
こんにちは!絵本プロジェクトの やまぎしみゆき(文章担当)です。
いつもご支援ありがとうございます!
さて、今日は制作秘話シリーズ、その7。
前回は「みんなで、ひろさんに合流してもらえるように頑張ろう!と決意した」でした。
今回は少し趣向を変えて、「私たちが絵本作りでこだわったこと」をお話ししたいと思います。
私たちは、社会福祉士です。それを踏まえて、いくつか譲れない点がありました。
まず、フォントをUDにすること、総ルビにすること。
(実はルビは面倒らしく、タイトなスケジュールの中、デザイナーさんにお手間をとらせてしまいました…。)
次に、色です。色にはこだわりました!
男の子の服が寒色になったり、女の子の服がピンク寄りになったりしないように気を付けてはいたのですが…
現実の子ども服売り場を見ると、やっぱり女児服って明るい色やパステルカラーが多いのです。男児は黒かネイビー、あとはビビッドな色。
服だけではなく、ランドセルもです。女児はパープルかクリーム色、あとは派手めのピンク。男児は、ネイビーが多いです(やまぎしの近所の登校班調べ)。
リアルをとるか、なるべくジェンダーレスにするか…そして、どうしたら絵本として美しく見えるか。ものすごく悩みました。
あとは、こどもたちの多様性を描くように意識したことです。
給食のシーンがありますが、眼鏡をかけている子、外国にルーツがありそうな子、車いすの子を配置しています。
悔しかったのは左利きの子を描き忘れたこと!
リアルな教室ですと30人くらいの児童がいますが、私たちの絵本にはそんなにたくさんの人数は描けません。
限られた人数のキャラクターで、こどもたちの多様性をいかに表現するかは、とても悩み、工夫しました。
ほかにも、小さな工夫がちらほらとあります。
冒頭の登校シーンの電柱の巻看板は、最後まで何を描くか悩んでいますし、四日市市のマスコットキャラクターや、菰野町の観光名所をしれっと登場させたりしています。
ぜひ、実際の絵本をお手に取って確認してみてくださいね!
これらの小さな工夫以外にも、「そもそもソーシャルワークをどう描くか」について大激論を交わしているのですが、それはまた次回以降に。
さて、クラウドファンディングのご支援額が90万円に到達しました!
ご支援いただいた170名を超える方々に心から御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
寄贈先については、随時、本文のページを更新していますので、ご確認ください。
私たちは、この絵本を、こどもたち、こどもに関わる全ての人に絵本を届けたいと思っています。
どうか引き続き、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします!






