
こんにちは!絵本プロジェクトの やまぎしみゆき(文章担当)です。
いつもご支援ありがとうございます!
さて、今日は制作秘話シリーズ、その5。
前回は「芸術監督さくらいさんが満を持して登場した話」でした。
7月10日。
さくらいさんからの指示は意外なものでした。
「絵を描くにしても、例えば校舎ひとつでも、みんなが頭で思い描くものってバラバラでしょ?だから、まず、素材を集める!」
確かに…という訳で、私たち4人はひたすら使えそうなイメージ画像を集めることになりました。
YouTubeを一時停止したものやGoogleストリートビューの画面スクショ、果ては小学校の公式HPの活動報告の写真まであらゆるものを集め、LINEグループの「画材」アルバムに保存し続けました。
(結局この作業は最後まで続き、集めた素材は118点になりました…)
そして、さくらいさんがざっと作ってくれた絵コンテをもとに、まずはコピー用紙で原寸の4分の1サイズのミニ本を作成(今回のトップ画像がそのミニ本です)。
8月21日。
ミニ本をブラッシュアップしながら、A4コピー用紙にコンテを描き、イメージ本が完成!
絵本の形をしたものが、手の中にあることは、ことばで伝えるよりも何倍も説得力がありました。ことば以外に誰かに何かを伝えること、これが私たちが絵本作りで得た一番の成果だったかもしれません。
このとき、私たちが話し合っていたのは、スクールソーシャルワーカー(社会福祉士)の技術や仕事をどう絵本に反映させるか、ということ。
主人公は、父子家庭の男の子ですが、男の子をレンズにしてスクールソーシャルワーカーを描く構成に決定。
あえてスクールソーシャルワーカーの具体的な動きは描かず、「男の子から見えているタナカさん」の姿にこだわりました。
その代わり、「スクールソーシャルワーカーなら気になる男の子が学校を3日休んだら、まずアレをして次にこの機関に協力を頼んで…って手順を踏むよね、という支援過程を確定したうえで、「絵本に描かなかったこと」を共有するための議論を重ねました。
今にして思えば、進捗の遅さにさくらいさんは焦っていたと思います。
でも、さくらいさんは「今やっている議論は絶対に必要だから!」とずっと私たちを励ましてくれていました。
9月11日の作業を経て、さくらいさんはデザイナーさんと最初の打ち合わせ。
デザイナーさんからは、画材やページ割の助言をいただくとともに、「文章長すぎ!」とダメ出しがあり、2,200文字あった文章を1,200文字まで減らしました。
さて、いよいよ10月に入り、私たちは真っ白な画用紙に対峙します。
…ん?10月? このままのペースで間に合うのか??
このあとの怒涛の展開は次回以降で。
さて、クラウドファンディングはついに50%を超えました!
ご支援いただいた方々に、心から感謝いたします。本当にありがとうございます。
このクラウドファンディングを知っていただくよう、メンバーそれぞれがSNSなどで発信を続けています。ぜひ、拡散にご協力ください。
少しでも多くの多くのこどもたち、こどもに関わる全ての人に絵本を届けたいのです。
どうか引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします!






