みなさん、こんにちは!
Teachersの中場牧子です。
昨夜開催されたオンラインイベント「セルフコンパッションとスマホ時代の私たち」についての開催レポートをお届けます。
こちらのイベントではゲストとしてオランダ在住マインドフル・セルフ・コンパッション(MSC)講師の竹内広恵さんをお迎えし、1時間にわたって興味深いお話を伺いました。以下、イベントの内容を簡単に振り返ります。
◎広恵さんのお話
前半で竹内広恵さんは、オランダと日本の文化の違いを背景に、セルフ・コンパッションをどのように実践しているかを語ってくださいました。
オランダのライフスタイルでは、自転車通勤が主流であり、通勤時間中にスマホを使うことが難しいために、自然とスマホ利用時間が減る環境にあるそうです。また、食事中にスマホを使うことはマナーの上で「タブー」とされているそうです。この点において、家族や友人との会話を大切にする文化が根付いています。また、オランダ発信のデジタルデトックス文化として、「The Offline
Club」というものがあるそうです。これは、あえてオフラインを楽しむ場としてつくられたもので、バルセロナやロンドンにも支店を持つほどの人気を博しているカフェだそう。そこではスマホを手放すのが大前提で、訪れる人は編み物や読書、アートなどを楽しんでいるとのことでした。コロナ禍においてもオランダでは、ロックダウン中でもつながりを重視し、屋外で距離を保ちながら会話を楽しむなど、孤独を防ぐための工夫がされていたとのこと。これにより、オキシトシン的な心の健康が保たれていたと感じたそうです。
とはいえ、広恵さんご自身もスマホの誘惑に悩まされることがあるそうです。そんな折も、自分や家族を思いやるために「スマホから距離を置く」意識を大切にしていると語られました。
◎ 質疑応答
質疑応答では、参加者から多くの質問が寄せられ、活発な議論が行われました。
●「スマホ依存の子どもにどう対応するか?」
広恵さんは、「スマホは誰にとっても依存性のある問題であり、恐怖で制限するのではなく、子ども自身が問題を認識し、自分のウェルビーイングのために選択できるようサポートすることが大切」と回答されました。●「家族や社会とのつながりをどう築くか?」
オランダの例を挙げつつ、家族間で問題を共有し、共に取り組む姿勢が重要であると語られました。●「精神医療とセルフコンパッションの関係」
精神医療においてもセルフコンパッションの実践が役立つことが話題になりました。特に、自分を責めずに課題と向き合うことで、回復や改善への道が開けるという具体例が挙げられました。また、精神医療のアプローチとして、オランダでは精神的なサポートを受けるハードルが低いことも特徴の一つだそうです。ホームドクター制度が充実しており、家族や仕事のストレス、眠れないといった日常的な悩みでも気軽に相談できます。このような初期段階での支援が、深刻な問題になる前に対処する助けとなっています。これにより、心の健康を維持しやすい環境が整っているとか。
◎ 参加者の声
イベント終了後のアンケートには、以下のような感想が寄せられました:
「オランダの文化やスマホとの付き合い方が新鮮で、とても勉強になった。」「セルフコンパッションを日常にどう取り入れるか、具体的なヒントをもらえた。」
◎次回のご案内
次回は2024年12月26日および29日に、デジエット体験イベントを無料開催します。
https://peatix.com/event/4246388/view
ぜひご参加ください!
現在の支援総額 811,000円
(残り8日)
Teachers 中場牧子