ご報告が遅くなりましたが、映画祭の開催報告です。お時間ある時に、最後までお読みください。2025年8月9日、10日、11日の3日間、京都文化博物館3階フィルムシアターにて、京都国際子ども映画祭を開催いたしました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。遠くから応援いただいた皆さま、本当にありがとうございます。かねてよりお知らせしていた通り、海外から1名、国内から1名のゲストを招聘し、ゲストトーク、子どもたちとの交流を行いました。ゲストのご紹介『ホタル』 Zig Madamba Dulay監督ジグ・デュライ監督は、フィリピンから本映画祭のために訪日いただきました。映画祭には1日目、3日目に来場いただき、作品上映後のゲストトークにご出演いただきました。ゲストトークでは、子どもスタッフが事前に準備した質問に加え、会場からの質問にもお答えいただきました。(ゲストトークの通訳は子どもスタッフが務めてくれました)上映終了後、フィリピンに行きたくなったという声も聞こえてくるほど、鑑賞や監督との交流を通して、作品を身近に感じることができたのではないかと思います。『春をかさねて』『あなたの瞳に話せたら』 佐藤そのみ監督佐藤そのみ監督は、3日目にご来場いただき、作品上映後のゲストトークにご出演いただきました。前日まで上映会のため滞在されていた宮城県から、駆けつけてくださいました。ゲストトークでは、震災のことも含め真剣な眼差しの子どもたちに向けて丁寧にお話しいただきました。ゲストトークや感想共有の場では観客同士の交流も生まれ、映画祭に温かい広まりを与えるものとなりました。クロージングセレモニーでは、子どもスタッフによるゲストへの寄せ書きと記念品の贈呈を行いました。喜んでいただけて良かったです。下記2監督からも映画祭に参加する子どもたちに向けたビデオメッセージを送っていただきました。それぞれ、作品上映後にゲストメッセージとして上映しました。『ヤングハーツ』 Anthony Schattema 監督『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』 Tomme Moore 監督開催概要本年度のテーマは「夏のひとコマ、ぼくたちの映画館」。子どもたち自身が映画館をつくるという思いを込め、来場者にとっても映画祭が「特別な夏の思い出の一場面」となることを願いながら開催しました。子どもスタッフは 、オープニングセレモニー、クロージングセレモニーの司会進行、受付での案内やチケット確認、場内整備、ゲストトークなど、各自の役割を全うしました。また映画祭前には広報・宣伝活動にも積極的に関わり、ラジオ出演やSNSでの広報などを通じて映画祭を盛り上げようと尽力してくれました。上映作品は、社会的マイノリティ、家族の再生、友情や初恋、心の傷といったテーマを扱いながらも、子どもの視点に寄り添った温かく詩的な表現が特徴の作品が集まりました。作品を通じて、多様な背景を持つ他者を知り、自らの世界を広げていくことの喜びを、観客である子どもたちが感じ取る場となったと考えています。子ども審査員は、小学4年生から小学6年生までの5名でした。各部門で候補が2作品に絞られたあと意見が割れている状況もありましたが、そこで相手が嫌な気持ちにならないように、言葉を慎重に選んで意見を述べている場面が印象的でした。最終的に子どもたちだけで、納得した話し合いをすることができたようです。さらに、京都文化博物館と連携した「バックヤードツアー」を実施し、映画を「観る」だけでなく「体験する」企画も展開しました。映写室でフィルムを見たり、触ったり、映画を見る仕組みについて教えてもらいました。また、フィルムの保管のためにとっても涼しい収蔵庫に特別に入らせてもらって、参加した子どもたちは大変楽しそうにしていました。来場者数は、プログラム数が昨年より一つ少なかったこともあり前回より減少しましたが、満席となるプログラムもあり、子どもスタッフによる集客の成果も随所に見られたように思います。【グランプリ受賞作品】・長編部門『春をかさねて』『あなたの瞳に話せたら』2019 年/日本/監督:佐藤そのみ/45 分/29 分・短編実写部門『小さな反逆者たちの映画クラブ』2024 年/インドネシア/監督:Khozy Rizal/17 分・短編アニメーション部門『周りが見えない女の子』2024 年/ポルトガル/監督:André Carrilho/8 分【特別賞受賞作品】・短編アニメーション部門『くも』2024 年/フランス・ハンガリー・メキシコ/監督:Christian Arredondo Narváez,Diego Alonso Sánchez de la Barquera Estrada/8 分







