亀島川のほとりで(略)プロジェクト、クラウドファンディングへのご支援、応援ありがとうございます。カウントダウンも残り8日となりました。7月19日にはじまってから、ずっと暑いですね。皆さまは夏バテ、大丈夫ですか? 本日ご紹介するのはアーティスト三田村光土里さんからの応援メッセージです。三田村さんのつくる世界三田村さんは世界各地で滞在型のインスタレーションを行なっています。滞在先を訪れてその場所で出会った小さな道具やおもちゃなどを組み合わせたり、自分で集めたさまざまな日用品を使ったりして、空間を作り上げていきます。その空間に足を踏み入れた途端、自分の中の記憶が呼び覚まされたりします。ちょっとびっくりしたり、ハッとする思いがけない体験ができるのが三田村さんの作品の魅力です。はじめて作品を観たのが1998年くらいだったと記憶しています。もう四半世紀ですか……昔、『美術手帖』という雑誌で展覧会評を担当していたときに三田村さんの展示を取り上げて以来、彼女の活動を追いかけています(今はパンを焼きながら)。彼女はとにかく写真のセンスがよいんです。でも写真家ではなくて、写真を素材に空間展示したり、オブジェを作ったりという独自のアプローチに魅力があります。このコーナーでご紹介しているアーティストの方々は、廣瀬さんといい、ムラタさんといい、中島さんといい、特別なアートというより、もっとアクセシビリティがあるアート、身近なアートを実践している作家がほとんどです。つまり、パンとコーヒーに近い作家ですね。だからでしょうか。一緒に本を作っていても楽しいです。その楽しさが本を受け取る方にも伝わったらよいなと思います。ファウンドフォト+ドローイング=ファウンドローイングの魅力ある時三田村さんが、図書館でトレーシングペーパーを使って本の絵柄や挿図をなぞった線画を見せてくれたことがあって。ひと目見た途端、その面白さと不思議な謎解きにはまってしまい、ドローイング集を作りたくなってしまいました。上はファウンドローイング2点。ファウンドローイングとは、トレーシングペーパーにトレースした線画のこと。上左/《猫の告げ口》 上右/《異国の果実》。 下左はドローイング集『UNIVERSE foundrawing vol.1 』の表紙。下右は2023年に東京・国立のZEIT-FOTO Kunitachiでの個展「奏でる家にて、昨日が手を振る」での展示写真のジャンルにファウンドフォトというものがあります。これは自分が撮った写真ではなくて、のみの市や古本屋などで偶然目にした古い写真のことです。発見された写真、ファウンドフォト。古い写真には誰が撮ったかわからないミステリアスなかんじがあります。想像を巡らせる楽しみがあります。三田村さんが本をめくり、気に入った挿図をトレースした線画には、そんなファウンドフォトのイメージがあります。フォトではなくドローイングですから、ファウンドローイング。ドロイーングにはひとつひとつに謎めいたタイトルがついていて、それがまた心をくすぐります。「猫のつげ口」「壁の向こうに咲くバラ」などなど。リターンのアートブックについて書籍のタイトルは『UNIVERSE foundrawing vol.1』。販売価格は2300円。トレーシングペーパーのカバーが実際の作品の雰囲気を伝えています。こちらは【バゲットブランチセット引換券+アートブック1冊】の対象となるアートブックのひとつです。このほか、差し上げるアートブックはすべて店舗にご用意しておりますので、お好きな本をお選びいただけます。「アートブックのタイトルはおまかせください」などと書いてしまいましたが、ここにお詫びして訂正します。三田村さんの最新情報10月5日よりYu Harada(新宿・曙橋)にて個展開催予定https://www.yuharada.com/upcoming




