今回はスフィアブレンドに使用している「コロンビア」について、ストーリーを記載していきます。コロンビアのバイヤーから注目を集める新興産地・トリマ古くからFARC(ゲリラ集団)誕生の地として、近隣のプラナダス県と同じく治安の悪い状況が続いていたコロンビア中部のトリマ県。そこは、バイヤーが産地に深く入っていくことができず、スペシャルティコーヒーの産地としては南部のウィラや北部のサンタンデールに遅れをとり、未開の地とされてきました。しかしながら2016年の和平合意後は、荒廃した土地をコーヒー栽培用地として積極的に開墾が進められています。現在では南部と北部両方の味わいの良さを感じられる新しい産地として、コロンビアのコーヒーバイヤー達がこぞって買い付けに来るほど注目を集めています。生態系の一部となり実働していくことを目指すAsuprasar農協Asuprasar農協はトリマ県の南部、ビルバオ地区に位置する94の加盟農園で構成されています。土壌は火山性地質でミネラルを多く含み、最南部より日照も良い湿潤な土地は、良質なコーヒーを栽培する条件として非常に恵まれています。Asuprasar農協は、環境に負荷をかけない農業を目指し、その地の生態系の一部となり実働していくことを理念に掲げ、その理念に賛同する加盟農園はこの肥沃な土地でアグロエコロジーを実践しています。また環境にダメージを与えるような農薬や化学肥料の使用は行わず、生態系の保護と生産者の社会生活水準の向上を同時に実現しています。商品名 "El Vino" は、トリマ県の土地が生み出す複雑な甘み、香り、旨味がワインのテロワールのように醸し出されることから名づけられました。(*参照:海ノ向こうコーヒー)このコロンビアのコーヒー豆をDark roastして、赤ワインのような、強いコクを出しました。苦味だけではない、非常にポテンシャルの高いバランスを持っていて、スフィアブレンドに厚みを加えるためにブレンドしています。次回はインドネシアについてのストーリーを記載していきます!






