
女は何人もの人生を生きている
来音プロジェクトは、多くの人の気持ちとお力をお借りして集めています。特に女性のスタッフの仕事を見ていると、自分の時間を作ることの難しさ。消えていく労働。積み重ならないキャリアを思います。
家族の話を聞き、対応するうちに、夜になり、疲れ果てます。第一部仕事。第二部家族。第三部が夜中に自分のしたいこと。第三部は奨励されたり、応援されたりすることはありません。
若いころからなんでそこまでやるの?家族が可哀想!と言われてきました。もちろん、罪悪感が必ずありました。家族や職場に、私が批判されるのは当然だと思っていました。迷惑をかけないこと。自分の気持ちに蓋をすること。だから、私は電車の中とか家族の寝てしまった夜中に仕事しました
学校で仲良しの司書の先生は、親のケアに追われています。万博も行けず、旅行も行けません。私たちは、自分の職業ややりたいことを最優先にできる立場ではないのです。
わたしたちって、選んでる?
人生をジェンダーに拘らず選べていますか?家族を放置できますか?子育てを終えても、のしかかる両親のケアをどうこなしていますか。女性はいくつもの人生を、同じ体で同じ時間に生きています。
男性は「ブラックパワー」で仕事をガンガンやるそうです。一点集中。腹が立つエネルギーを煮えたぎさせて、仕事するそうです。私だって、集中したいよ!
私たち、ブラックパワーを持つことは許されていません。責務ができてないと自分を責めています。自分が大事だと思うから、家族の世話に走る。
でも。それ、本当に選んでますか?なぜ、夫はそれをしないのですか?私たちは、なんとかなるよと逃げることはできません。子どもも親も、私の心から消えることはありません。
今日も家族の話を聞いています。そして、早く帰ってご飯作らなきゃと走っています。家族との時間が私の睡眠時間とバーターであること、ご家族はご存知ですか。







