初めまして。先日、本年度のWSC・WPC日本代表選手団に加わらせていただくことになった安藤と申します。基本的に代表選手は5月の選抜大会を経て決定されますが、自分の場合はPuzzle GPの成績基準に基づく参加というやや特殊な形でしたので、このあたりを私の方からご紹介したいと思います。
Puzzle GP・Sudoku GPというのは、WSC・WPCも主催する世界パズル連盟(WPF)によって運営されているオンラインパズル大会です。毎年1月~8月頃にかけてそれぞれ8回の大会が開かれ、それらを通算した年間成績を競うことができます。そして、その上位者はWSPCの現地会場において開かれるプレーオフ(GP Final)に出場できます。私は今年のPuzzle GPにおいてこのFinalに出場できる成績を収めたため、WSPCに選手として参加しながらFinalに挑む運びとなりました。
GP Finalの形式やルールは年によって全く同じではなくしばしば変更されますが、今年度は昨年度に引き続きonline stageとoffline stageの二段構成となっています。GPの年間成績に基づいて選抜された16人は、WSPCの前に8個の単問ラウンドをあらかじめオンラインで解きます。このタイムはWSPCの現地で公表となり、これを用いて各選手の勝敗がトーナメント表にしたがって途中まで決定されます。このときのトーナメント表はスイス式と呼ばれるものに近いやや複雑なもので、基本は選手同士の1対1を繰り返して勝ち進んでいく形ではあるものの、負けても敗者復活があったり16位までの全員の順位決定戦があったりします。そしてWSPC現地で行われるoffline stageでは、online stage終了時点での上位10人がこのトーナメントの残りの部分を戦うことになります。こちらは紙で1問を解く速さを1対1で競う試合を何度か行い、最終的にチャンピオンを含む全員の順位が決定します。
既にonline stageの解答期間は終了しており、私も8問を解き終えています。その出来栄えについてはいろいろと思うところはありますが、あとは祈るしかありません。私は過去2年もPuzzle GP Finalに出場したもののいずれも10位に終わっているので、今年は1桁順位を取りたいと思っています。
また、せっかく参加するからにはWSCやWPCにも全力で挑む所存です。問題紹介を含む本プロジェクトの返礼にも参加させていただくので、皆様にもWSPCの面白さをお伝えできればと思います。
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安藤選手のGP Final offline stageへの出場、そして高い順位を取れるよう祈りましょう! 会場で行われるoffline stageは、オンラインで配信が行われることもあります。今年については未定ですが、もし配信があるようでしたらJPFのXや、この欄でお知らせしようと思いますので、ときどき覗いてみていただけると嬉しいです。