
秋にうるおいを届ける果物「梨」
~血流×薬膳の視点から~
秋の味覚として人気の梨。
シャリっとした食感とみずみずしい甘さが魅力ですが、
薬膳の世界では単なる果物以上の存在です。
梨は体の乾きをいやし、熱をやわらげ、のどや肺をうるおす
果物として扱われてきました。
秋は空気が乾燥しやすく、のどの不快感や咳、
肌のカサつきなどが出やすい季節。
そんな時は…
梨は自然の恵みで内側からうるおいを届けてくれる果物です!
血流との関係をみると、水分をたっぷり含む梨は
「巡りの土台」を整える役割を果たします。
血液がスムーズに流れるためには、十分な水分が欠かせません。
乾燥で体内がカラカラの状態になると、血の流れも滞りやすくなります。
梨を取り入れることは、潤いを補い、血流の流れやすい環境をつくる
サポートにつながるといえるでしょう。
また…
梨には食物繊維(ペクチン)が豊富で、腸内環境を整える働きが
期待できます。
腸が整えば栄養の吸収がスムーズになり、血液の質を支えることにもつながります。
さらに、カリウムを多く含むため、余分な塩分を調整して体の水分バランスを
整えるサポートも。これはむくみやすい方にもうれしいポイントです。
ただし、梨は体を冷やしやすい果物でもあります。
特に冷えが気になる方は、生で食べるときは量を控えめにし、
温める工夫をするとより安心です。
たとえば、生姜やシナモンを加えた梨のコンポートは、
甘味にスパイスの温かさが加わり、血流をサポートする薬膳スイーツに。
梨と大根のスープは喉の乾燥対策に役立ち、体を内側からやさしく潤してくれます。
薬膳の知恵は「季節と体質に合わせて選ぶ」こと。
梨は秋の乾燥にぴったりの果物ですが、冷えが強いときは温めて、
のぼせや乾燥が強いときは生のままで…と、自分の体に合わせて工夫するのがコツです。
梨は「潤いを補い、巡りを支える」秋の味覚。
日々の食卓に上手に取り入れ、季節の変化に負けない心と体づくりに
役立ててみてはいかがでしょうか。




