新しく農業を始めた私たちは、日々さまざまな試行錯誤を重ねています。失敗もあれば、思いがけない成功も。畑は、いろんなことを教えてくれる場所です。
この春、約2000本の苗を植え付けました。しかし、辛さの出ない幼苗期の唐辛子には、鹿がやってきます。食害や、弱い苗の初期淘汰、さらに味の選別(辛すぎる個体の排除)などを経て、現在では3割ほど数が減っています。見た目には“穴のあいた”畑に映るかもしれません。けれど、この欠けた部分こそが「選び抜いた証」だと、私たちは考えています。目指すのは、ただ辛いだけではなく、程よい刺激とフルーティな香りを持つ唐辛子です。
整枝を終え、雑草を刈り取り、いよいよ支柱の作業へ。
今回は、フランス・バスク地方の農法を参考にして、木杭とネットを使った支柱づくりに挑戦しました。
今日が二日目。機械で穴を開け、木杭を打ち込み、ネットを張る作業は、1時間半ほどで完了。汗ばむこともなく、穏やかで充実した時間でした。おそらく、これほどの規模でこの方法を採用している唐辛子やピーマン農家は、日本にはあまりないのではないでしょうか。
明日も、明後日も、この作業は続きます。今朝は思い通りに終えることができ、久しぶりに大きな満足感に包まれました。






