
里芋と血流×薬膳のおはなし
秋から冬にかけて旬を迎える里芋は、日本の食卓に昔から親しまれてきた食材です。
ほくほくとした食感と独特のぬめりを持つ里芋は、薬膳の世界では「脾(ひ)=胃腸の働き」を整える食材とされています。
胃腸が元気に働くことで、食べたものから栄養をしっかり吸収でき、血を「つくる」土台が整います。
血流が滞らない体を目指すためには、この“胃腸のケア”がとても大切なのです。
里芋のぬめりはムチン様の成分と呼ばれる多糖類で、消化管の粘膜をやさしく保護するサポートが期待されます。
そのため、胃腸が弱りやすい季節の変わり目や、疲れがたまったときに取り入れるのもおすすめです。
また、里芋は食物繊維も豊富で、スムーズな排出を助ける食材でもあります。
巡りを滞らせる余分なものを溜め込まないことも、血流ケアの大事なポイントです。
薬膳的にみると、里芋は「脾を補い、余分な湿を取り除く」とされます。
現代でいうと、胃腸がもたれやすい、むくみが気になる、といったサインに寄り添ってくれる
食材といえるでしょう。
血流改善を考えると、直接「血を増やす」食材に目がいきがちですが、その土台になるのはやはり胃腸の働きです。
里芋は、その基盤を整えてくれる心強い存在なのです。
◆簡単献立のアイデア
・蒸し里芋の肉みそがけ
蒸した里芋に、鶏ひき肉と味噌・生姜で作った温かいあんをかけます。胃腸をいたわりながら、体をぽかぽか温める一皿です。
・里芋と鮭の豆乳みそ汁
鮭のたんぱく質と豆乳のまろやかさが、里芋と好相性。発酵食品の味噌も加わり、「血をつくる」サポートになる組み合わせです。
・里芋と鶏肉の黒酢炒め
黒酢の酸味が巡りを後押しし、さっぱりと食べられるメニュー。油っぽさも抑えられ、健康的にいただけます。
旬の里芋は、シンプルに蒸したり、煮物や汁物に加えるだけで、胃腸と血流の土台を整えるサポート食材になります。
毎日の献立に少し取り入れるだけで、体はゆるやかに応えてくれるものです。
「血流がすべてを解決する」という視点から見ても、里芋はまさに“巡りの基盤づくり”に役立つ食材。
今日の食卓に、ぜひ取り入れてみてください。




