするようになったようです。捨てるのは心苦しいと思いながら作業しているボランティアさんも多かったので、一本一本のお花を大切にしていく取り組みは、今後も広げていってもらいたいなと思います。
6月10日を持ちまして、クラウドファンディングの募集を終了しました。目標金額を超えるご支援を賜り、本当にありがとうございます。より一層、気持ちを引き締めて、記念誌づくりに励みたいと思います。そして、現在、生田緑地ばら苑では秋に向けての作業をしています。これから出てくる芽や新しい枝を大事に育てることで良い秋バラにつながっていきます。秋のバラも楽しんでいただけるよう、みなさん、お手入れに励んでいます。秋バラに囲まれた中で、記念誌を配布したり、トークショーを開催できるのを楽しみにしています。花がらも見てみると可愛らしいです。よーく見ると、蜘蛛の糸がついていますよ。
春の一般開放では、約5万5千人のお客様が生田緑地ばら苑にいらっしゃいました。コロナ前の人数に戻ってきたそうです。昨春は咲き始めるのが早く、初日に散ってしまっているバラも多く、また秋は酷暑の影響でオオタバコガが大量発生し、新芽や蕾が食べられてしまい、初日に花が咲いてないという状況でした。気候の変化や日頃の観察力について、考えさせられる1年でした。今年の春は日程と開花のタイミングが、大きくずれることはなく、早咲きから遅咲きまでを楽しむことが出来たように思います。ボランティアさんは、花がら切り(一番花剪定)や除草作業を頑張っています。先日、バラの丘(と、私達は呼んでいる)のアイスバーグに沢山の虫が。画像(下方)はコアオハナムグリという昆虫です。ハナムグリの幼虫は落ち葉などを食べ、成虫になると花弁を食べるのだそうです。白い花などは茶色くなったり、穴が空くようです。(画像の赤い斑点は雨の後にできるカビのシミです)他にコガネムシやカミキリムシの幼虫は、根や幹の中を食べるので、バラが枯れてしまうこともあると言われ、、、(コガネムシの幼虫は鉢だと被害が大きくなり、地植えなら、そこまで甚大ではないとも言われます)ハナムグリの他、コガネムシの成虫も花弁を食べるのだそうです。余談ですが、去年はコガネムシやハナムグリを殆ど見なかった、という不思議なこともありました。キレイなバラを咲かせるため、薬剤散布や捕殺という方法が実際には取られています。一方で生田緑地では、みどりや生き物を大切にするための憲章もあります。虫たちの命と、どう向き合えばいいのか、何が正解なのかは、本当にいつも考えさせられます。簡単に答えは出ませんが、良い面も課題も知ってもらい、一緒に考える人が増えたら嬉しいです。
本日、春の一般開放が最終日となります。遅咲きの品種が咲いているので、前半とは、また違うバラが楽しめます。お時間のある方は、ぜひお越しください。ボランティアによるガイドは10:00と13:30から約1時間です。冬の剪定前→冬剪定→春の開花の様子です芽吹いたばかり→開花の様子です花が咲くと本当に賑やかですね。つるバラやランブラーローズのお花は春しか見られませんので、ぜひこの景色を観に来てください。今日はバレエの発表や日本ばら会の講師の方による講習会もあり、盛りだくさんです。