
【セカンドゴール200名まであと44名】
おはようございます。ムラカミリョウです。
この前「ルックバック」という映画みたのでその感想をつらつら書いていこうと思います。
元々原作漫画だったようで損じ上げなかったのですが、前々から良いと噂のルックバック。上映時間は70分とサクッと見るにはちょうどいい映画です。
話の内容は漫画家を目指す小学4年生の藤野と、不登校ながらとてつもない絵の才能を放つ京本が出会い、ぶつかり、成長していく過程を描いた物語。
単純なサクセスストーリーではなく「挑戦する人がぶつかる才能を持つものへの嫉妬と憧れ」が描かれています。
中学生から社会人(漫画連載をするまで)を若干70分の映画で表現しているので、みていてかなりテンポが良く、要点が凝縮されており描写に無駄がない印象でした。
小学4年生の時に既に絵に自信のあった藤野は、クラスでも「藤野は漫画家になれるよ!」といわれていたくらい高い評価を得ていました。が、不登校の京本が書き上げた4コマ漫画をみて驚愕。(実際には漫画ではなくデッサンが4枚みたいな感じなのですが)
自分より圧倒的な画力に思わず声が出る藤野。クラスの生徒の1人から、
「なんか、あれだな、京本の絵と比べると、藤野の絵って普通だな」
と言われます。
(ちなみにこのシーン、1回目は教室で男子が何気なく発しているセリフになっているのですが、帰り道に藤野が思い出すシーンのセリフはすごい嫌みったらしい言い方に変換されているのも良い演出だなあと思いました)
何気ない一言って刺さるんですよね。子供なら尚更思ったようにいうから。
この一言がこの映画の全てを表現していると言っても過言ではないくらい、ある種の怨念のように藤本を苦しめていったのだろうと思います。
自分に自信を持っていた。ある程度実績を出して周りにも認められつつある。謙遜はしているが、もしかしたら自分は才能があるかもしれない。
自信が確信に変わる前に圧倒的な才能に出会った時、「いや、それでも自分はすごい」と思える人の方が少ないと思います。
きっと"普通の人"の感覚が藤野にもあって、一度は逃げ出そうとするも最終的にはきちんと向き合って努力に努力を重ねていく。
「ああ、俺も同じ経験あるよなあ」と思って途中目頭が熱くなるシーンが多々あります。
これが正しい努力かどうかはわからないが、今できることを必死に実行する藤野。
努力は彼女にとってそこまで苦しい者ではないように思います。どちらかといえば苦しいのは「努力したその先に、果てしない夢への遠さ」を見る覚悟なんだろうなあ。
物語は進んでいくのですが、僕にとってルックバックは今までの人生を振り返って藤野と同じように夢にきちんと向き合えるか?というものを問うた映画のように感じました。
今日は以上でーす!






