今回の沖縄訪問では、前職の上司や長年の友人たちに再会することができました。さりげなく、飲み物を買ってくれる友人たちありがとうが溢れます。「また何かあったら教えてね」「がんばってるね」――そんな言葉を、変わらない笑顔でかけてもらい、胸がいっぱいになりました。 かつての職場の仲間との何気ない会話、学生時代の友人との笑い声。どれもが懐かしくて、でも確かに今につながっている、あたたかな時間でした。私が沖縄を離れ、島根で「工芸を広めたい」と外に出たこと。その裏には、仕事で沖縄で訪問するたびに感じていた寂しさや、どうしても言葉にできなかった気持ちがありました。 でも今回、こうして会って話す中で、心がふっと軽くなったように感じたのです。「昔のあなたも、今のあなたも励みになるよ」 そう言ってくれた言葉に、どれだけ救われたかわかりません。そして、友人たちが、島根の魅力や私の活動に興味を持ってくれたこと。 「桜は咲いた?」「冬はどうなの?」と、季節の話題で盛り上がったこと。 あらためて、沖縄の人たちが“季節を感じる暮らし”に憧れや関心を持っていることを実感しました。しまねde沖縄でLIVEしてくれた、や〜にんじゅのお二人。イベント終了後の空港へ向かう帰路に雪が!感動している二人の姿に嬉しくなりました。話が弾む空間の小料理屋さんのクーブイリチー同級生の娘が島根にいるよ!とご縁すごいです四季のある島根、そして松江という場所が持つ豊かさを、大切な沖縄の友人たちに伝えていきたい。 写真や会話を通して、自分が住んでいる地域のことを伝えることはできると思います。でも、その土地の空気や人々の暮らし、そこにある世界の深さまでは、それだけでは伝えきれない――私はそう感じています。サービス業の経験を通じて、「どうすれば、想いが届くのだろう」「どうすれば、同じ空間を共有しているような時間を届けられるのだろう」と考えるようになりました。そんなとき出会ったのが、工芸という世界でした。手に取ったときの質感や、つくり手の息づかい。そこには、言葉では伝えきれない“日本の良さ”が、確かに宿っていました。私にとって工芸は、ただの“もの”ではなく、想いを届けるための“かたち”です。そしてそれが、私が「工芸を伝えたい」と思う理由なのだと、あらためて気づかされました。この気づきと再会のあたたかさが、クラウドファンディングを通して皆さんとつながっていることのありがたさを、改めて実感する時間となりました。応援してくださっている皆さまへ、心からの感謝を込めて――。【クラウドファンディングページ】https://camp-fire.jp/projects/835071/view
「しまねde沖縄」のイベントは、本当にたくさんの方々の想いに支えられて実現しました。 中でも、“食”を通して島根と沖縄がつながったご縁は、かけがえのない宝物のようなつながりです。今回の沖縄訪問では、そのひとつひとつの出会いに、改めて感謝の気持ちをお伝えすることができました。【1|南の駅やえせ】畑とまちから届いた “沖縄の恵み”品揃え豊富な店内、全国各地の食材や海外のものまでディスプレイも見やすく行ってワクワクする場所でしたこの場所を初めて訪れたのは、3月の出張時。 目的は、八重瀬町の地域おこし協力隊として活動されている川口さんと森脇さんにお話を伺うことでした。おふたりは、地域資源の活用や情報発信、イベントの企画・運営などを通して、地域の活性化に日々取り組まれています。 過去には、全国の地域おこし協力隊が選んだ特産品を集めた「物産コーナー」の企画も行っており、地域を越えて人と人をつなぐ存在です。お話の中で「しまねde沖縄」の企画に触れた際、「ぜひ野菜や調味料などの沖縄食材を島根へ送りましょう」と温かいお返事をいただき、島根×沖縄コラボが、南の駅やえせさんのお野菜を通じて実現しました。送っていただいた、沖縄の食材たちその貴重な食材をもとに、「to loved one」さんや、松江市地域おこし協力隊で料理人の仲田さんが、特別なコラボ料理をつくってくださいました。to loved oned の小松原さんお野菜は、ピーマン・島らっきょう・ゴーヤを使って今回の再訪では、当日の様子をお伝えしながら、感謝の気持ちをお届けしました。そして今後の企画にもご協力いただけるという温かいお言葉まで。 地域おこし協力隊として、このようなつながりをいただけたこと、本当に嬉しく思っています。南の駅やえせのシンボル 大きなガジュマルは守られている気持ちになる癒やしスポットでした【2|宗像堂さん】からだと心に届くパン「宗像堂」さんとのご縁をつないでくださったのは、NPO法人くらしアトリエさん。 3月のイベント当日、島根のいいもの・沖縄のいいものを揃えた商品を担当してくださり、その中で「宗像堂さんにパンをお願いしました」と笑顔で話してくれたのが、印象的でした。「準備が楽しくなってきちゃって」と言いながら、ワクワクするようなセレクトを進めてくださった姿が、今でも心に残っています。物販ブースに、沖縄で人気のパン屋さん・宗像堂さんのパンが届くことが決まったとき、私も本当に嬉しかったのを覚えています。イベント当日(3月29日)、宗像堂さんのパンは開始早々に完売。 「どこで売ってるの?」「まさか宗像堂のパンが!」と目を輝かせる方があちこちにいて、その場の空気ごとあたためてくれるような時間でした。 宗像堂さんの存在そのものが、松江の空気をふわっとあたたかく包んでくれたような時間でした。後日、訪問の際にはイベントの様子やお客様の声をお伝えし、今後の企画にもご協力いただけるという心強いお言葉をいただきました。【3|豆ポレポレさん】香りと人をつなぐ一杯「イベントで、持ち帰れるコーヒー豆の販売ができたら」とご相談いただいたのも、くらしアトリエさんからでした。 “コーヒー”そして“沖縄”…この組み合わせなら、松江のイマジンコーヒー・岸本さんに相談してみよう。 そう思ってご紹介いただいたのが、豆ポレポレさんです。当日は、くらしアトリエさんのブースで豆ポレポレさんの豆が販売され、さらに、お菓子屋ひとくちさんがその豆を使ったコーヒー菓子を提供してくださいました。お菓子屋ひとくちさんオーナーの仲村さんの世界観も素敵でしたし、お店も本当に素敵な場所でした。初めてお店を訪れたとき、香ばしい焙煎の香りと、やさしい空間に心がふっと落ち着いたのを覚えています。訪問の際には、イベントの様子やお客様の声をお伝えし、「来年も、ぜひ」と快くお返事くださり、その一言がとても心強かったです。豆ポレポレさん、TAKEOUTでコーヒー注文できます。【つながりは、紹介から生まれた “はじめて” の連続】今回訪れたお店のすべてを、沖縄の友人たちに案内してもらいました。 けれど、どのお店も沖縄の友人たちにとっては“はじめて”の場所ばかり。「こんな素敵なお店があるんだね」と喜んでもらえたことが、私にとっても新鮮な発見でした。つないでくれた人がいて、受け取ってくれる人がいて、 その想いが、島根というまちで形になる。食と想いがつむいだご縁の強さを、改めて感じた旅でした。「しまねde沖縄」を“企画した側”から、今回は“ありがとうを届ける側”として向き合えた今回の旅。 あたたかく迎えてくださった皆さまに、心から感謝いたします。次回の第3話では、前職の上司や長年の友人たちとの再会について綴ります。 変わらない優しさに支えられた時間が、また私の背中をそっと押してくれました。【クラウドファンディングページ】 https://camp-fire.jp/projects/835071/view
【クラウドファンディング活動報告】まず初めに、クラウドファンディングを通して応援してくださっている皆さまへ、心から感謝をお伝えさせてください。ご支援、あたたかいメッセージ、シェアのひとつひとつが、大きな励ましとなっています。本当に、ありがとうございます。このご報告は、そんな皆さんへ向けての“歩みの記録”として綴っていきたいと思います。クラウドファンディング、終了まで、わずかな期間の中ではありますが。私はふるさと沖縄へ向かいました。3月28日・29日に松江で開催した「しまねde沖縄」。そのイベントを支えてくださった方々に、直接お礼を伝える旅です。そしてもうひとつは、再会の旅。前の職場の上司や、長く親しくしている友人たちに会いに行きました。帰りの那覇空港、あたたかい空気と積もった想いに、自然と涙がこぼれていました。「離れたことは大切にするため。これからも頑張ろう」――そんな気持ちが、胸の奥から湧き上がった瞬間でした。クラウドファンディングを立ち上げてから1か月以上、発信ができずにいました。卒業したばかりの協力隊の仕事、新しく始めたプロジェクト、そしてたくさんの“誰かの想い”を受けとる毎日。心の準備が整わないまま時間だけが過ぎ、それでも応援してくださっている方の存在に、どこか申し訳なさと情けなさを感じていました。けれど、飛行機の中でふと心がほどけて、「今なら、ちゃんと伝えられるかもしれない」と思えたのです。この旅では、改めてイベントにご協力くださったお店や生産者さんを訪ね、「ありがとうございました」と直接伝えることができました。たくさんのあたたかい言葉をいただき、“しまねと沖縄をつなぐこと”が、自分一人の想いではないと気づきました。南の駅やえせさま宗像堂さま豆ポレポレさまそしてもう一つ、心に残った再会。前の会社の上司と食事をしながら、近況を報告する時間が持てました。何気ない言葉が、励みになり自身にもつながりました。ごちそうになった沖縄そばのあたたかさと一緒に、“変わらず応援してくれる人がいる”ことのありがたさを深く感じました。---また、再会した友人たちからも「会えて嬉しい」「SNSで頑張ってるのをみてるよ」と声をかけてもらい、この数年間の歩みを、やさしく包んでくれたような気がしました。さりげなくドリンクをプレゼントしてくれる友人たちの優しさ沖縄が好きです。でも、島根も同じくらい大切です。花見の話、雪の話、水郷祭の話――松江のことを話すと、沖縄の友人たちは目を輝かせてくれました。「行ってみたい!」と興味を持ってくれたことが、とても嬉しかったです。---この旅で得た再確認。島根と沖縄の間に、文化や想いを結ぶ架け橋をつくっていきたい。”工芸やモノづくりを通して、自分らしさに気づく”そんな活動を通してしまねと沖縄人と人とがつながるきっかけになるようにそのための第一歩として、クラウドファンディングに挑戦しています。続けていくためには、みなさんの力が必要です。残りわずかですが、引き続き応援いただけると嬉しいです。【クラウドファンディングページ】https://camp-fire.jp/projects/835071/view---次回は、「しまねde沖縄」にご協力くださったお店の皆さまへのお礼まわりの様子を綴ります。島を越えて生まれたご縁の数々を、ぜひお読みいただけたら嬉しいです。
クラウドファンディングが始まってからこれまで、伝えたい想いはたくさんあったのに、ほとんど発信ができないまま時間が過ぎてしまいました。その理由はひとつ。このプロジェクトが、想像以上に現場で大きく動き始めていたからです。もともとは、1回限りのイベントを実施するためのクラウドファンディングとして構想していました。けれど、動き出してみると、「しまねde沖縄」を通して出会った方々から、「またやってほしい」「次も楽しみにしている」という声をいただき、さらに「私も関わりたい」「一緒にやっていきたい」と協力を申し出てくださる方にも出会いました。そうした声に背中を押されるように、このプロジェクトは、“続けていくこと”が前提の挑戦へと、自然と広がっていきました。「水宵日」や「しまねde沖縄」の企画を考えはじめたころ、ある方が悩みを打ち明けてくれたことがありました。対話を重ねるなかで見えてきたのは、“つくる”ことが、誰かの暮らしや未来を支えるきっかけになるのではないか、という可能性でした。「Har Nest(ハー・ネスト)」は、そんな対話から生まれたプロジェクトです。これは私ひとりの想いで始まったものではなく、関わってくれたみんなと一緒に、新たな形が育ってきた取り組みです。私は、工芸を単なる「モノづくり」としてではなく、人の手のぬくもり、地域の文化、暮らしの美しさが宿るものだと感じています。時間と手間が込められたものは、人の心を癒し、自分自身と向き合う“余白”を生み出してくれる――その力をもっと多くの人に届けたいと思っています。「水宵日」や「しまねde沖縄」の実施に向けた打ち合わせ、また、Har Nestの立ち上げ、講座の準備、作家さんとの対話、一つひとつの現場と丁寧に向き合う中で、言葉にする余白がなかなか持てずにいました。けれど、今こそ伝えたいと、心から思っています。このクラウドファンディングで実現したいのは、松江のまちなかに工芸や手仕事を通じて、自分らしい未来を育んでいける土壌を整えていきたいと考えています。さらに、工芸と食を楽しむ夜市「水宵日」、私のふるさと・沖縄と松江をつなぐ「しまねde沖縄」など、それぞれの場で人や文化、価値観が交差し、響き合う出会いを育てていきたいと思っています。どれも、ただのイベントではありません。暮らしのなかにある小さな希望を見つけて、その灯を、一人ではなく、みんなで分かち合っていくような――そんな営みを続けていきたいのです。残り12日。時間は限られていますが、ここからでも、まだ伝えられることがあると信じています。もし少しでも共感いただけたら、ぜひプロジェクトページをのぞいてみてください。支援でも、シェアでも、あなたの力を貸していただけたら嬉しいです。最後の一日まで、全力で伝えていきます。どうぞよろしくお願いいたします。






