パリオリンピック、始まりましたね!私はというと、柔道の阿部詩さんの悔し泣きに完全に心を打たれてしまいました。取り乱し悔しがれるほど、彼女がこれまでどれだけ頑張ってきたかが、ひしひしと伝わってきたからです。実はここ最近、慣れないパリの展示会の準備に追われ、プレッシャーや不安から逃げ出したくなってしまっている自分がいました。しかし日曜日の夜、テレビを通じて彼女の涙を見た瞬間、ハッと目が覚める感覚がありました。「今の私は、失敗を恐れるほど全力で頑張れているのだろうか」と。そして、同時に彼女の涙が私に伝えたのは、全力で頑張って挑めば結果は大きな問題ではないということ。多分、あの試合を見た人は誰一人として、「優勝できなかったから彼女のオリンピック挑戦に意味がなかった」なんて思わないはずです。もしかしたら、今回の私のパリ展示会への挑戦は思い描いている結果を伴わないかもしれません。それでも、自分のできる限りのことを頑張れば、その過程の全てが十分に意味のあるものになるのだと、彼女はあの試合を通して教えてくれました。夢を追うということ、大好きなPublic Enemyの曲にぴったりなフレーズがあります。"Harder than you think, it's a beautiful thing"想像以上に難しいということ、それはとても尊いことだ最後に余談ですが、かくいう私も実は中学時代に柔道部に所属していました。最弱でしたが、「大きい相手を小さい女が投げ飛ばす!」というアイデアが好きでした(笑)。
BOOKARTを始めてから一番多く聞かれる質問が、「なんで眼鏡のブランドをやろうと思ったのですか?」です。私はもともと眼鏡は愚か、ジュエリーやアパレルブランドの経験すらない、フリーランスのグラフィックデザイナー(ポスターやパンフレットなどを作るお仕事)でした。BOOKARTはブランド立ち上げ当初から、「読書」をテーマに内面の美しさを満たすためのジュエリーとしての眼鏡をデザインしてきました。今でこそ、通常の眼鏡やファッションアイテムとしてお客様にご愛用いただいていますが、ブランド立ち上げ当初は「リーディンググラス」のブランドとしてスタートしました。デザイナーと言っても、グラフィックデザイナーは主にクライアントのお仕事を手伝う立場にあることが多いです。そんな中、いつかは自分のブランドを持ってみたいなという、漠然とした想いを持っていました。そんなある日、実家の母が複数の老眼鏡を使い分けていることに気が付きました。「これは持ち運び用」「これは家で本を読む時用」といった具合です。実際の母の「家で本を読む時用」の眼鏡は今のBOOKARTの眼鏡とは違い、とても味気ないものでしたが、「本を読む時用」という特別感がどこか私の心を踊らせました。海外ドラマ、Sex and the City の中で主人公のキャリーが、就寝前の読書の時間に年上の彼氏の老眼鏡を借りるシーンがあります。大人の女性が歳をとっていくことがとても愛おしく感じられるシーンでした。画像はHBO放送のドラマSex and the Cityよりそれが、「なぜ眼鏡のブランドをやろうと思ったか」の最初のきっかけでした。せっかく自分だけの時間のために使うものですから、他人の目線を気にした当たり障りのないものではなく、とびきり心踊るデザインにしました。BOOKARTが「日記をつけるときの万年筆」や「お気に入りのランジェリー」のように、誰かのちょっと特別な存在になればいいな、と願っています。
初めての海外展示会、想像以上にやることが多くすでに四苦八苦しています。そんな中、今日は展示会と同時開催される“メガネ界のアカデミー賞”なる、 SILMO D'OR(シルモドール)のエントリーに挑戦しました!参加対象は、SILMO出展ブランドということでBOOKARTも参加できるとのこと。このシルモドールを受賞すると、一夜にして人気ブランドの仲間入りを果たせるそうです!動画は昨年の審査の様子だそうで、BOOKARTがメガネ業界の重鎮達のお目にかかる最初の機会となりそうです・・・緊張。エントリー作品はもちろん、BOOKARTの顔となっている一番人気のCry City。WEBでのエントリーを終えたら、一足先に郵送でフランスまでいってらっしゃい!
ジェトロ(日本貿易振興機構)の方からのおすすめで、IDEC横浜が主催する、「初めての海外進出 A to Z」という輸出実務のセミナーを受けてきました。みなとみらい線の日本大通り駅に直結した会場から、とても素敵な横浜の景色が見えました!展示会も初めてですが、本格的な海外展開も初めて。このクラウドファンディングのゴールはパリの展示会ですが、展示会はブランドの海外展開のスタートでもあります。展示会に向けた準備は何もかもが初めてで分からないことも多く、想像を超える忙しさですが、同時に海外進出を目指す企業への充実したサポート環境にも驚いています。なんと今回受けてきたセミナーやジェトロの経験豊富なコンサルタントの方からのアドバイスもすべて無料です。こんなにも何かを始めようとする人をバックアップしてくれる体制が日本、横浜には整っているということを知り、ちょっと涙腺が緩みました。
銀座グランパグラス 店主の安江さまから応援メッセージを頂きました!BOOKARTの眼鏡をお取り扱いいただいている、銀座グランパグラスはその名の通り銀座の中心にあり、ゆっくり一対一で素敵な眼鏡を選んで頂ける特別な眼鏡店です。ユニークなデザインの眼鏡も多く取り揃えがあり、店主の安江さまもとても感じがよく、楽しい時間が過ごせること間違いなしです!