前回に引き続き、チタンの歴史について簡単にご紹介!チタンの歴史(その2)「チタンってレアメタルなんですか・・・?」レアメタルって聞いたことがあると思いますが、鉄などのコモンメタル(汎用金属)に対して、レアメタル(希少金属)という言葉が使われています。チタンは、レアメタルと呼ばれるのはなぜでしょうか?チタンは、自然界では酸素と結びついて酸化物の鉱石として存在しています。そして、実は地球上に豊富に存在しています。そんなチタンを製品や部品として利用するためには、鉱石の状態から酸素を除去して、金属として純度の高い形にしなければいけません。しかし、チタンは酸素と結びつく力がとても強いため、純度の高い金属にすることがとても難しかったのです。このため、チタン(タイタン)を発見してから、工業利用されるまで100年以上の年月がかかりました。このように鉄などの他の金属に比べ、精製が難しく生産量が少ないために、レアメタルに分類されています。
本プロジェクトの『E05Ⅱ Titanium』は、ボディにチタンを採用しています。今日は、製品に直接関係することではないですが、採用されているそのチタンについて、数回に分けてチタンについて歴史を紹介していきたいと思います。チタンの歴史(その1)チタン製品って、最近よく目にするようになりましたが、そもそも、「なぜチタンっていうのか・・?」最初の起源は、18世紀までさかのぼります。イギリスの海岸で当時牧師であったグレゴール氏によって初めて発見されました。その後、ドイツ人科学者のクラブロート氏によって、それまで知られていない金属酸化物ができていることを発見。この新しい金属元素を「チタン」と名付けました。(写真1枚目)その名前はギリシャ神話に登場する「タイタン」に由来しています。(写真2枚目)タイタンは、太古の昔、オリュンポス神との10年にわたる戦いに敗れ、地底はるかに幽閉されたという。その話から、鉱石中に閉じ込められた元素として「チタン」の名前が生まれました。チタンはドイツ語の読み方で、チタン(Titan)を英語読みにすると「タイタン」となります。「Titanium」を呼ぶ時に、アルミニウムのように、チタニウムという発音になりがちだが、英語では、「タイタニウム」と言います。先日、海外メーカーの方に私が「チタン、チタン」って話しかけてもこの人、何言っているの・・・!?って顔され、「タイタン!」「オー、イッツOK」と言われました。なので、チタン商品について、英語圏の方と直接会話をする場合は、「タイタン」「タイタニウム」と発音する方が望ましいようです。それでは、また次回!
「E05ⅡTitanium」こだわりポイントについてご紹介(その6)今回の「E05ⅡTitanium」は、2種類のLEDから選ぶことができます。⇒クールホワイトの6500Kとニュートラルの4000K。ボディや点灯時間、防水性能などすべて同じで、LEDが違うものを選ぶことができます。①クールホワイト6500Kこちらは、6500K(ケルビン)で、昼光色でちょっと青みがかった白い色の光になります。白い光なので、視認性がとても高く、暗闇をしっかり照らしてくれるのが特徴です。なので、ぱっと点灯した時に見やすい印象だと思います。②ニュートラルホワイト4000Kこちらは、4000K(ケルビン)で、温白色でちょっとだけ黄色っぽい色味になります。ちょっとだけ黄色っぽい、ほんの少しオレンジっぽい光ですが、白い光が眩しすぎるといった方には、こちらの光の方が目に優しい光で見やすいと思います。⇒初めて懐中電灯を買う人や、新しく買いなおす場合は、クールホワイトの6500Kを持っておくと、視認性が高い光なので、十分役に立つと思います。参考にしていただければ幸いです。
こだわりポイントをご紹介(その5)今回の「E05ⅡTitanium」は、ボディにチタンを採用しただけでなく、さらに、持ったときの『手触り』や『質感』を向上させるためにもう一つ工程をプラスしました。チタンは、加工する前は、写真2枚目のように、シルバーのような色をしていますが、ビーズブラスト加工を施すことで一般的なチタンの外見より、マット調の色合いになります。ビーズブラスト加工とは、表面仕上げのプロセスのこと。表面のわずかな凸凹を整え見た目の美しさと耐久性を向上させます。その工程をプラスし、「E05ⅡTitanium」は、高級感の懐中電灯に仕上がりました。⇒ ビーズブラスト加工を施したチタン製小型LED懐中電灯は、見た目のかっこよさだけでなく、実際に触った時のの手触りや質感も格別!
「E05ⅡTitanium」こだわりポイントについてご紹介(その4)懐中電灯ボディに採用されているチタンは、☆チタングレードの「Ta2」☆、純チタンになります。工業製品に使用される金属の中で、純チタンはトップクラスの性能を持つ素材です。また、人体に優しい金属として知られているチタン。飛行機や宇宙船などの過酷な環境にも耐えられる驚異的な強度を誇ります。理想的な素材のチタンは、優れた性能を持つ金属ですが、価格が高く、加工が難しいというデメリットがあります。しかし、今回、そのデメリットを跳ね除け、商品化を実現した「E05ⅡTitanium」素材、性能、デザインにこだわっただけでなく、価格にも挑戦しました。ぜひ、お手に取ってそのチタンボディの懐中電灯をご体験頂けたらと思います。<懐中電灯選びの一つの基準>⇒ ボディに採用されている素材をチェック






