(昨年の狂奏祭に参加していた、かん太@kanta_oshiro様に狂奏祭のレポを書いて頂きました!)去年の8月9日、京都学生狂奏祭に行ってきた。正直このイベントに参加するかは当日まで悩んでいた。無料の音楽フェス、立地も京都市内で、浪漫革命やいちやなぎ、パソコン音楽クラブといったインディーズバンド好きからすると、かなりそそられるアーティストラインナップ。Xの公式アカウントでも「当日混雑が予想されるので入場制限の可能性もあります」とアナウンスされていた。会場までは車で2時間、正直そこまで行って入れなかったら辛いなと思っていた。けど結果的に行った。自分の好きなアーティストは見れるときに見ておきたいと思ったからだ。車を2時間走らせて熊野寮に到着。会場は思ったほど混雑はしていなかった。学内にあるステージと屋外にあるステージの2ステージ。目当ての浪漫革命の出番まで適当にステージを見るはずだった。しかし、そこでpuggsというバンドに出会ってしまった。キャッチーなメロディーに各メンバーの演奏技術、それを聞いて自然と体が揺れていた。全く知らないアーティストだったがそのパフォーマンスに心奪われ、あっという間に出演時間30分が終わっていた。そしていよいよ浪漫革命の出番が来た。結論から言うと、この日は私にとって忘れられない日になった。参加者みんなで合唱した「あんなつぁ」、そしてボーカル藤澤信次郎氏がMCで「警察も入って来れないこの場所で革命を起こそう」と叫び、最後には「楽しい夜ふかし」の大合唱。これは浪漫革命のYouTubeでもあがっているのでぜひ見てほしい。その楽しさが一目でわかると思う。参加者も出演者も運営者も一緒になって盛り上がった、いわばフェスの理想形だと感じた。(実はその後、某イベントで藤澤信次郎氏とお話する機会があったのだが、あの日はほんとに楽しかったねと本人も話していた)浪漫革命のパフォーマンスが終わった後、実行委員長が出てきて「資金が潤沢ではないこと」「このままでは来年も開催できるかも不安だということ」「生ビールを買いすぎて大赤字になりそうなこと」など、手作りで入場無料だからこそのリアルな実情を話していた。その後私はまた2時間かけて帰宅したのだが、この最高なフェスをぜひ続けてほしいという想いと、こんな最高なフェスを無料で見ていいわけがないという想いでいくらかカンパをして会場を後にした。そして月日は流れ、今年の7月。去年6月頃に開催告知がされていたので、資金面も苦しそうだったし、今年はもう開催しないのだろうと思っていた。だが日程を9月に変更しての開催告知が行われて心底喜んだ。この1年、京都学生狂奏祭が再び開催されることを心から楽しみにしていたからだ。puggsのように自分の新しい推しバンドにであえるかもしれない、またあの最高な日を過ごせるかもしれないとワクワクしてならない。(しかもpuggsは今年も参加が決定している!)もし参加するか迷っている人がいて、この文章を読んでいたら迷わずいってほしい。うまく言い表せないが、京都学生狂奏祭には未知の可能性が秘められていて、行って後悔することはないと思う。むしろ行かないことによる後悔はしてほしくないし、私もあの時行かなかったら今死ぬほど後悔していただろうなと感じる。またイベント開催のためにクラウドファンディングもお願いしたい。(私は運営の回し者ではないし、この感想対する報酬ももちろんない)ただまだ行ったことがないイベントに対してクラウドファンディングをするのもハードルの高いものだと思う。だったらイベント当日会場に足を運んでいただき、肌でイベントを感じてもらい、良かったと感じるならぜひ会場で行われるであろうカンパにご協力していただきたい。(口酸っぱく言うが運営の回し者では決してない)みんなで協力してこの最高なフェスイベントを開催して、最高な日にしましょう。
会場設計をしています鈴木です。建築を専攻しています。さきほど学会発表を終えました。居候先までの電車でこれを書いています。筋の悪い論文を経て今4報目にとりかかり、研究とそのアウトリーチがだんだん楽しくなってきました。だから今年狂奏祭の設計をするのを少し迷ったけど、なにより去年の狂奏祭が最高だったので今年もやってます。ライブで盛り上がった時も最高だったけど、僕が忘れられないのは前日屋上からまだ静かな会場を眺めた時です。みんなで作ったこと、明日たくさん人が集まることを想像して、すごく心が満たされました。僕は皆の中心にいるタイプではなく、パーティなどが苦手ですが、その空間をつくるのが好きで、まあそれでいいかと思えました。8月は設計と研究を往復していて、狂奏祭は人間の解放が、研究は抑圧への批判が根底にあると考えました。空間が持っている力はパワフルで裏表があり、無意識に作用するからおそろしいです。寮には場について考えられる潜在的設計者がたくさんいます、彼らとめいいっぱい考えて、今年も狂奏祭でしかできない場を目指します!具体的なコンセプトは大階段です。一つの図式で解こうとした理由はいろいろあるけど「去年は大きな階段があった」と思い出せたらいいなと思ったからです。設計を考えるにあたり、外会場となる駐輪場のあたりを眺めると、様相が均質だと感じました。寮では珍しいことです。ここにとても大きな階段をかけて、使いこなしの手がかりを作りたいと考えました。階段の風景が人をいざない、登った先が字義通りの踊り場になる、皆が混じり合う風景を目指します。いまなぜか平和島駅につきました。ぜんぜん違う方向です。このままでは空港に行ってしまうようなので、下車して折り返します。建築基準法や条例より、芸術・充実・効率、なにより安全第一を大切にやりきります。一緒に階段登りましょう、むしろ一緒に作りましょう。会場でまってます!鈴木
狂奏祭のアーティスト発表、第4弾で終了となる予定でしたが、追加アーティストが決定したので発表いたします!!・覚醒DJ・tui・あんず✿ あんず✿・モラトリアム @moratorium_band以上の4組です!!覚醒DJ…アーティスト名もアー写も気になりますね!今後も狂奏祭の情報にご注目下さい!タイテや会場設計など発信していきます!!
広げた風呂敷が畳めない僕の部屋には、色とりどりの風呂敷が広がり、何かを踏まず鼻をかむこともできない。正直に言うと、今年も狂奏祭を開くことになると思っていなかった。僕は僕なりの忙しさに殺されて、何かに怒ることも忘れ、ただただどこかに向かっていた。振り返って見てみると僕はどこに向かうともなくぐるぐると歩いていただけなような気もする。歩いている間の僕は息絶え絶えで、次の一歩をどこに置こうか考えるので精一杯だった。振り返って見てみると、僕はどこか山の上の方にいた気もする。まとめると、僕はどこかの山の上の方でぐるぐると歩いていたということになる。正直に言うと、今年も狂奏祭を開きたくなかった。去年の狂奏祭は間違いなく良かった。そこには何も疑いもないし、僕は僕たちを誇りに思っている。けれど、去年の狂奏祭がどう良かったのか、なぜ良かったのかについて、僕はまだ何も持ち合わせていない。その答えは僕の中でまだ拡散していて、破片を拾っても手がかりにはならなさそうだった。だから僕はこの狂奏祭というアイデアそれ自体にも、もう一回やることにも自信がなかった。もう一度やって、それが僕の期待もみんなの期待も越えられなかったらどうすればいいかも分からなかった。みんなが忘れてしまっていたら楽だろうなと思ったこともある。けれど僕が山の上の方でぐるぐると歩いている時にも狂奏祭のことを覚えている人がいた。彼が僕に声をかけて、僕は一度立ち止まった。そうしてようやく僕はただ逃げているんだということに気づいた。僕は去年の狂奏祭の企画会議の議事録を全て読んで、連絡に使っていたdiscordを全て読んで、懐かしい気持ちと懐かしく感じている自分の不甲斐なさに打ちのめされて、その後少し驚いた。僕は、僕たちは誰一人として、狂奏祭があのようなものになることを想像していなかった。僕たちがこれを「音楽祭」と読んでいた時、僕たちはあのような「音楽祭」になることを誰一人想像していなかった。現在の名前が決まっても、僕たちはただ週に一度集まって次の週までにすることを確認し、手探りでその輪郭を作っていった。そうしてできた輪郭の中に当日やってきた人がいろんなものを詰め込んだ。あまりにもものを詰め込むから、もともとかも知れないけれど、輪郭は千切れたと思う。いや、確実に輪郭は千切れた。その瞬間を僕は覚えている。輪郭が千切れたその時、僕は何かを確信した。何かは分からない。今年も狂奏祭を開いて、それがどんなものになるかも、熊野寮にとっていいことになるのかも、京大にとっていいことになるのかも、社会にとっていいことになるのかも、正直分からない。もちろん分からないなりにできることをやるだけだが、分からないことは分からない。けれど僕がいるのは熊野寮という自治寮だ。そこには、分からないこともやってみられる土壌がある。そこには、場所があり、人がいる。そこには、今までの寮生がつくった自治があり、今の寮生が守る自治がある。そこには、何かの可能性があり、何かの希望がある。その可能性と希望は、今の社会の定規を当てなくても価値があるものとして認められる。そうして僕は逃げずに向き合おうと思った。自分の周りにあること一つ一つに向き合って怒ったり、喜んだりしたい。自分がいいと思うことをいいと思うようにやりたい。狂奏祭は僕にとって何か大きな意味がある。その意味は僕にとって何か大きな意味があるだけではないから。狂奏祭は僕たちにとって大事なもので、それはただ楽しいからとかではなく、もっと何か、何かがあると思う。みんなでそれを考えながら、みんなでそれをつくっていきたい。僕たちが今いる大学や社会には怒るべきことがたくさんある。僕たちが今いる大学や社会では僕たちは僕たちらしく歩くことができない。僕たちは僕たちのために、集まるために集まって、怒るために怒りたいし楽しむために楽しみたい。そのために、もう一度みんなで立ち止まる機会が必要だと思った。広げた風呂敷を畳むことはできないけれど、もう少しものを詰め込める気はする。何が手に入るかはわからないけれど、もう一度やってみようと思う。寮外連携局長・京都学生狂奏祭統括 umi
狂奏祭の第4弾アーティストが公開されました!!第4弾で発表された4組のアーティストを紹介します!!・SUSHIBOYS SUSHIBOYS ・E.O.U eoumuse・in the blue shirt in the blue shirt.com以上の3組です!!狂奏祭では、これまで発表してきたアーティストの方々のライブを入場無料で楽しんでいただけます!是非、今後も支援のほどよろしくお願いいたしします!!また、お知り合いなどに狂奏祭を宣伝していただいても助かります。来場者の方も一体となって狂奏祭を盛り上げていきましょう!!