今回は、今シーズン(2024-2025)初の麦麹の仕込みを行いました。
菌の繁殖が進むと米麹と違い麦麹は、とてもフルーティな香りがします。
麦麹を使って仕込んだ、麦味噌もとても香りがフルーティです。色は米味噌よりも黒くなりやすいですが。
九州はまだ寒暖の差が激しく気温が安定しないので、時期的に麹を仕込むのが難しい時期です。
麹を仕込む室(むろ)の温度が低い場合は、暖房を入れれは良いのですが、高いときは扉を開けるくらいしか温度を下げる方法がないので、室温の管理が難しいです。
湿度も85%以上を保つようにしている為、エアコンなどの機械は壊れるので使えないですし、風を当てると麹の表面が乾燥して良い麹にならないのでNGです。
寒いのは嫌ですが、良い麹を作る為には、寒いくらいが丁度良かったりはします。
夏場に米不足となっていたため、今シーズンは味噌・麹の受託加工が少ないかもと思っていましたが、今のところ例年並みには注文を頂いています。
ただ、昨年までお米を持って来て、大豆と塩のみ店からお出ししていたお客様から、お米も出してほしいという声も何人かありました。
有肥米も昨年までより、1俵(60kg)当り10,000円の値上がりとなっている為、去年までよりお米を買えなかったので、持ち込みのお米が無い方はお断りするしかない状況となりました。
今までが安すぎたというのはありますが、当店で購入していた有肥米の場合、昨年のほぼ倍の価格となってしまいました。
一般の流通でも、1俵当り、14,000円だったのが24,000円となり、1.7倍以上の値上がりとなっています。
お米農家さんも今まで非常に厳しかったので、値上げは致し方ないのですが、その下の加工業者は更に厳しいです。
皆様のご支援、拡散のご協力、よろしくお願い致します。