被災地の声をヒントに「災害時のにおい」を解決して「避難生活」に快適さを

ある日、災害によって避難せざるをえなくなったら…。見知らぬ人と慣れない生活を強いられる避難所では汗や汚泥・カビなどによる「におい」の問題があります。パナソニックの先進技術ナノイーを使った「みんなの快適シューズボックス」と「みんなの快適なんでもバッグ」で、軽視されてきた避難生活のにおいを解決します。

現在の支援総額

308,500

23%

目標金額は1,300,000円

支援者数

41

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/01/15に募集を開始し、 41人の支援により 308,500円の資金を集め、 2025/02/28に募集を終了しました

被災地の声をヒントに「災害時のにおい」を解決して「避難生活」に快適さを

現在の支援総額

308,500

23%達成

終了

目標金額1,300,000

支援者数41

このプロジェクトは、2025/01/15に募集を開始し、 41人の支援により 308,500円の資金を集め、 2025/02/28に募集を終了しました

ある日、災害によって避難せざるをえなくなったら…。見知らぬ人と慣れない生活を強いられる避難所では汗や汚泥・カビなどによる「におい」の問題があります。パナソニックの先進技術ナノイーを使った「みんなの快適シューズボックス」と「みんなの快適なんでもバッグ」で、軽視されてきた避難生活のにおいを解決します。

社会課題の解決をみんなで支え合う新しいクラファン

集まった支援金は100%受け取ることができます

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

このプロジェクトが、クラファンまで進めることができたのは、福岡県八女郡の広川町社会福祉協議会の皆さんとの協働とそこでの深く得難い学びのおかげです。初めての訪問は23年9月、その年の7月に起きていた豪雨災害での被災状況や避難所運営についてお聴きするためでした。これまでずっと「広川町は大丈夫」と住民が何となく信じていた地域を襲った「町政最大の災害」。その生々しい被害をお伺いするとともに、災害ボランティアセンターの拠点になっていた社会福祉協議会の職員の皆さんの、未経験の混乱の中でもケアに満ち溢れた活動に心を打たれたのを憶えています(炎天下の中活動して帰ってくるボランティアさんのために、毎日洗濯して冷やしたタオルを用意して出迎えていらしたそうです!)。さらに、私たちの取り組みを試作品とともにご説明すると、「気になったのが汚泥やカビのにおいです。湿気のにおいというか。(水害を受けた町民の自宅では)濡れた畳とか、濡れたタオルとか、そういうものが結構においを発するんですよね。そういったにおいを除去する、改善するというのは大切なので、乾燥と一緒に対策ができるといいなと思います」「においを感じるシーンって、災害支援の中で結構あって。ただ、現場で『におうね』って言えないじゃないですか」「我々も正直、こういう現場にいると、においに対してもこれが当たり前なのかなと思ってしまうことがあるんですよね。(今回のようなプロジェクトで)連携ができたりすると、おもしろいですね」(事務局次長 江口信也さん)など、理解と興味を示してくださいました。とはいえ、私たちが日常で災害時のにおいを体験することは困難です。そして、そのようなにおいに私たちの試作品(ナノイー)はどれだけ効果を発揮するものなのか。そこで、12月には再度訪問して、災害時に気になっていたにおいが付着した現物、様々なアイテムを対象にした実験を開催しました。その結果、参加いただいた職員の皆さんが(実は私たちも)驚くほどの消臭効果を発揮!江口さんからは「正直、もともとのにおいが強いものだったので、体感できるほどの効果があるのかは不安でした。でも、効果が劇的に感じられて、本当にすごいと思いました。やっぱり避難所では、靴や下駄箱のにおいはみなさん気になさる。避難所にさりげなく置いてあったりすると、使いやすいのかなと。災害が起きなくても、いろいろなシーンで使えそうです」とコメントいただきました。ある学生は、職員さんの「そうそう、このにおい!」との声に、嗅覚が記憶と強くつながっていることを改めて認識。私は、実験に参加いただいた皆さんが「本当に臭わなくなってる!」と明るく盛り上がる姿に、緊迫感ある避難所におけるにおいケアの意義を強く感じました。この実験での手応えが、その後の共同での実証実験につながり、プロジェクトが大きく進む原動力になったのです。


ひと口に靴箱といっても、世の中には実に様々な種類の靴箱があります。今回の「みんなの快適 シューズ・ボックス」は、どのような意図と経緯でこのかたちになったのでしょうか。このプロダクトの目的は、「もしものときに備えて、日常の利用シーンの中で、さりげなくナノイーの効果を知ってもらう」ことです。そのために、以下の9つの工夫がデザインされています。1. すでに施設にある下駄箱と共存できる大きさとかたち日常利用されるなかで使っていただくことを意図していますが、いま靴を脱ぐ場所には、当然すでに下駄箱があります。様々な施設を想定しながら、そこに付け加えて置ける、邪魔にならないために、あえて5足だけ入るスリムな形状にしました。2. ボックス内部の隅々までナノイーが充満する内部構造一番下に設置した機械から放出されるナノイーが内部の隅々まで行き渡るように、設置場所やスリットなどを機能的にデザインしました。パナソニックの技術者の皆さんのアドバイスと検証に基づいています。3. 個室感覚で安心して靴を入れられる区分けあえてにおいを意識したとき、他の人と空間を共有するのは心理的に抵抗を感じるはず。そこで、靴の収納スペースは、個々の扉を用意して個室感覚で仕舞えるタイプを採用しました。半透明の扉によって、靴が入っているかどうか気配でわかるようになっています。実はどの部屋もつながっていてナノイーが対流するようになっています4. 90代の方でもつかえる使い勝手新たにナノイーの脱臭効果を知っていただきたい反面、使いこなせないものは敬遠されてしまいます。広川町の保健・福祉センターの利用者には90代の方もいらっしゃると伺い、特殊な操作の仕方を避けたり、握力を必要としないなど、使い勝手を注意深く選びました。下びらきの扉だと、靴を入れる際に両手が使えるので便利5. 家電やあたらしさと親しみやすさを両立させるたたずまい素材や色などで、工夫しています。(… いかがでしょうか?)6. ナノイーの存在にさりげなく気づいてもらえることほのかに青く光るナノイー発生機のライトが、ちょっと特別な靴箱であることを伝えます。7. 「いつも」と「もしも」をわかりやすく伝える2つの顔平時に使うときから、災害で避難した際にいろいろ使えることを知っておいてもらうためにも、あえて反対側に「もしも」ときに特化した早変わりモードを用意しておきました。8. 反転させるとフレキシブルに使える大きな扉と可動する棚板もしものときは、靴だけでなく状況に合わせて使いこなしてもらえるように、中の棚板を取り外すなど、現場で柔軟にアレンジできるようにしています。棚板を外せば長靴やヘルメットなども収納可能9. これらをケアの現場で実際に使う方と一緒につくりだすこと最後に、これらのデザインは、大元のアイデアから細部に至るまで、広川町社会福祉協議会の職員の皆さんと、利用者の声を踏まえて、一緒につくりあげていったものです。できあがってみると小さくて一見何の変哲もない靴箱ですが、まだまだ書ききれないほど細部まで対話の成果が詰まっています。そして、それを初めてでも自然に使えるプロダクトとして完成させました。これまでのたくさんの応援、本当にありがとうございます!! このシューズボックスをひとつでも多くの現場に届けるために、引き続き、温かいご支援やこのページの共有など、どうぞよろしくお願いいたします。


今回から数回に分けて、数々の対話と試行錯誤の末に生まれた「みんなの快適 シューズ・ボックス」について、詳しくお伝えしていきます!そもそも、なぜ「避難所の衛生ストレス」のケアが、シューズ・ボックスになったのか?それは「いつも」の利用の中でナノイーのにおいケアの効果を実感しておいていただくため。何気なく使ってみた結果その効果を実感してもらい、「もしも」の時に思い出してもらえるように企画しています。実は、靴箱という結論は、広川町社会福祉協議会との実証実験から育っていきました。実験当初はにおいの気になるアイテムを自宅から持ってきてもらって施設を利用されている間に…とデザインしていたのですが、「次に来る時に」「個人的なものを持参して」「公の場所で」利用いただくには、そもそもの強い関心や深い理解が前提になってしまいます。今回の目的は、あくまで初めての方がナノイーのにおいケアの効果を自分の所持品で実感していただく出会いをデザインすること。使ってみるハードルを限界まで下げておきたいのです。そこで、注目したのが、利用者の皆さんがくつろがれている休憩室にあった下駄箱。こういう場所なら、いつもどおり靴を脱いで仕舞う動作の中で、効果を実感していただけるのでは?においという繊細な問題に抵抗なく関心を持ってもらいたくて、施設を利用する皆さんが今もしている動作の中にさりげなく溶け込むように工夫したどり着いたのが、靴箱だったのです。では、このシューズボックスは、自然な動作に溶け込みつつ、ナノイーの効果を実感もしていただくため、どんなふうにデザインされているのか?そこには、京都工芸繊維大学 畔柳研究室メンバーと広川町社協の皆さん、さらにパナソニックの研究者との何往復にもなる共創のプロセスがありました。(次回に続く)


おはようございます。ありがたいことに、このクラウドファンディングにはこれまで多くの方に関わっていただいています。そのため何のために何を支援するのかが少々複雑かもしれません。そこで、エレベーターピッチの構文で、ご支援をお願いする主旨をまとめなおしてみました。*****私たちは、災害時の避難所で実は深刻なにおい問題を解決するためにこのプロジェクトに取り組んでいます。避難所を少しでも快適に過ごせる空間にしたいと願う避難所運営者向けのプロダクト(もちろん、その先の避難された方向けでも)「みんなの快適 シューズボックス&なんでもバッグ」は、みんなで使う「においケア家電」です。これは、ナノイー技術によって洗えないものを脱臭することができるもので、洗濯機とは違って水や洗剤を使いません。いつもの日常生活では、シューズボックスは施設に来たみんなの靴を消臭でき、なんでもバッグは利用者に貸し出して自宅のぬいぐるみやアウトドア用品などを消臭できます。そして、もしもの避難所開設時には転用して、みんなの復興作業で土砂や汗で汚れた長靴や手袋や衣類を、次に使うまでに消臭しておく機能が備わっているものです。このプロダクトを、もしものときに避難所になる地域の居場所に寄贈するために、プロダクトの初回試作品10台の製造費用を応援してください。*****ぜひ、引き続き、シェアなど応援のほどよろしくお願いいたします。(渡辺)


このページをご覧いただきありがとうございます。昨日に続いて、これまでの活動報告noteから、参加した京都工芸繊維大の学生さんへのインタビュー記事(その2)です。「机上の空論ではダメ」 避難生活のにおい問題に挑む製品づくりで、学生たちが気づいたこと橘さんと和田さんは、昨年4月から企業で活躍されています。これまでの4年間でたくさんの方が関わって今のプロダクトにたどり着きました。その過程での思考をぜひご一読ください。もしよろしければ、温かいご支援やプロジェクトのシェアなど、応援していただけると嬉しいです!どうぞよろしくお願いいたします。


新しいアイデアや挑戦を、アプリで見つけるcampfireにアプリが登場しました!
App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう
スマートフォンでQRコードを読み取って、アプリをダウンロード!