「この冬、誰も路上で凍えさせない~見えない壁を越えて宿泊と住まいを届けたい!」のキャンペーンを応援していただき、ありがとうございます。全国各地で越年支援の活動が行われていますが、12月29日に開催された「くにたち市 年末年始困りごと相談会」では、つくろい東京ファンドスタッフの小林美穂子がボランティアとして参加しました。小林による報告をお届けします。---2024年12月29日(日)国立市の年末年始困りごと相談会にお手伝いに行ってきました。この相談会が他と大きく異なる点は、民間が主催する相談会に、国立市と市の社会福祉協議会が後援をしている点です。国立市役所の西側広場で開催された相談会には、福祉課の職員二名も参加し、テントやオフィス什器を貸し出し、設営などを手伝いました。市内、近隣の支援団体、弁護士、労働組合、超党派(本当に超党派!)の市議たち、市民や子どもたちが力を合わせて相談会を実施する光景は、これまで見たどの地域の相談会とも異なっていて新鮮でした。国立市がこの相談会の後援を始めたのは永見前市長時代の2020年コロナ禍のことだったと聞いておりますが、今月、新市長に就任した濱崎市長も会場に足を運んでくれました。11時開始前には相談会入口に長蛇の列。どうなることやらと心配しましたが、受付、誘導がとてもスムーズで、混乱することもなく相談を受けたり、食糧の配布が行われていました。物価高騰で家賃を滞納してしまった、お米や子どものオシメ代が高くて買えないなど、逼迫した方々が多かった印象です。制度に繋がっている方も、節約しないと年が越せないと食糧を受け取りに来ていました。冷え込みが厳しい毎日ですが、高齢の女性が「暖房なんて使わないわよ」とおっしゃっていたのが辛かった…。健康でも文化的でもない生活を余儀なくされている人がこんなにもいる現状を、国はいつまで放置するのでしょう。参加された市議からは、「生活苦を訴える人がコロナ禍の頃よりも多くなっている」と話しておられました。今日、生活保護申請につながったケースは2~3件。市役所内で職員が対応しました。開催時間の4時間に130名が来場し、相談をしたり、食糧や日用品を受け取ったりし、子どもたちが淹れてくれる暖かいお茶を片手にベンチで足を休めていました。年末年始の大型連休中の支援を民間任せだけにするのではなく、市の福祉課職員も一緒にお困りの方を支える光景が、今後あちこちの自治体に広がることを願います。次回のくにたち市年末年始困りごと相談会は1月4日(土)に開催予定です。(小林美穂子)





