みなさま、おはようございます。
Teachersの中場牧子です。
現在進行中のクラウドファンディング
【デジタルとリアルが調和する日常を】に、
たくさんの応援とご関心をいただきありがとうございます。
今日は、神久実子さんからの
応援メッセージをご紹介します。
神久実子さんは高等学校の教員で、
教育者のためのマインドフルネス会主催者として
教員、保護者、子どもに関わる人に
マインドフルネスを広める活動をされています。
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学校の現場で15年以上子どもたちを見てきましたが、注意力を維持することや長い時間「スマホを見ないでいること」がますます難しくなっていっていると感じています。
ある生徒は「家に帰ってインスタを見て、気がついたら2時間経っていた。スマホの時間を減らさなきゃって思ってるのに気がついたら見てしまう。」と言っていました。「スマホによって世の中は便利になったかもしれないけれど、スマホは人を幸せにしてはいないと思う」と言っていた生徒もいました。でもそう思いながらも「みんながどうしてるか気になるから」つい見てしまうのだそうです。
「必要もないのにスマホをついつい見てしまう」ことは私にもありますし、多くの大人にも起きていることだな、と感じています。 SNSで友人や有名人、友人とすら言えないぐらいの関係の人たちとも「つながる」ことができるようになりました。そのつながりが自分の世界を豊かにしてくれることもあると思いますが、時には現実とは離れた、人の「華やかな日常」をついつい見て自分と人を比較して惨めな気持ちや劣等感を感じてしまうということも起こっているのではないでしょうか。それでも「ついつい見てしまう」そのような中毒性がスマホにはあると思います。
そして、社会科教員として今の世界や日本で起きていることを見ていると、SNSやネットの情報の影響力が益々大きくなっていることを感じます。スマホから流れてくる情報にそのまま振り回されるのではなく、一旦立ち止まって冷静に起きていることを見つめるということはアテンション・エコノミーの中でどんどん難しくなっていますが、分断されていく世界をつないでいくためにも本当に大切なことだと感じています。その「一旦立ち止まる」ことを助けてくれるのが、マインドフルネスではないでしょうか。
1週間のマインドフルネスのリトリート(瞑想合宿)に参加してスマホに触らないでいるとほっとする自分がいます。日常の中でも、なるべくスマホを触らないで今この瞬間を本当に生きる時間を増やしたいなと思いながら、1人では習慣のエネルギーに流されてなかなか望んだようにスマホから離れることは難しいとも感じています。
そのような中で、デジタル・デトックスを進め、サステナブルなスマホとの付き合い方に導いてくれる「デジフル(仮)」の取り組みは本当に大切なことだな、と思います。テクノロジーに振り回されるのではなく、テクノロジーと上手く付き合って、より健やかで生きやすい社会を作っていくためにこのプロジェクトが多くの方に届くことを願ってます!
(神久美子さんより)
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神久実子さん、
温かいメッセージを本当にありがとうございます。
そして、長年教育現場で子どもたちと
向き合い続けてこられたそのご経験や視点を共有いただき、
心より感謝申し上げます。
「スマホが便利ではあるけれど、
人を必ずしも幸せにはしていない」という生徒の気づき、
そして「ついつい見てしまう」中毒性に対する実感は、
私たちの取り組みにとって非常に重要なテーマです。
アテンション・エコノミーという仕組みの中で
日常生活にスマホがどれほど深く入り込み、
影響を及ぼしているのかを、
多くの人が無意識のうちに経験していることを
改めて感じさせられました。
私たちの「デジエット」では、
まさに神久実子さんが言及されたように、
一度立ち止まり、自分の時間や注意の使い方を
見直すことを大切にしています。
このプロジェクトでは、
マインドフルネスの実践を通じて、
スマホを完全に排除するのではなく、
より持続可能で健やかな付き合い方を見つける
サポートを目指しています。
皆さまからのご支援総額は毎日増え続けています。
現在の支援総額 543,000円
引き続き、ご支援・ご協力のほど、
どうぞよろしくお願いいたします!
Teachers
中場牧子