注目のリターン
滋賀県長浜市木之本町で地域の発酵食の継承を目的に活動をしている「ツボのソコ」と申します。
メンバーは藤谷法子、松浦すみれ、植田睦美、植田淳平の4人、と幽霊部員数名です。
いずれも移住や嫁入りなどで縁があり木之本で暮らすことになった面々。
「私らには美味しいごはんを作ってあげることしかできひんしなあ」と言いながら、美味しいごはんを通じて家庭へ、町へ、社会へ、大きな愛情を注ぎ続けるオカンたち。
そんな「発酵オカン」に魅せられた者たちです。酒蔵や醤油蔵が並ぶ木之本(きのもと)では、かつてはどの家でも季節の漬け物を漬けたり、味噌を仕込むことは当たり前の光景でしたが、時代の移り変わりとともに、そんな地域の発酵文化も途絶えつつあります。
そこで、私たちは2019年から地元のオカンたち(後述の発酵オカン)とタッグを組んで、発酵食にまつわるイベントの開催や街の発酵関連の店などを載せた「きのもと発酵まっぷ」を作るなど地域の発酵食を多くの人に知ってもらうための活動を続けてきました。
▲きのもと発酵まっぷ(松浦すみれ作)
2021年には東京の「6curry」で発酵×カレーのイベントを実施したり、オカンが仕込んだ発酵食を詰め込んだ商品「オカンの発酵定期便」をリリースしオンラインショップで販売を始めたりと、今では「オカンの味」を木之本から全国に届けるまでに活動の輪が広がっています。
新聞やテレビなどのメディアに取り上げていただく機会も増え、近年では「くいしん坊!万才」や「news every.」などに出演しました。
▲日本テレビ「news every.」
2023年、日本テレビ「行列のできる相談所」に出演したことをきっかけに、「発酵オカン」の存在が全国区に。
番組を見ていた有隣堂出版部の方が目を止めてくださり、大津の藤澤佳織さん(通称・よめちゃん)を通じて、私たちツボのソコに商業出版のお話をくださいました。それが2024年5月ことです。
「消えゆくオカンの発酵を残したい」
活動を続けていく中でそんな思いが強くなっていた我々「ツボのソコ」メンバーにとっては、願ってもみないチャンスでした。
メンバー内でも話合い、有隣堂出版部さん、よめちゃんと一緒に書籍化を目指すことに決めました。
"『発酵オカン』出版プロジェクトチーム"の発足です。
書籍の制作の中で、取材・執筆・イラストを担当していくのは、ツボのソコメンバーであるイラストレーター&ルポライター:松浦すみれです。
これまで制作してきたオカンの発酵の冊子や発酵新聞をもとに、そのあたたかいタッチで四季の発酵オカンの手仕事や湖北の食卓を描きながら、オカンたちとの交流を通じて感じた、その暮らしぶりや生き方の魅力を綴ります。
(2025年秋頃・出版予定)
兵庫県の南部から、播州女が木之本に移り住んで23年の月日が流れました。
「あなた、もうすっかり木之本の人やね」と言われている、発酵オカンの一員であり、ツボのソコメンバーの「のりこ」です。
お嫁に来た時を振り返ってみると、色んなことが変化してきました。いつの時代も変化し続けているとは解っていても、なくなりつつあるものに対しては大変寂しい気持ちです。
特に地元の主婦の手で受け継がれてきた発酵の味は本当に今日明日なんとかしないと無くなってしまう、タイムリミットが来ているように感じています。
わたしに作り方を教えてくださった沢山の主婦たちはレシピの後ろにある女性の生き方も伝えてくださったように思います。
その味は妻、嫁、母、姑として生きる(私はまだ嫁までですが)人生の味のするちょっぴりほろ苦い思い出。オカンの発酵はそれなしには語れない田舎の味であると私は思っています。
以下は私の記憶の覚え書きです。
先輩オカンたちからは「こんなものは甘っちょろくてまだまだや」と言われそうですが、とにかく覚えていることを書き綴ってみます。
女が食事を作るもの、が当たり前だった時代。
「一生懸命作って『美味しかったで、またこれ作ってね』と言われるのが何よりの原動力となっていた」とオカンたちは語ります。
とくに町の様々な行事、寄り合いの際に持ち寄られるお漬物、郷土料理はお披露目の場所であったと言います。仕出し料理のパックのほかに各家庭で「我が家はこれが美味しい」というものがずらりと並びます。
特に法事の席などの仏事では、親戚一同が母屋に帰ってくるので郷土の味を食べてもらいたいとオカン達は自慢の腕を振るうのでした。そういう行事などの食の席からも郷土の味が引き継がれていたように思います。
料理屋からとった仕出し弁当よりもオカンのおかずを「なつかしい、なつかしい」といいつつ酒と時間は進み、帰る際にはオカンはそれらを小さなパックに入れてラップで包み、お土産にもたせるという光景があちらこちらに見られたようです。
若嫁さんはお姑さんから教えてもらったレシピを練習してなんとか家族に「おふくろの味や」と認めてもらえるようにがんばったとも聞きます。
実際、私も旦那さんの「美味しい!」が原動力でここまでやってこれたといっても過言ではありません。
私の嫁ぎ先の父は3年前に亡くなりましたが、お漬物を何より愛する人でした。嫁の私の作る料理を毎日「おいしいおいしい」と言って食べてくれました。
義母からは右も左もわからないうちからお勝手場(台所)の一切を任され戸惑いましたが、浅漬けはもちろん、らっきょう、奈良漬け、ぬか漬け、沢庵などなど季節ごとの義母の発酵の存在がありました。
私にとってはそのひとつひとつが宝石のようなもので、しかも原材料は「庭の木に成っている」、とか「畑で採れた野菜で」、という身近な存在のものが発酵という方法で絶品料理になっていることに感動したものでした。
自分(料理はやや得意だと思っていた)も作ってみようと「適当やで」とレシピ(メモ)をもらうも、いざやってみると失敗の連続。
そんな姑から嫁さんへ「オカンのレシピ」が山ほどあったのです。
義母からは嫁いですぐに「ここの土地の嫁さんはみんな【発酵】をやっている」と言われ、「みんなやっているのだったら私もやらねば」と思い、今現在まで作り続けてきました。
でも「やらねば」では動く私ではなく、実際は「本当に美味しかったから」続けられた、と思います。
なくなりつつある原因は、町から若い人がどんどん都会へ出て行ってしまい、子供も少なくなり、伝える人がいなくなったこと。
もう一つは、かつて畑で野菜を作っていたおじさんおばさんも歳をとって、畑で野菜を作る人が少なくなってしまったということ、スーパーでなんでも手に入るようになったからなどです。
でもオカンの発酵はスーパーでは売ってないのです。
ひとつ例をあげてみます。
湖北の郷土の味、たくあんから手間暇をかけて作る「ぜいたく煮」ができないのです。そもそも畑で大根を作る人がいない、たくあんを漬けない、たくあんの古漬けを作らないの"ないない"の連続で絶滅危惧種の料理です。
特にレシピにできないオカンの微妙な手加減・塩加減の発酵料理が、長年何代ものオカンたちが引き継がれてきた味が、この日本中から無くなってしまうその時が来ているように思います。
スーパーやお取り寄せでは味わえないフレッシュな発酵料理は、その土地でしか味わえないし、オカンに学ぶしかありません。
とても私ひとりの力ではどうすることもできませんが、これを読んでくださったみなさんが作ってくださってもいいし、食べに来てくださってもいい。
どんな方法でも一人でも多くの方に知っていただくこと・味わっていただくことで味を繋いでいけるのではないか。
私たちツボのソコの活動テーマは「全国に発酵オカンのムスメ・ムスコをつくる」こと。
オカンの発酵が本になったら、田舎はなくなっても、オカンの発酵はきっとどこかで覚えていてもらえるだろうと希望が持てます。
私たちは、このオカンの記憶たちを、記録として書籍に残しておきたいのです。本にまとめる、本にして残す意味って、すごく大きなことなのです。
それを実現するために今回「ツボのソコ」メンバーの一員として出版にチャレンジします!今回の出版は、応援してくださる一人一人の想いによって、支え続けられる書籍を目指しています。
沢山の人たちに滋賀の食文化・発酵オカンのことを知ってもらいたいと思っています。
関わる人も自然と増えていき、こうやってクラウドファンディングを通して応援してくださる皆さまもその一員です。
今回のプロジェクト、出版というゴールにたどり着くまでの道のりはまだまだ長いです。
書籍発刊までの間、オカンたちのあったかさに少しでも触れてほしいと考え、オープンチャットを開設しました。
よりタイムリーに書籍『発酵オカン』の進捗状況をお伝えしたり、リアルなオカンたちも登場する予定です。ぜひこちらにもご参加ください!
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以下は、『発酵オカン』出版プロジェクトチームがこの出版にかけるそれぞれの想いを記しています。
少し長いですが、なぜ書籍=紙の本にするのか?の理由を感じていただけるかと思います。
読んでいただけると幸いです。(プロジェクトチーム:よめ)発酵大好き、のりこです!田舎は食の宝庫。新鮮で美味しいものが沢山あります。雪国ならではの発酵という保存法ではあるけれど『調理』でもあると思っています。いゃあ、こんな美味しいものはない!
味付けの基本は野菜と塩。そこから木之本の水、空気、家に住み着いた菌達が働いてくれます。現在、高齢化がすすむ木之本で引き続ぐ次の世代も激減。伝えられずに消えていく。。何とかしようと9年前からその方法をすくらむのオカンメンバーは引き継いでカフェで提供しています。
今はもうこの世で会うことができない沢山のオカン達のレシピも含め発酵の歴史を書籍にして、今度はみなさんにバトンタッチしたいと思います。
はじめまして。ルポ&イラストレーターの松浦すみれです。
私は〝日本酒ガール〟として自著を出版した折に、木之本の酒蔵を取材したことでこの街を知りました。その後、縁あって、私は生まれ育った京都から、木之本の町に移住。約8年前に引っ越した日のこと、しんしんと降り積もる、体感したことのない豪雪にめんくらったことを今でも思い出します。当初は近くに親しい友人もなく、こんな寒い土地でやっていけるだろうかと、不安ばかりで過ごしていました。そんな日々から、街を知るきっかけをくれたのが、のりこさんを始めとする木之本の元気なお母さん方でした。
地元の郷土料理で街を盛り上げようとするお母さん方の存在を知り、イベントの企画や制作物を頼まれるようになりました。「オカンのツボ」立ち上げに加えていただき、私が街を初めて取材することとなった「きのもと発酵マップ」では、老舗の醤油蔵や酒蔵で、普段からお店を切り盛りしている元気な女将さんたちと出会いました。
私たちを思いやってくれる方々の存在にいつしか、ここでなら楽しく暮らしていけると、自然と思えるようになっていきました。木之本の長い冬、豪雪にも負けず、たくましく天真爛漫な笑顔をみせるオカン&オトンたち。これまで、地元に向けて小さな冊子や発酵新聞などを発行してきましたが、いつかこれらをまとめて本に出来ればいいなと、のりこさんとにわかに夢に描きはじめたのはつい最近のこと。こんなに早く、実現に向けて動き出すとは思っても見ませんでした。
日本各地の、きっと同じような小さな町で、絶滅危惧の漬物や郷土食があるのではないかと思います。木之本という街もそんな街の一つです。この町でつむがれてきた発酵文化や人々の暮らしを、少しでも多くの人に伝え、知ってもらえるきっかけの一助になればと願っています。
結婚をきっかけに大阪から木之本に移住した「新米オカン」こと植田睦美です。
新婚当初でまだ知り合いがおらず不安を感じていたころ、同じ町に暮らすのりこさん(発酵オカンの一人)と出会いました。「今度みんなでみそ作りするからむっちゃんも一緒に作る?」と声をかけてもらい参加することに。その後、幾度となく漬物の作り方を教わったり、「たくあんの贅沢煮」などの郷土料理をご馳走になったりする中で、そのおいしさに魅了されていきました。
都会育ちの私には「四季折々の発酵に彩られた暮らし」は珍しく、「旬」に追われるように忙しくテキパキと漬物をこしらえる姿はとても眩しくうつりました。いつしか心の中には「木之本の立派なオカンになる」という目標ができていました。それは、この地域に生きた先人たちの暮らしをなぞり、味を受け継ぐことで、「この土地になじみたい」、「この土地で暮らしていく覚悟や自信をつけたい」という思いからだったのかもしれません。
今年1歳の娘もみそ汁が大好きです。発酵オカンから教えてもらった「みそ」や「漬け物」が娘にとっての「おふくろの味」となり、次世代へのバトンを繋いでいければと思っています。
今回の書籍は、木之本の美しい四季とオカンの魅力を伝えるとともに、なくなりつつある郷土のレシピを後世に残していく一冊になります。田舎の発酵文化も紙の書籍文化も良いものなのに廃れつつあることを「時代の流れ」の一言で片付けるのは悲しいです。良いものが残り続ける世界であってほしい。全国の人に届くことを夢見て。応援していただけるとうれしいです。
東京から木之本に移住して間もなく10年が経ちます。
発酵オカンのみなさんとは「Bookcafeすくらむ」から始まり、「オカンの発酵便」をつくり全国に届けたりと、まちを盛り上げるために色々やってきました。いろんなご縁があり今回出版することになり、書籍を通して「発酵オカン」を切り口に木之本の事を知ってもらえる機会をもらいました!田舎が恋しい、食に興味がある、面白い人に会いたい!ぜひ、プロジェクトの一員になっていただき木之本にお越し頂けたら嬉しいです。
はじめまして、よめです。滋賀県で中小企業の嫁として活動しています。どんな中小企業かというと「50年本を製造してきた製本屋」です。
50年の間に出版不況と呼ばれる時代が訪れ、嫁いで10年どうにかこうにか製本を続けてきましたが、私は2023年、製本屋を辞める決断をしました。
私たちがいた出版業界は、誰も幸せにならない世界だったからです。製本屋を辞めるとき、考えたことがあります。「本を製造するという役割ではもう業界の役には立てないけれども、他の形で貢献できないだろうか」「私たちは製本をしない選択をしたけれども、苦しい中で製本を続けるという選択をした製本屋もいる。そんな人たちが続けてよかったと思えるような未来をつくるお手伝いができないだろうか」。
そんな時、有隣堂の根本編集長と出会いました。私たちが製本を辞めた理由にも向き合ってくださいました。そしてお互い「既存の紙の出版」に行き詰まりを感じていました。
「滋賀なら『発酵オカン』って知ってますか?」
当時私は知りませんでしたが、「これで『新しい紙の出版』ができるかもしれない」と思いました。気づけばその日のうちにツボのソコにアポを取っていました。植田さんと会い、発酵オカンを知り、木之本に足を運び、漬物を皆で囲み……すっかり私は発酵オカンのファンです。その生きざま、同じ嫁として泣けてくるくらいかっこよくてあったかい。
「3000部の壁」という言葉が出版業界にはあります。3000部が採算ライン。つくっても売れないと不良在庫。だから出版社は「売れそうな本」しか作らない、否作れない。売れないけれども出版すべきだという本を500部作る出版社もありますが、その場合、誰かが“赤”を被っているケースが多い。
三方よしは出版業界ではもはや成立不可能なのでしょうか?いいえ、きっと「新しい紙の出版」の形はあると思います。いわば今回のプロジェクトは、たくさんの人を巻き込んだその実験です。そしてこれからもどんどん巻き込まれる人が増えていくという、そういう実験です。出版を、コミュニティ化するのです。「中古買取屋に持ち込まれない、モノとして愛着のある本をつくる」「関わってくれた人・会社が、誰も“赤”にならない」これが自分に対して課したプロジェクトの目標です。発酵オカンの挑戦でもあり、元製本屋の挑戦でもあり、出版の挑戦です。
「なんでこんなにオカンに惹かれるんだろう」の理由がきっと皆さまにも伝わる本に仕上がると思います。応援よろしくお願いします!
藤原印刷はタイピストだった祖母が70年前に長野県松本市で立ち上げた会社です。昭和の高度経済成長期に東京へ進出し、出版社さんと取引がはじまり、以来ずっと本をつくり続けています。
私が家業に入った15年前は「出版不況」「活字離れ」「デジタル化」といった出版印刷にとってネガティブな言葉しか聞こえてこず「生き残る未来がはたしてあるのか。。。」とめちゃくちゃ不安でした。事実、この20年間で全国の本屋さんの数はおよそ半分になってしまいました。
それでも僕たちが希望を持ち、今なお会社が続けられているのは、本をつくる人が増えているからです。ベストセラーにならなくても、全国の書店に並ばなくても、メッセージに対して共感共鳴する人たちが集まれば出版は成り立ちます。
このプロジェクトも、木之本のローカルに根付く発酵文化に魅せられた人たちが自然と集まり生まれたもので、まさに共感共鳴が根底にあります。つまり、プロジェクトの成否は、木之本の発酵文化の未来だけではなく、出版の未来にも繋がっているのではないか、と勝手に拡大解釈して、持てる力をフル動員して臨む所存です。皆さま応援のほどよろしくお願いします!!!
はじめまして、藤原印刷 営業の宮本です。
当社は印刷・製本に作り手の気持ちが注ぎ込めるような方法2を日夜考えて本づくりに携わっております。『発酵オカン』の活動の持つ人の温かみや、お母さん方のエネルギッシュな人柄、そして地域の食文化を残すというミッションを大切にする為に、「紙は何がよいかな?」「印刷はどんな方法がいいかな?」「製本(外観)はどうすると素敵かな?」等を今回は著者の皆さんと細かく相談しながら決めていきたいと思います。木之本のオカンならではの一冊、皆さんにとっての大切な一冊になる様に誠心誠意、現場の総力を上げて印刷いたします!
また個人的な話で恐縮ですが、今は長野県松本市の工場に勤務しておりますが、元々は京都出身でして、木之本のある湖北(琵琶湖の北側は"湖北"と呼ばれています)も幾度か訪れた事があります。滋賀の発酵食品といえば鮒ずし!最初は正直怖いな~と思っていたのですが(笑)、食べてみるとチーズみたいで地元の日本酒との相性がとても良いですよね。京都は海が遠いので、夏はよく琵琶湖に泳ぎに行っていました。そんな馴染みの深い滋賀のローカルな取り組みに携わる事が出来てとてもうれしいです!
「なれずし」「漬物」など、滋賀県北部に代々、数百年にわたってレシピとともに受け継がれた発酵文化。それを日々のなかで仕込み、料理し、食べ、笑顔で語らいながら暮らす「発酵オカン」たち。都会では、「発酵食は健康にいい」と積極的な摂取が推奨されています。でもオカンたちは、食べる以前に、発酵とともに生きているから健康なのです!
そんな彼女たちの四季折々の味とレシピ、ハツラツとした日常を全国に紹介したい。今回、版元として書籍づくりに伴走するなかで、私にも健康パワーがみなぎるような予感がしています。今回ツボのソコは上記の皆様とタッグを組み、出版に取り組んでいきます!
スケジュール
・2024年8月 出版プロジェクトスタート
・2024年10月 クラウドファンディング開始
・2024年10月 グッドライフフェア出展
・2025年1月 クラウドファンディング終了
・2025年秋頃 出版予定
※出版までの進捗はSNSや活動報告で共有させていただきます。
資金の使い道
・出版の販促費等(本をPRする為の展示会出展費用、イベント開催運営費用)
・CAMPFIRE手数料
応援メッセージ
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今は発酵に関する仕事をしている私ですが、そのきっかけは間違いなく木之本の冨田酒造に勤め、蔵の近くに住んでいたときに出会った郷土食やそれを作る人たちと出会ったことです。
ニシンの糀漬けとか鮎のへしことかぜいたく煮とか、それまで「ラーメン、ハンバーグ、カレー」が大好物の私が、「食べるってどういうことなんだろう」と考え直すことになります。
その中で私が作り始めたのが「鮒ずし」でした。その鮒ずしを地域の人たちに食べてもらって初めて「仲間」「同志」として受け入れられた感覚があります。
発酵を通してつながっていく人の深い縁。その魅力に取りつかれ、今では私の事業のテーマが「発酵でつなぐ、しあわせ」なのです。
勉強していくと、日本の発酵文化は「その土地で恵まれたものが何よりの宝である」ということを静かに語っています。一方、時代は「必要な素材を吟味して世界中から取り寄せられる」。
マーケットを求めるならそれは必要なことです。しかし人としての幸せはどうでしょうか。刺激はあるがどこか空虚に感じることもなくもない。
そういう意味で、この「発酵オカン」の出版は、人としての幸せは本来足元にあることを知っている人たちが、未来へ繋ぐバトンなのだと思います。
心より応援しておりますし、これからも発酵事業者として関わり続けたいと思います。
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さいごに
ここまでお読み頂きありがとうございました!
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「発酵オカン『伝える』書籍出版プロジェクト」は始まったばかりです。
来年秋の出版まで約1年ほどありますが、私たちの活動を見守っていただけるとうれしく思います。
よくある質問
Q:出版はいつ頃になりますか?
A:2025年秋頃を予定しています。
Q:別途の送料はかかりますか?
A:かかりません。支援金に含まれております。
Q:支援がうまくいかない・わからない
A:サポートさせて頂きます。事務局まで問い合わせください。
Q:領収書が欲しい
A:対応させて頂きます。支援の際に備考欄に記入、または事務局まで問い合わせください。
問い合わせ先ツボのソコ事務局(植田)
Mail:info@mediart-ll.com
※件名にクラウドファンディングについてと明記下さい。
※プロジェクトページ写真提供:山崎 純敬(シガグラファー)、長浜ローカルフォト
最新の活動報告
もっと見る【締結】勝手に発酵姉妹都市宣言しました!
2024/12/18 17:13地域の発酵食の継承に取り組む、我ら「ツボのソコ」が企画したイベント「滋賀・オカンの発酵サミット」が先日14日に無事終了しました!高齢化や生活様式によって食卓の風景も変わり、地域の郷土料理を継承する人が減ってきています。この課題に対して、2019年から課題に取り組んでいたツボのソコですが、個々での発信ではまだまだ弱いと感じ、同じような思いを持った方々が、点での発信から面で発信をしていくことで、より多くの方に発酵食の良さを知ってもらえるのではないかと思い企画したのがこの取り組みです。3月はオカン達と高島市の畑漬けの視察に。3月「勝手に『発酵姉妹都市』締結〜高島市編〜」 | | サバイブユートピア参加できなかったという方の為に、アーカイブで当日の様子をこちらに記載させて頂きます。トークセッション米原の発酵レジェンド「丸本愛子さん」、長浜「Bookcafe すくらむ 発酵オカン」、司会進行は日本酒ガールこと松浦すみれさん。自己紹介からはじまり、秘伝のレシピの紹介や、発酵の事についてなどなど、参加者の皆さんも興味深く聞いておられました。中には自分で作ってきた味噌の味見をしてほしい!なども。無事調印式も終わりましたまずは米原と長浜市で。発酵食・米・地酒を味わう最後にご参加のお客さまも「発酵食大好き!」という方や「味噌や漬物を作っている」という方が多く、相席になったお客さま同士も発酵話に花が咲いているご様子で、とっても和やかな会となりました。横のつながりも生まれ、来年は他地域との姉妹都市宣言も締結できそうです。発酵好きな皆様とも今後も何かご一緒できたら..と思います。引き続きよろしくお願いします!クラウドファンディングも残すところ25日となりました!お知り合いの方に発酵好きな方、滋賀が地元の方などいらっしゃいましたらこちらのプロジェクトおススメしていただけると嬉しいです!ツボのソコ一同 もっと見る
応援メッセージVol.1 ハッピー太郎醸造所 ハッピー太郎さん
2024/12/04 14:21ツボのソコ初期メンバーのハッピー太郎さんから応援コメントを頂きました!------------今は発酵に関する仕事をしている私ですが、そのきっかけは間違いなく木之本の冨田酒造に勤め、蔵の近くに住んでいたときに出会った郷土食やそれを作る人たちと出会ったことです。ニシンの糀漬けとか鮎のへしことかぜいたく煮とか、それまで「ラーメン、ハンバーグ、カレー」が大好物の私が、「食べるってどういうことなんだろう」と考え直すことになります。その中で私が作り始めたのが「鮒ずし」でした。その鮒ずしを地域の人たちに食べてもらって初めて「仲間」「同志」として受け入れられた感覚があります。発酵を通してつながっていく人の深い縁。その魅力に取りつかれ、今では私の事業のテーマが「発酵でつなぐ、しあわせ」なのです。勉強していくと、日本の発酵文化は「その土地で恵まれたものが何よりの宝である」ということを静かに語っています。一方、時代は「必要な素材を吟味して世界中から取り寄せられる」。マーケットを求めるならそれは必要なことです。しかし人としての幸せはどうでしょうか。刺激はあるがどこか空虚に感じることもなくもない。そういう意味で、この「発酵オカン」の出版は、人としての幸せは本来足元にあることを知っている人たちが、未来へ繋ぐバトンなのだと思います。心より応援しておりますし、これからも発酵事業者として関わり続けたいと思います。 もっと見る
12月14日開催 『滋賀・オカンの発酵サミット』のお知らせ
2024/12/01 21:18こんばんは、ツボのソコです。発酵オカンのプロジェクトは出版だけではありません。発酵食の継承の為にイベント企画もしています。本日は12月14日にオカンのホームグラウンド木之本で開催する企画のお知らせになります。滋賀・オカンの発酵サミット概要※30名を超えた時点でキャンセル待ちとさせて頂きます。開催日:2024年12月14日(土)時間:11時~14時(10:30開場)料金:3,000円(現地払い)定員:30人会場:日吉座(長浜市木之本町木之本1240 )JR木ノ本駅から徒歩10分詳細・トークイベント 11時~12時・各地の発酵食を食べられるイベント限定の「発酵ランチ」12時~13時>各地の地酒と飲み比べ・各地の発酵食をテイクアウトできる「発酵マルシェ」13時~なくなり次第終了 -------------------------------------ゲスト・米原市 まんまる日和 丸本愛子さん・高島市 棚田ハウス 橋本昌子さん ・長浜市 Bookcafeすくらむ【申し込みフォーム】https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSexiY0Jxf2VFJ5OGrF7erjDyrUlywZWwzURLPg4QhaA2QBMvA/viewform最後にプロジェクトについてです。100万円を達成することができました、ありがとうございます!引き続き目標に向かって頑張ってまいります。みなさまのまわりに発酵好きな方、漬け物好きな方、地方が好きな方、本が好きな方などなど、いらっしゃいましたら、ぜひこちらのページをシェアしていただけると助かります。 もっと見る
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